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小説ワープ  作者: 青。
1章 本が読みたい
13/50

13話 こんさんの会議

屋敷に戻ってきた私。

国王陛下に質問攻めという名前の精神攻撃を食らって疲れ切りました。

そんな中、こんさんから衝撃の事実を聞かされた。

なんとびっくり、今日の夜、会議があるらしい。

待て待て、なんの会議だよ、と思ったら、思考を読んできたこんさんが、会議について説明してくれた。


会議というのは、1年に1回知識ノ魔の者達7名が集う会合らしい。

会場は世界の裏と表のはざまにある空間で、そこに自動転移させられるらしい。

そこでは、今年1年で変化したことや、新しく開発した技術や技能などを発表する、技術発表会兼報告会のようなものらしい。

宴会のように楽しくて、お祭り騒ぎらしい。

この会議の目的としては、大陸内の情報を知れるようにすることと、新しく発見したものや、技術をどのように扱うのかを話し合うことらしい。

技術でいうと、発表するのか、秘匿するのか。

だれが開発したことにするのか、いつ発表するのか、などである。


知識ノ魔の者たちは、人間とつながりを持つため、2名で来ることが多い。

しかも、全員が人間を連れてくるため、14人で行うことになる。

知識ノ魔の者たちは、頭がいいので、毎年1つくらいは、誰かが何かを発明したり、発見したりしている。


ちなみに、この会議の主催者はこんさんらしい。

こんさんは、知識ノ魔の者の中で一番キャラが薄くてまともらしい。

そのため、会議の進行や決議まで、基本的に1人でやっていたらしい。

苦労人である。

つまり、サボることは認められない。

楽しそうだからサボりはしないものの、個性的な人たちが多いらしいので、覚悟を決めている。


会議には、特に準備は要らない。

なぜなら、こんさんが全部やってくれているからである。

こんさんは、普段からあちこち飛び回って情報を仕入れているらしい。

そこで仕入れた情報をもとに、わかりやすく資料を作る。

さらに、全員の好みを理解したうえで、全員に違うメニューを用意できるように食事を手配し、会議の会場となっている場所を整えてイスやテーブルの手入れをしたりといろいろやってきたらしい。


魂の繋がりがないと、外にでられないのではないのかと思ったが、こんさんには協力者がいたらしい。

会議の準備が必要な時に封印を楽しそうに解いてくれる、すごく豪華な協力者が。

なんとびっくり、国王陛下直々に手を貸していたのである。

ちなみに、アルが手伝ったこともあるらしい。

それなら謁見は、意味がないと思うのだが、どうやら、「国王陛下に対して隠し事をしていない」というアピールが大事になってくるらしい。

貴族は大変なのである。


さてさて、とりあいず会議に備えてはやることがないので、本を読んでいた。

本を読むのをやめろと言われた時に、やめやすそうな物語を読んでいた。

現代でいうラノベである。

思いの外熱中してしまったのだが、会議が始まることを知らせにきたこんさんに呼びかけられてもあんまり気が付かないくらいには熱中していたが、なんとか気が付き、本から手を離した。

その途端、薄い赤色の光が出てきて私とこんさんを覆ったと思い、眩しくて目をつぶり、次に目を開けた時には、全く別の場所に来ていた。

王城の、応接室ににているような、小綺麗な調度品と、家具が並んでいる。

こんさんと私が一番最後で、こんさんが円形のテーブルの、一番入り口側(私たちが転移してきた側)の席に座ったので、その少し後ろにある席に腰掛けた。


知識ノ魔の者たちの、これまで存在すら知らなかった会議が、始まる。


(ちなみに、この小説の世界の原作には、こんな内容書いていなかったんだぞ)

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