24話 国王って大変!
私は晴れて、国王に就任しました。
突然なんだよって思うよね。
でも、本当に国王になってしまった。
私は、即位式の日以来、毎日毎日、国王としての仕事に明け暮れている。
何をやっているのかと言われると、地方で起きた問題などについての文章などを見て、みんなで問題解決の糸口を探るのだ。
あとは、問題を抱え込んでいる貴族がいないかをみたりする。
国王と言っても、ただ配下が何か困っていないかを見守り、必要であれば助けるだけの調整役である。
結局、国王なんて、ちょっと権力と人望があって、リーダーシップと責任感があれば、だれにでもなれてしまうのよね。
しかし、その条件が難しい。
だから、それができる人をみんなで敬う。
それだけ大変なのである。
なにせ、仕事が多いし、みんなが私のことを頼りにしている。
そのため、食事なども、異様に警戒心が強い。
食事は、まず魔法で、毒などや、異物が混入していないかを丁寧に調べた後、毒見役が口に入れ、その後30分待ってようやく料理が出てくるのだ。
あったかい料理なんて食べれないのである。
また、少し息抜きをと思って散歩をしようとしても、そばに厳重な警護をつけられてしまう。
これじゃ、息抜きなんてできないのである。
普通に、国王何てくそくらえ!、である。
歴史上のお偉いさんや、小説に出てくるお偉いさんが、
「料理が温かい」
という理由だけで感動する理由がよくわかる。
まぁ、かなり疲れてしまう。
歴代の国王が、無断で外出するレベルの茶目っ気を持っていたのは、この窮屈な生活が嫌になっていたからかもしれない。
それくらい厳重な警備なのは、やっぱり、王として認められるような人が少ないというのがある。
正直、私は王として大丈夫なのか不安になるが、本当に国王としてふさわしくなければ、みんなついてこないらしいって、こんさんとアルが言っていた。
要するに、大丈夫なのだ。
そう言えば、アルがどうなったかの話をしていなかった。
私が国王になったことで、アルは王配殿下となったわけだ。
そのため、私のもとで補佐をしている。
とても頼りになる補佐官だ。
ちなみに、アルとは今後も婚約者として過ごす。
結婚時期はまだ未定だが、いずれ結婚する予定だ。
ちなみに、こんさんとは今も上手くやっている。
こんさんだけ、王城内の図書館に入り浸って本を読んでいる。
とても羨ましい限りだが、こんさんはこんさんで、私が困っている時に助けてくれたり、面白かった小説などを話してくれるので、すごく嬉しい。
□ □ □
しかし、本が読めないとなると、私の生きがいが失われてしまう。
私にとって、本が読めることがうれしいのだ。
そのため、正直、本が読めないのは苦痛だ。
そこで、さらに思い出した。
私は、この世界の住人ではなかったことを、日本という国にいる、ごく普通の学生なのである。
今まで、この世界での生活が楽しくて忘れていたが、
私はこの世界の人間ではない。
しかも、ラノベのように死んでしまったわけではない。
ちゃんと私は生きているのだ。
ということで、元の世界に帰って、本が読みたい、そう思った。
次回から、2章です。
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