3話
「おぎゃあぁぁっおぎゃあぁぁ!」
「生まれたのか!!」
「ええ、生まれましたよあなた。元気な男の子ですよ」
優しそうな黒髪の綺麗な女性が、金髪でイケメンな男性に微笑む
「リリシア、よく頑張って産んでくれた!ありがとう!」
2人でそっと赤ちゃんを抱きしめ、暖かく幸せな空気を生み出す
「この子の名前は決まったのか?」
「ええ、不思議とこの子を見た瞬間頭に思い浮かんだの。カエデっと言う名前はどうかしら?」
「いいな、あの綺麗な白の花だろ。確か花言葉は勇気だったな」
「真っ直ぐで、元気な男の子に育って欲しいわ」
「俺たちでこの子を幸せに育てよう」
夫婦2人で優しく微笑み、赤ちゃんを撫でる
「おぎゃあぁぁ!」
「ふふ、元気ね」
こうして俺こと、カエデは無事に転生できた
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俺が転生してから1ヶ月がたった
もちろん赤ちゃんで(生まれた直後は意識が曖昧だった)起きては寝る事を繰り返す日常だ
出来ることは泣きわめいて、お腹が空いたことや、排泄が気になって母親を呼ぶくらいだ
俺の新しい母さん、リリシアさんはとても美人で、そんな人のおっぱいを吸うことはすごくありがたいことだ
赤ちゃんのせいで性欲はないが、前世の俺なら我慢できなくて色々していただろう
色々って?
想像におまかせするぜ!
でも、ただ吸うだけじゃ後々後悔すると思って、乳首を舌で転がしたり甘噛みしたりしている
「んっ、あん!...カエデちゃんは吸うのが上手ですねぇ」
俺に吸われている時、リリシアさんは恍惚とした表情をし、熱い吐息を吐いている
俺はエロガキになってしまったようだ
お父さんはソファーでいつもごろごろしている。名前はジャンと言い、昔は有名な冒険者だったそうだ
お母さんは貴族の娘で、お父さんに負けないくらい凄い魔法使いなのだそうだ
「カエデー、そのおっぱいはお父さんのだぞぉぉー」
「あらあら、私のおっぱいはカエデちゃんのものですよぉー」
「えっ、リリシア!?」
ジャンがギョッとした目でリリシアを見て、息子に取られたと焦る
「ちょ、嘘だよな?俺よりカエデの方が良いとか言うことないよな?」
「カエデちゃんの方が吸うの上手で気持ちいいですよ〜」
「リリシアぁぁぁぁぁ!!!」
ジャンが四つん這いになり白く枯れ始める
母さんはどうやら相当な親バカになったらしい
「く、くそう。カエデには負けないからな!」
涙目で俺を睨み、負けない宣言を赤ちゃんにする残念な父親の姿がそこにあった
まあ、そんなお父さんでも俺の事は結構可愛がってくれた
優しく抱っこして家の中を散歩したり、庭で剣を振り回して俺凄いぞアピールをしていた
「キャキャキャ!(踏み込みが甘いよー、それともっと鋭く剣を振らなきゃ)」
「おっ、カエデは俺の凄さが分かるのか!しょうがない、お父さん秘技を見せてあげよう!」
ジャンはさらに早く動き、俺すげーアピールをして来る
普通の赤ちゃんなら速すぎて見えないだろう
ちょっと残念な父親だが、根はすごく優しくて自慢の父親なのだ
そんな優しいお父さん、お母さんに育てられて早くも1年たった
ハイハイは2ヶ月前にやっとできるようになり、喉の器官が少し発達して喋れるようになった
お母さんに抱きかかえられている時
「ままぁ」
っとさり気なく行ってみたら
「っ!?か、カエデちゃんがママって!」
お母さんがびっくりして、すごく興奮していた
「ママ?」
「そ、そうよ。私がママさんですよー」
お母さんが嬉しそうに俺を抱き、幸せオーラを全開にしている
俺はお母さんのおっぱいを軽くトントンして、お腹空いたアピールをする
「ふふふ、おっぱいでちゅね。はいどうぞー」
「プルん」っと形のいい美乳を俺の前にさらけ出し、俺は優しく咥える
「んんっ....あん!....あっ....そこっ.....もっと吸ってえぇ」
お母さんが色っぽいオーラを出し、熱い吐息を吐いく
ただ吸うだけじゃ暇なので、俺は毎回エロくおっぱいを吸っている
お母さんは俺にミルクを供給してくれて、俺は快感を供給している
これぞまさにギブアンドテイク!
「カエデちゃんは...はあはあ....本当に吸うのが....はあはあ...上手ですね」
俺は着々とお母さんを開発して行った
だってやる事ないんだもん!
その晩、お父さんがお出かけから帰ってきて俺がママっと呼んだことをお母さんが説明したら
「な、なんだって!?カエデ、パパだそ!?」
必死に息子の前でパパって呼んでアピールをする父親
しつこいから、俺は無視をして「ママ」っと呼ぶ
「そんなあぁ!」
「ふふ、カエデちゃんはママの方が好きみたいですね」
お母さんは嬉しそうに俺を抱っこして、お父さんはこの世の終わりみたいな顔で四つん這いになる
それは寝るまで続いて鬱陶しかったので
「パパ」
「!?かえでぇぇぇ!!」
お父さんは号泣して俺を抱っこして、ジョリジョリと俺の顔を自分の顔で擦り付ける
髭が当たって痛いがな!!
そんなこんなで俺は1歳になりました