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異世界ざこぴぃ冒険たん  作者: ざこぴぃ
第一章・終わりと始まり
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第3話・創造神の使命


―――西の洞窟付近―――


 僕はアリスと、初日に転生してきた場所を目指していた。あの場所にいた魔物を倒しに行くとアリスに言われたからだ。

 元々、目覚めたあの砂漠は神の聖地だったらしく、そして今、魔物が出入りしていると言う事は何かが起きているのだと。

 しかし……僕は歩きながら考える。

 僕は……まだ未経験だが、子作りは嫌いではない、むしろ好きな方だと思う。本能がそう言っている。しかしだ。転生して子作りをしろ、と命令されるとは思わなかった。そもそも子作りなら修行しなくとも、愛と雰囲気があればいける気がする!

「不純だ」

 アリスがつぶやく。そして心をのぞかれることに慣れてきた僕がいる。

「この世界はもうじき終わる。わしはこの世界の終焉を見届け、新世界を望む創造神……」

「え?そうなのか。これからその準備をすると言う事なのか。しかし……なぜ、僕だったんだ?」

 そうなのだ。なぜ僕を選びこの世界に連れて来たのか。前の世界での僕はどうなったのか。

「……あの時、お主はこう言ったのじゃ」

「あの時?」

「あぁ、あの時……『またな!』と」

「またな?……そんなことは言ってない」

 記憶を辿ってみるが、どうも思い出せない。

「お主はわしに選ばれ、この世界へ来たということじゃ」

 アリスは続ける。

「わしはハルトをこの世界の希望として見出したのじゃ。お主はわしと融合しておる。この意味がわかるか?」

「僕はアリスと一心同体てことだろ?」

「そなたが子供を作ると産まれてくる子供は、わしの能力が備わる可能性がある。それぞれの個体に神の子供を6人産ませる事で、この世界を救うことになる。そのためにお主はおるのじゃ」

 大概のことでは驚かなくなったけど……6人か。6人と子供作るとか、法律的に問題はないのだろうか。まぁ、魔法が存在する時点で僕が知る限りの法律は無意味な気はする。

「種馬みたいなものか」

 2人の間に沈黙が流れる。まぁ、あれだ、前向きに考えれば、前世でも彼女がちょうど、ちょうどいなかったし、元の世界に戻ることもできないし。この世界でハーレムを堪能するのも悪くはない。

 ゲームオタクだった僕としては、できれば猫耳もふもふとか、美人のエルフとか、バニー姿の人間とか、そういう感じを求めて生きたい。そして透明化できる魔法とかあれば是非とも覚えたい。

「下郎が」

 冷ややかな目で見るアリスにも慣れてきた。種馬上等。この世界ではナンパ道を生きる!

 しかし……この世界に来てから記憶が曖昧だ。最近の記憶は比較的思い出せるが、小さい頃の記憶がぽっかりないような……まぁ、今は考えるのはよそう。


「アリス、この世界ではどんな種族がいるんだ?」

「うむ。神族、魔物族、人間族、エルフ族、竜族、ドワーフ族、亜人族、人魚族、妖精族かの。ただ竜族、ドワーフ族、人魚族、妖精族はかなり衰退しごくわずかしかおらん」

「そうなのか。人間がいるのなら町もあるのか?」

「ここから西に行ったところの大陸西部に位置する聖都ウェスタン、北の外れにある魔王城ノースタン、東の森のエルフ族イースタン、南の竜族の治めるサウスタンなどじゃな」

 アリスは遠くを見ながら続ける。

「この世界の創造神の1人……と言ったが、正確にはこの大陸の、なのかもしれぬな。勢力争いで破れ、魔物が君臨する大陸もあると聞くからの。この大陸だけは何としてもわしが守り抜かねばならぬのじゃ」

 悔しそうな表情を見せるアリス。この世界にも戦争があり、奪い合い、殺し合い、そんな世界だと改めて認識した。

「なぁ、アリス。僕に何が出来るかわからないけど、できる限り頑張るよ」

「しししっ、期待しておるぞよ」

 アリスは微笑んだ。

「お主はすでに人間族でありながら、神族の力を持っておる。過去に何度か転生させた人間族はこの世界に順応出来ず、死んでいった者もおるのじゃよ」

 僕が初めての転生者ではない?過去にも転生者がいたのか。


「着いたぞ。……うむ、やはり聖域の紋章が無くなっておる。どうりで魔物がうろつくはずじゃ」

 僕は転生者について聞こうとしたがやめた。聞いた所で今は自分の事で精一杯なのだから。

 その時、水場の方から悲鳴が聞こえた!

「キャァァァァ!!誰か!誰か助けてっ!!」

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