表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説ワープ  作者: 青。
2章 帰りたーい、帰りたーい、あったかい我が家が待っている?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/50

38話 自分の変化

レインさんが立ち去った跡を追いかけていく人影があった。

それは動物のような見た目をしているが、内側に内包している魔力が桁違いであり、ただの動物ではないことが分かる。

その者は、おどおどした様子で歩いていたが、ふと思いついたような顔をすると、突如として体が変化していく。

それはやがて人の形となり、とんでもないほどの美形になった。

そして、先ほどとは打って変わって堂々とした様子で先ほどとは反対方向に、こちらに向かってくる。

歩いていった先には、ルーを含めて大勢の人間が倒れている場所があった。

不思議なことに、先ほどまで人がいっぱいいて賑やかだった場所は打って変わって静まり返り、家も廃墟が多く、人が住める場所ではなくなっていた。

先ほどまで獣の形をしていた化け物は、ニヤリと邪悪に笑うと、再びその体は変化する。

そしてゆっくりと近づいてきた。

さっきと違ってよく見える、見えてしまう。

化け物は、こっちに近づくにつれてその形がはっきりしてくる。


あの姿は、ルーが前から信頼して、ずっと秘密を分かち合い、共に信頼しあってきた1番の仲間だった。

少なくとも私は、ずっと仲間だと信じてきた存在だった。

間違いであってほしいと思った。

何回も聞いたことがあるような足音が聞こえてくるたびに、間違いだと自分のことを励ますことができなくなってくる。

そして、足音がすぐ近くまで迫ってきた時、間違いだと思えなくなってしまった。

目の前にあった顔は、私が最も信頼して、「相棒」だと思っていた人がすぐ近くにいた。


こんさんだ。


「まだ、別人の可能性がある」


と自分に言い聞かせようとしながらも、心の中では確信していた。

この人こそが、私が最も信頼している相棒の姿そのものなのだろうと。

これが、正真正銘のこんさんなのだろうと。


誰かに裏切られるのは初めてではなかった。

だからこそ、誰のことも信用せず、期待しないようにしようと心に誓っていたにもかかわらず、少しだけ、ほんの少しだけ期待してしまった。

友達として、相棒として、楽しく過ごせるのではないのか、と。


でも、期待したそばから崩れ落ちていった。

こんさんにどんな言葉をかけられても、全てが嘘のように思えた。

全てのことがどうでもいいのに、でも頭だけは働いて。

冷静に状況を分析している冷静な自分がいた。


何に対しても興味を示さず、こんさんの言葉に嘘偽りがあるのかを冷静に分析している自分が。

ショックでありながらも、どこか覚悟していたような感触があった。

自分の気持ちを偽り、自分の人格を作ってきていた。


その人格が、輪郭が、剥がれ落ちていく。


そして、自分がひどく冷めた気持ちになっていることに気がついた。

こんさんの一挙一動を的確に観察し、嘘か本当かを探る。


普通に嘘をついている発言もおおかったが、本当のことも言っていた。

また、私の2択の質問に答えたことで、知れたこともあった。


本当のことというのは、

①私がこんさんの相棒であること。

②相棒と言っても、道具くらいにしか見ていないこと

③レインさんとは、協力関係にあること

④他の知識ノ魔の者たちは関わっていないこと。


そして、これらの情報をしっかりと整理し、理解したところで、商会のメンバー達が目を覚ました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ