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私の人生  作者: 柚乃
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〜小学1年生の綾〜

5歳の誕生日の時のプレゼントはランドセルだった。

そう。来年の春からは小学生だ

小学校に行くと給食が出てくる

これが私の人生を変えるのであった…


私のアレルギーのことは校長を始め、担任、学年の先生、栄養士、保健の先生。

とにかく色んな人が知っていた

重度の小麦アレルギーだったため、触れるだけで反応が出てしまう

そのため、毎朝母が作ってくれるお弁当持参だ


「今日から給食始まるね。あっ、お母さん。お弁当ありがとう」

「そうね。綾はお礼言えていい子だね」

そういい頭を撫でてくれた

「そろそろ行くね。行ってきます!」

「行ってらっしゃい。気をつけてね」

元気よく飛び出し家を出ていった


学校はというもの、友達も居て楽しく過ごせていた。

私は給食の時間に早くならないかと読めない時計を

ずっと見ていた


給食の時間

「皆さん。それでは給食の用意をしましょう」

「「「「はーい!!」」」」

小1らしい返事だ

私はお弁当を用意していた

「あれ、綾ちゃんだけ違うのズルい!」

近くの席の子に言われた

「美咲ちゃん。綾ちゃんはアレルギーっていうのがあるの」

担任の中村先生が説得してくれている

「よくない、よくない!!」

先生の言葉は何も聞こえてないみたいだ

「みんな! 綾ちゃんだけ違うの食べてるよ! よくないよね!」

教室にいる全員に聞こえる声でそう叫ばれた

「えーほんと?」

「うわ、マジだ」

「よくない」

「男子そんなこと言わないであげてよ」

思ったことを口にする男子…

それを止める女子…

私は怖くなり教室を走り去り中庭のベンチで1人泣いていた

「私なんか…グスン、アレルギーなんて…グスン」

「あ…や…あや…綾…あ…あや…」

私のことを呼んでいるのだろうか

けど私には遠のいていく声だった


次に気がついた時はベットで横たわっていた

「綾ちゃん大丈夫? 中庭で意識飛んでたみたいだけど」

保健の先生がそう声をかけた

そう。私は意識を失っていたのだ

「大丈夫…かな?多分?」

「お母さんに迎え頼んで帰りましょ」

そう保健の先生に言われた

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― 新着の感想 ―
[一言] 私にはアレルギーはありませんが、重度の方は大変なようですね。 例えば牛乳のアレルギーがある場合、口に入れるのはもちろん、誰かがこぼした牛乳や、それを拭いたぞうきんでさえ触ってしまうと大変なこ…
[一言] そこまで重度のアレルギー症状なんですね。 私は特にアレルギーを持っていないので何も言えませんが、きっと食事を全力で楽しめないのかと思います。 その男子も自分がアレルギーになったら、どうなるの…
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