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小説ワープ  作者: 青。
2章 帰りたーい、帰りたーい、あったかい我が家が待っている?

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47/50

47話 閑話(レインさん視点) 作戦

レインという名前は、父につけてもらった。

雨の日に生まれたからというのが理由らしいが、正直よく分からないし、どうでもいい。

私は、産まれたときから捨てられていた。

このくにはかなりいい国だと言われていて、孤児などを見捨てることはないと言われているが、それはウソだ。

私は捨てられた。

見た目のせいだった。

白髪と赤い瞳は生まれつきだったし、産まれたときから言葉が分かるから、捨てられそうになっていることも分かった。

その時は、泣き叫んだ。

泣けばなにかが変わるのではないかと思い、ひたすら泣いた。

しかし、その結果が孤児だ。

両親は死んでしまった。

私が泣くことで生み出された雨で体を蝕まれてあっという間に。

悲しいとは思わなかったし、思えなかった。

新しい生活が始まるからだ。


ずっとずっと、物乞いや盗みを繰り返すことで生きてきた。

不思議と、だれにもバレずに盗むことができた。


このまま生きていこうと考えていたある日、一人の男女が、私を拾いたいと言ってきた。

最初は警戒したものの、すぐについていくことを決めた。

絶望したら殺せばいい。そんな考えを胸にいだけながら。



しかし、わたしを拾ってくれた夫婦は、わたしに

「普通」

を教えてくれた。

愛情を持って育ててくれた。

私が二人に引き取られてから15年が経った日のこと。

不思議と私は年齢とともに、肉体が生長しなくなっていった。

そのため、力仕事や家事などは私がやっていた。

いつものように水を汲みに行っていた帰りに、

『ドン!』

という音が家から聞こえてきた。

なんの音だろうと思い、家に帰ってみると、二人が倒れていた。

横には、軍服を着た軍人がいた。

そして私をみるなり、その手を引いて連れて行こうとしてくるが、それ以上に私は、二人の様子が気になった。

二人は、血を流していた。

それを軍人は、踏みにじって歩いていった。


そして、怒りに任せて、使いこなせるようになっていた呪術を発動し、軍人を殺した。

だが、私は分からなかった。

夫婦が二人とも生きていることに。

私の攻撃は無差別だ。

だからこそ、私が一番大切に思っているものまで奪われてしまう。

二人が最期に言い残したことばは何だったと思う?

「幸せになってね」

だよ。

自分のことを心配してくれない二人に、涙が止まらなくなってしまう。

そして私は、そのまま雨を降らせ続けた。

城にまで、国王にまで届く様に。


この大陸では、不思議な出来事がある。

できてばかりで安定していなかった王朝が、突然倒れてしまったのだ。

そして、その不可解な事件は、闇に葬られている。

国王を消し去ったその呪いの雨を、人々は忘れていっていた。


     □     □     □


これが、今から500年くらい前の出来事だった。

そこからずっと、私はあの二人を忘れようとしてきた。

私は、自分の部下たちに語りかける。

今の国王は、化け物なのだ、と。

あの国王は、私と同じやそれ以上の使い手だ。

だからこそ、バランスが悪い。

国王が、いることで、バランスが乱れる。


というのが本人の主張だ。

そして最後に、

「これは私にとっての最後の戦いでもある。この戦いで、世界のバランスを乱すものを平定する。」

という言葉で会議は、いや、レイン………………………………



いや、世界の裏側の魔の者たちは、話し合いを、知識ノ魔の者が一人、旅芸人のアーさんの独白を、終わらせたのであった。


アーさんのつらそうな声が響く中、アーさんを残して会議は終わりを告げたのであった。


     □     □     □


そんなアーさんに、駆け寄る人影があった。

こんさんである。

こんさんは、お人好しすぎて来てしまったのである。

アーさんというのは、知識ノ魔の者の中でも、特異な産まれだ。

普通知識ノ魔の者は、世界の裏側で生まれる。

しかし、アーさんは人間界で生まれた。

知識ノ魔の者達は、人間界に出られるほど強くなってから人間界へでていっていたが、アーさんは違った。

そして、アーさんはひどい境遇だった。

心が荒んでしまうほどだったが、そんなアーさんは、魔のものを信用していなかった。

信用していなかったからこそ、アーさんは世界の裏側に行かなかった。

それを、魔の者たちの間で酷評され、世界の裏側に強制送還され、今刑罰を受けていた。


魔の者たちも、一枚岩ではないのだ。

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