デジタルで起き得ないからこそ嫌われる
後処理は最小限で済ませるに限りますが
ストックフォトサイトでお勉強の続きです。
普通にフォトストックにアップロードして
ピントが合ってない
構図ができていない
といった、常識以外のもので壁になるのは、先のセンサーダストの次に難解な
過度の現象
といった表現のものがあります。
これは、デジタルカメラでフィルムはないのですが、フィルムになぞえれば
フィルムが浮いたりしてできるムラ
のことです。
なにしろ、デジタルでは起こり得ない見え方のことなので嫌われるわけです。
これが、なぜデジタルカメラで起きるかというと
ヴィネット(周辺減光)
レンズ補正
ノイズリダクション
などで、
色むら
が起きている場合です。
最も起きやすいのが、いわゆるRaw現象の過程で、効果をつけすぎた場合。
現像のアプリケーションは、周辺の平均を見ながら調整してくれますが、所詮限界があります。
撮影時にカメラが吐き出したJPEGと見比べながら後処理すると勘がつかめるようになります。
そして、フォトストックでも国外のハイレベルな審査をするところでは
カメラの吐き出したJPEG
でも
過度の現象
と落としてくるところがあります。
これは、どこで起きているかというと、ニコンに多いのですが
rawに既に含まれている
これを避けたかったら
ヴィネットコントロール オフ
レンズ補正 オフ
HDR オフ
というように、自動で補正される要素を全て無効にします。
ニコンが悪いように聞こえますが、それ以上に悪いのはキャノンユーザで
本人が気がつかないで見せてくる
キャノンのrawは比較的安全なので、ユーザが後処理してつけなければ本来起きないからです。
こればっかりは困りものです。
そういうわけで、カメラ、レンズを買うときにrawで比較する
dxomark
で見比べがちですが、それ以外の落とし穴もあるのだということです。
dxomark
の数値よりも
本当に自分に必要な画角で1番安いのはどれか
を選ばないと、
過度の現象
からは抜けきれません。
なにしろ、明るい高いレンズほど、これが出やすいのですから。
なんか手を加えないと作品でない気がする場合は、安いレンズで我慢しましょう