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異世界ざこぴぃ冒険たん  作者: ざこぴぃ
第六章・魔王とその仲間
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第75話・4人の複製


―――学校1階ホール―――


「さて、今後の役割を決める」

 俺は魔物達を集めて役割を決める。

 ゴブリン達は田畑の開墾。リザードマン達は水場、養殖場の開墾。オーク達は畜産を行う。ウォーウルフは狩りと警備。ヴァンパイア達は森での収穫。妖精族は家事手伝いと見張り。

 それぞれの役割を決めた。各種族が10名ずつにて、計50名が森で待機してるとリンに聞き、一度全員を学校へと呼んだ。

「ガガは魔物全体の管理とメリーの手伝いをお願いする。ザクスは手の空いた者の稽古と警備の管理を。ネビュラは水の管理を頼む」

『はっ!ご主人様!』

「チハヤは全体のスケジュールをまとめて報告して。リンはウォーウルフのお世話を任せるよ。メリーは妖精族と薬剤の研究を頼む」

「かしこまりました。ご主人様」

 こんなものかな。あとはダムと養殖場、畜産場の建設だな。俺は魔物達が住めるように1階の改装を始めた。

鋳造合成(キャストシンセンス)!」

 まずホールに簡易の会議室を作り、教室をそれぞれの種族に合わせた部屋に作り直す。トイレやシャワー室はあとでガガに聞いて直そう。そして食堂と貯蔵倉庫を作った。

 妖精族用の部屋は入口を小さくし、中には小山や小川が流れるように細工する。

 ヴァンパイア用の部屋は薄暗く、温度を低めに設定。窓も数を減らした。

 オーク、ゴブリンは屋外が良いと言うので水場の近くに穴を堀り山肌に住居を作った。

 ウォーウルフは1階の玄関で良いそうだ。

 リザードマン達は川辺の近くに住居を作った。

 そしてダム、養殖場を作り、畜産場も山向こうの空き地に作った。これが機能していけば食料不足も補えるだろう。


 ――こうして数ヶ月があっという間に過ぎていく。あれから月子はまだ眠ったままだ。

 その日の夜、俺はシャワーを浴び部屋へと戻る。机の上には設計図や会議資料が山積みだ。噂を聞きつけ、ガガの仲間達が日を増す事に増えていく為、また新たに居住地と食料問題に直面していた。

「ふぅ……3階も作らないと急に大所帯になったなぁ……」

 俺はベッドに横になり色々考えていると、いつの間にか眠っていた……。


ーーー異次元空間月子のお部屋ーーー


「お目覚めか」

「月子?あぁ、ここは月子の部屋か……久しぶりに来たな。体はどうなんだ?」

「ふむ。だいぶ良くはなっておるがまだかかりそうじゃ。それより、ナツトには色々話さねばならんと思っての」

「……複製体の事とかか?」

「なんじゃ。気付いておったのか」

「メリーに聞いたんだ。体の感覚が鈍かったり記憶がなかったりと当てはまる事が多くてね」

「うむ……。チハヤ達は全員、いや世界中の人間が天変地異によりほとんどが亡くなった。そしてチハヤ、リン、メリーはその死期の直前、亡くなる前に複製したのじゃよ」

「そういう事なのか。月子が手をかけて、無理矢理複製したのかと思う所もあった。それを聞いて少し安心した」

「安心?ふふ、おかしな事をいうもんじゃ。それよりお主の体は持ちそうなのか。先日の戦いでかなり無理をしたのじゃろう」

「あぁ、体にひび割れ跡は残ったけど内部は治ったと思う。ちょっと無茶しすぎたみたいだ」

「お主の体はの、別の入れ物なのじゃよ。そこに魂が定着しているだけじゃ」

 月子の話によると、俺の本体は交通事故で死んだ。その時、天界から神様――月子の姉が降りてきて複製を行ったそうだ。しかし初めての複製でうまくいかず3回の失敗の後、本体と魂を定着させた。失敗した3回は本体は消滅したが魂だけ行き場を無くし彷徨ってる状態だったらしい。

 1つは月子が、1つは月子の弟が、それぞれ捕獲したそうだ。もう1つは行方知れずになったと。月子が捕獲した魂をこの肉体に定着させ誕生したのが俺だ。

「あまり驚かぬな。もっとわめくかと思っておったのに」

「いいんだよ。俺が複製体であることや、ここがどこの世界とか関係ない。月子を守ると決めたから、周りの事は正直どうでもいい……」

「わしがお主の魂を捕獲して十数年後かの。先程言うた通り、この世界は天変地異ですべてが崩壊したのじゃ。人間族のほとんどが死滅し、先程も言うたのじゃがチハヤ達はその天変地異で亡くなる運命じゃった。その少し前に戻り複製を行った……写真と違い成長してるのはそう言うわけじゃ。ふぅ、わしもこれでスッキリしたわい」

「月子……ずっと悩んでくれてたんだな、ありがとう。それとこの世界に俺を……作ってくれてありが……と……」

「ふふ……またの」

 そう聞こえたと思うと、また俺の意識は遠くなっていった……。


◆◇◆◇◆


 ……目が覚めるとそこにはチハヤがいた。

「……チハヤ?寝てるのか?」

「すぅすぅすぅ……」

 チハヤを起こさないように、そっと体を起こす。よく見るとチハヤは……なぜか下着姿でした。どうしましょう。こういうシチュエーションの場合、誰かが走ってくるとか、部屋のドアが開くとか、そういうパターンなんだろうな。

 ――ダッダダダダダ!ほら、誰か走って来た。

「ヘイッ!リン!パジャマは着なセイ!」

「だって!暑いんだもんっ!」

 ダッダダダダダ……!

 台風が通り過ぎていく。チハヤもメリーに追いかけられて逃げてきたのか。寝息をたてている。ドキドキするくらいかわいらしい顔をしている。

「うぅん……ご主人様……」

「いただきます」

 あれ?違うよ。今のはどんな感情なんだ。「ん……ご主人様……」

 あれ?あれれ。チハヤが抱きついてくる。

「ちょ、ちょっと」

 と言いながら、抵抗はしない。

「ん……」

 チハヤがキスをしてくる。

「……ご主人様……んん……」

 我慢出来ず、チハヤのこぶりな胸を揉む。

「もっと……」

 もう無理。俺の理性のリミッターが外れる音がした。

「いただきます!」

 カチャリ……!!

「いたっ!!チハヤみっけ!あっ」

「リン!いいカゲンニシナ!アッ」

 チハヤの下着がはだけ、俺はチハヤの胸を揉んでいる。

「チハヤ!ご主人様と遊んでるの!?リンも――」

「チハヤ!それはダメデス!オウノウ!」

「……えっと……ご主人様に求められて、仕方なく?」

「はい?」

 バタン!ガチャ!

 俺はメリーにベランダに追い出され、鍵を閉められた。

 綺麗な月が出ている……今宵は満月だった。

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