39話 亜人商会
商会の人たちは、目を覚ましているものもいるが、半分くらいはそのまま冷たくなっていた。
しかし、商会の人たちには聞きたいことがたくさんある。
それを察したのか、商会の人たちが集まり、次々と話をはじめた。
□ □ □
ここの商会では、人間がいない。
この商会では、古くから世界の裏側に住んでいた人たちによって構成されている。
それでいて、魔の者たちにのけ者にされた者たちがいる。
魔の者達には、寿命はないが、年をとらないわけではない。
年をとる速度が非常に遅いのである。
しかし、彼らは子供を産んでいた。
しかし、その子どもが問題だったのだ。
彼女らの両親は、人間と魔の者だった。
人間は本来、彼らが住んでいる世界には行けない。
しかし、人間たちによって世界の裏側が大きく乱れてしまった場合、魔の者たちは世界の裏側から脱出する。
しかし、そこで何人かは、人間と交際してしまった。
魔の者たちは、限りなく人間に近い存在。
だからこそ、モノ者の血が少しでも薄まれば、世界の裏側には行けなくなってしまう。
仕方なく、魔の者たちは子供を人間に託していった。
そして、その魔の者たちの子供がこの商会の人間なのだと言う。
人間たちとは少し違った容姿を持ち、忌み嫌われてきた。
しかし、それを救ってくれたのがレインさんだった。
レインさんはみんなに幻術を使って姿を人間に変えさせ、商会という働き口兼居場所を提供してくれた。
だからこそ、みんなレインさんのことを信頼して、慕っていた。
レインさんが悪に手を染めていても、それを守り抜こうと誓った。
だが、捨て石にされてしまった。
とりあいず、亡くなってしまった人を運び出し、城に向かうことになった。
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こんさんは気がついたらいなくなってしまっていた。
そのため、とりあいず馬車に乗せることになった。
王族の特権で、高級馬車をとりあいず借りて、そこに生存者、貨物車に死亡者を乗せて運び出す。
その中でいろいろと考えていた。
とりあいず情報が足りないが、一つ思ったことがある。
それは、先ほどこんさんが言っていた言葉が嘘かどうか調べたのだが、これが間違いの可能性がある、ということだ。
私が嘘かホントか調べる時は、相手の少しの動作による違和感などを使っている。
つまり、こんさんが意図的に違和感を持たせた可能性があるのだ。
つまり、今のところわかることがなにもない。
皆無と言ってもいい。
しかし、そんな中でも確実なのは、
「私がこんさんの相棒である」
ということだけだろう。
こんさんが本当のことを言ったとき、表情が少しだけ悲しみに暮れていたように見えたからだ。
もちろん意図してやっている可能性も否定できないため、全く何とも言えないのだが。
しかし、情報の信憑性を考えていたところで王城に着いてしまった。
しかし、ここでも私の頭は冷静だった。
なにを思ったのかといえば、違和感を持ったのだ。
私は確かに
「王城付近まで」
と言った。
しかし、王城に着くまで発進しろとは言っていない。
つまり、何かある。
馬車は王城をどんどん進んでいく。
王城の構造は把握しているが、この先はかなり人けが無い。
つまり、格好の襲撃ポイントだ。
そして案のじょう来た。




