2話
「ここはどこだ?」
目を開ければ白い空間に佇む自分が居た。360°どこまで続く白い空間に「こんなとこ地球にあったけ?」っと当たり前のような疑問がある湧く
「ほぅほっほ、目を覚ましたようだな、勇者の資格を持つ少年よ」
目の前によく分からん着物を来た髭の長い爺さんが急に現れた
「...あんた誰。てか今どうやって現れた?」
一応いつでも顔面に突きを入れられるように警戒しとく
「わしは神だよ。一瞬で現れたのは言わば神の力じゃな」
う、うさんくせぇぇぇ!!
「胡散臭いとは失礼な、しかもこんな老人を殴ろうと考えるとはお主碌でもないな!」
「な!?」
「言ったじゃろ、わしは神じゃと。神の力でお主の心の中を読み取ることもできるのじゃ」
う、嘘だろ!ほんとにこんなアホずらなジジイが神なのか!
「お主本当にろくな事を考えてないな!!」
また心を読まれた!このジジイ変態だな!!
「誰が変態じゃ!シバキ倒すぞオラァ!!」
急にヤンキー化するジジイ
「で、なんで俺ここにいるの?」
「急に真面目になってっはあぁぁぁ」
爺さんは疲れたように大きなため息履いた
「お主はあの銀行強盗でその命を落としたんじゃよ」
はて、銀行強盗........ああ〜
「そうだったな。なんでこんな大事なこと忘れていたんだろう」
「死後は記憶があやふやになるからのう。お主の行いは神から見ても評価に値する行動じゃ」
「はあぁ、どうも」
急に褒められてどう対応していいか分からない
「そこでお主にはチャンスをやろうと思う。お主の居た世界ではないが、別の世界に記憶を保持したまま転生させてやろうと思ってじゃな」
「えーと、俺は異世界でやり直せると言うことか?」
「そうじゃ。その世界は剣や魔法があり、モンスターなどもいるぞ?」
まさか別の世界があるとは
しかも魔法まであると言う
この世界なら俺は核よりも強くなれるかもしれない!
「じゃ、転生でお願いします」
「よかろう。特典で色々能力を与えられるが、どのような能力がいい?」
おっと。異世界に行けるだけではなく、能力まで与えてくれるとは
この爺さん、すっっげぇぇいい人!!
「....現金なやつじゃのう」
「なんでも言えばその能力とやらくれるのか?」
「なんでもは無理じゃが、5個までは与えてやれるぞ」
ふむ、5個か
俺は真剣になって悩みポツポツと言う
「そうだな、最強になるためにも長生きしたい」
前世?では学生の内に死んだからな
「そうじゃな、長生き、そして最強を目指しているようじゃからお主を神人にするかのう」
「神人?」
「人でありながら神と言うことじゃよ。魔力はもちろん、成長速度も早く寿命も長くて色々耐性あるからうってつけじゃな」
「おー、なんかすごそー」
1つ目は決まった。残り4個だな
「剣をもっと上手く扱えるようになりたい!」
「ふむ、ならば剣豪がよいのぅ」
俺は次から次へと要求し、あっという間に5個埋まってしまった
その5個と言うのがこれだ
神人
剣豪
神撃
雷神魔法
ネットショッピング
「よし、これで俺はもっと強くなれる!」
「良かったのう、そろそろ転生を始めるぞ?」
「おし、頼む!」
爺さんが片目を瞑り、何やら小言を囁くと俺の足元に複雑な魔法陣?が現れた
「色々ありがとうな!もうあっちの世界には何もないから、まあ新しくやり直せて嬉しいよ」
「お主は色々と苦労していたからのう。せめて来世では良い人生を遅れるよう願っとるよ」
うぅぅ、この爺さんいい人だ!
最初に胡散臭いとか思ってごめんなさい!
「よいよい。ではさらばだ」
爺さんの苦笑いを最後に俺は新しい世界へと転生し旅たった