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異世界ざこぴぃ冒険たん  作者: ざこぴぃ
第四章・ホンモノと複製
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第41話・国作りパート2!


―――コリータ王国食堂―――


 マザードラゴンがコリータ王国に来た翌日。

「皆様。改めましてマザードラゴンこと、お菊と申します。よろしゅうお願い申しあげます」

 パチパチパチパチ!

 夕食を終え、改めてそれぞれが自己紹介を行っている。

「しかし人が増えたなぁ……」

 マリンとアクアの姉妹のお陰で、管理は安心して任せれている。でもラルクのおっちゃんは娘が二人共出て行って泣いてるだろうなぁ。

「あっ、そういえば!ゼシカ、これを。聖剣エクスキャリパーってアリスが言ってたやつ。ドムドさんに研いでもらったんだ。あと命の指輪割れてたから、新しい命の指輪も宝物庫から探してきといた」

「マザー様に刺さっていた聖剣エクスキャリパー!!」

 と、言いつつゼシカはくんくんと匂いを嗅ぐ。

 やめなさい。ちゃんと洗いました。アイテムボックスも全部洗いました。

「ハルト、いつも気にかけてくれてありがとう。そう……お腹の子が気になるのね?大丈夫。ちゃんと産んでみせるから……ぽっ」

 ガタッ!

「やっぱり交尾したのかっ!?」

「……さて、仕事の話をします!」

「否定しないのかっ!」

 キラキラと目を輝かせるアリスとプリン。にらみつけるメリダ。知らないフリをする、エルときりん。

「えぇ、アクアも来たので商売を本格的に行います。まず農業の作物を最低限確保の上、出荷する段取りをジルとメリダ。ブラックボックスを小型化、商品化するのをドムドさんとアクア。ゼシカとエルは売り先のウェスタン王国とエルフの森への外交をお願いします」

 パチパチパチパチ……。

「お菊には……そうだな。アリスとプリンの保護者として管理をお願いします」

「えぇぇぇぇぇぇ。かったるい!」

 アリス、それはお菊のセリフだ。

「あとチグサと、サルトをご紹介します」

「は、はじめましてっ!ウェスタン王国のチグサと言います!よろしい?よろしく?あっ、よろしくお願いします!」

「は、はじめまして。サルトと言います。ウェスタン王国の第二王子です。よろしお願いします」

 パチパチパチパチ!

「2人はしばらくうちの国で預かることになっている。客人ではあるが、普通に接してやってくれ。そうだな。クルミ、2人の面倒見てやってくれ」

「わかりましたにゃ!」

「お菊、アリス達は遊び歩いてる間はほっといても大丈夫だけど、悪い事をした時はゲンコツしてもいいから。もちろん、チグサとサルトも同様にな」

 クスクスと笑いが起きる。

「それと町の東側に寺院を建てる。お菊とレディがなぜか、侍と町娘風なので合わせてみようと思う。アカシア、設計を頼む」

「旦那、そういえば明日にはエルバルト教会のマリア像が完成します。是非見に来て下さい」

「ドムドさん、わかった。明日寄るようにする。ギルも来てくれ。マリン、予定を入れといて」

「わかりました」

「はっ!」

「ハルト、ありがとう……」

 メリダがそっと涙を拭いた。


◆◇◆◇◆


 ――翌日。

「さぁ見てくだせぇ!ドムド会心の出来ですぜ!」

 バサッと紅白の幕が外れる。そこにはマリアそっくりの像があった。大きさは10mはあろうか。手を合わせ微笑んでいる。最高の像が出来た。

「おねぇちゃん……!」

「マリア……!」

 涙ぐむメリダとギル。

「ドムドさん、ありがとう。素晴らしい像だ。まるで聖母……そうだ。聖母マリアとして、新エルバルト教会の顔としよう」

「へへへ。こっちまで泣けてくるぜ」

 僕達はマリアに手を合わせ祈る。これで浮かばれるかはわからないけど、メリダをずっと見守っていてやってくれ。


 その後、メリダとギルを残し教会を後にした。次は東町だ。東町には現在、竜族、ドワーフ族、エルフ族が入っている。

「旦那様、この辺りでいかがでしょうか?」

 アカシアが寺院の建築のための場所を教えてくれる。西側にはエルバルト教会、東側には寺院。混在はするけどバランスの良い配置だと思う。

「ここに高台を設けて……そうだなぁ、階段は108段くらいの高さで設計をお願い。ついでにドワーフの職人さんに鐘つき堂もお願いしよう。アカシア、あとで資料を渡すよ」

 ウェスタン王国の本屋で見つけた古代ニッポン。東町はニッポン風、西町は中世ヨーロッパ風にしよう。

中心にガッコウと王宮がある。

 城内東側はニッポン風な町並み。城外東側は畑や川、小高い丘が広がっている。

 一方、城内西側は中世ヨーロッパ風な町並み。城外は歓楽街や、商店、宿屋などが軒を並べる。

 ここまではよしとしよう。ただまずいのは金貨がそろそろ無いはず。妖刀村正が思わぬ出費だった。

「妖刀村正で思い出した。レディに進捗状況を聞いてみるか」

 ドムドさんと開発した腕時計型通話機に魔力を込める。

「もしもーし。レディ、聞こえますか?」

 ザァァァ……ザァァァ……。

「……えますよ。聞こえますよ。あなた、どうしたんですか?」

「いや、連絡ないから大丈夫かなって」

「そんなに私の事を思って……ポッ」

「それはいいとして、首尾はどうだい?」

「……つん。魔王城近くの東の村で宿泊し、夜になったら偵察を行っております。しかし魔王どころか、魔物の数も以前より減っている様な気がします。まだ内部との接触は出来ていません。もうしばらく様子をみたいと思います。いや、思うのじゃ」

 キャラがまだ出来てないな。侍魂とやらはどうした。

「わかった。くれぐれも気をつけて」

「わかり申した。拙者、これにて御免っ!」

 色々混ざってる。帰ってくる頃には忍者にでもなってるんじゃないか。

 レディの無事を確認し終えると、僕は一通り町を見て周りそして気が付いた。

 1つ目は収入源。まだ移民ばかりで税を取っていない。自ら来てくれた者達は給金はいらない、と言って働いてくれているがそうもいかない。はやく商売を始めないと。

 2つ目は人口。徐々に増えてはいるがまだまだ足りない。これもどうにかしないといけない。

 3つ目は国交の問題。そもそもウェスタン王国とエルフの森としか国交がない。南のドワーフ族、竜族ともに衰退してしまっている。おまけに北には魔王城。

「……ふぅ、問題は山積みだな」

「旦那!ちょっと来てください!西門でトラブルです!」

「わかった!すぐ行く!」

 ギルに呼ばれ、僕は西門へと向かう。

「……警備兵も増やさないとなぁ」

 僕は金貨のことで頭がいっぱいだった。

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