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小説ワープ  作者: 青。
1章 本が読みたい
19/50

19話 国王に会う

ということで、犯人がわかりました。

ついでに、別に知らなくていい、国王陛下の秘密も明らかになってしまった。


正直、めんどくさいことには関わりたくない。

しかし、面白いことには関わってみたいと思ってしまう、めんどっっっっっくさい性格してるので、どうも気になってしまうのだ。

しかも、いろいろとお話を聞いて、国王にも興味がわいてきた。

ということを考えていると、なにやら視線を感じる。

顔を上げると、みんなが生暖かい眼で見ている。

それと同時に、すごく嫌な予感がする。

政治家のミライさんは、

「そこまで興味を持っているのなら、国王陛下に会いに行ってください。みんなも、興味のある人が行ったほうがいいと思いませんか?」

と言われた。

ミライさんには逆らえない面々がそろっているため、全員が賛成をとなえ、こんさんには肩をたたかれて、「どんまい」

と言われるレベル。



と言うことで、国王陛下にアルを通じて、内密に話をしたいと伝えてもらえた。

国王陛下は多忙のため、いつ会えるかは分からないらしい。

あと、今回はこちらから王城に出向くことはないらしい。

国王陛下が、王城の外に行く用事があって時間が取れる日に来るらしい。

つまり、国王陛下が来るまで、下手に外出ができない。

そのため、アルに頼んで、本をいっぱい持ってきてもらった。

新しいジャンルに手を出そうと思い、魔導書や、魔法に関連した学問についての本を選んで、取り寄せてもらえた。

アルはなかなか有能なので、魔導書は、初心者向けの優しい内容の物を、魔法に関する学問は、基本的に基礎のもので、それを分野別に分けて持ってきてくれた。


アルに感謝である。

私にとって、生きることの次に大切な本を、じっくり読むことのできる機会。

いつもどうり速読して、繰り返し読もうかなと思い、読み始めていると、普段よりもはやく読めたような気がした。

そして、別の分野の本を手に取り、読み終えた後にもう一度、本を、読もうとした時に気づいたことがある。

それは、本の内容が全て頭に入っていることだ。

導入の部分から結論の部分まで、一言一句暗記していたのである。

チート能力である。

世の中には一定数、どうあがいても覚えるのが苦手だという人が存在する。

私がそれだと思っている。

それなのに、一度聞いたものを忘れないのは、まさにチートである。

この能力が、過去の自分にないことを悔やむばかりだ。

さらに、私はいろいろな本を読みあさっていた。

いろいろな本があったが、魔法についての研究は、普通に面白かった。

魔法の世界での理論や、構造などが理解できるからである。


人類が魔法というものを物語にしたがる理由がよくわかる気がする。

そして、楽しい時間というのは、退屈な時間の何億倍もはやく過ぎるものである。

知らないうちに昼ごはんの時間が過ぎていたり、夜になっていたりする日もあった。


だが、正直とても楽しかった。

今までで一番たくさんの本がまとめて読めた機会である。

だが、私は面倒ごとが控えていることを忘れてしまっていた。

そう!

国王陛下とのお話である。

私が犯人である国王陛下の、罪を犯した理由や、どうやって犯行を可能にしたのかなどを暴かなければいけない。

私は、思ったように口から言葉が発せられないことがたまにある。

別に人見知りをしているわけではない。

単純に、咄嗟に言葉を口から発することができないだけだ。


今がまさにそれである。

私は今、国王陛下の目の前に座っていた。

国王陛下は、基本的に外で食事をすることは一切なく、王城内で食事をする時にも、国王陛下の信頼している料理人に作らせたものをさらに毒味させるレベルだ。

つまり、めちゃくちゃ警戒心が強い。

なのに、なのに、1人で来た。

しかも、食事をしたいらしい。


今までの警戒心をたもってほしい。

正気を疑いたくなりながら、私も食事の席に着く。

国王陛下との、楽しい楽しい晩餐会が始まった。

(楽しいわけないだろ!ネーミングセンス終わってるって)

評価よろしくお願いします。

次回、閑話で人物紹介します。

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