ステータスと魔法
今回、会話殆んどありません!
でもステータス関係のこと書いてるんでそこそこ重要です
ステータスプレートを貰った翌日、ルークはあることに気が付いた。
叡智の権能でステータスが見れるということに。それも自分だけでなく他人のものまで。プライバシーなんてあったもんじゃない。
何故叡智の権能で見れることに気付いたかというと、母がステータスプレートを渡してくれなかったので自分のステータスが見れなかったのだ。
どうしても気になったので、叡智の権能で調べてみると出てきたというわけだ。
ちなみに、現在のステータスはというと、
ルーク・クライシス【吟遊詩人】
LV.1
HP(体力): 10
MP(魔力): 10
ATK(攻撃): 2
DEF(防御): 2
MAT(魔攻): 5
MDE(魔防): 5
INT(知力): ∞
MND(精神力): 50
QUI(機動力): 2
LUK(運): ―
……言いたいことはわかる。
INTとLUKについてだろう。INTの∞に関しては叡智の権能のせいだ。常に新しい知識が更新されていく叡智の権能を、ステータスプレートが認識した結果なのだ。
LUKに関しては……なにも言わないでもらいたい。叡智の権能でさえ∞と表示されているのにも関わらず、表示なしはさすがにどうかと思うのだ。隕石落ちてこいとでも願ったら、本気で落ちてきそうだ。怖いからそんな物騒なことは望まないが。
一応ステータスについて解説しておくと、MNDは精神汚染系の魔法や状態異常のかかりやすさなどを表しているそうだ。QUIはポ○モンでいうところのすばやさだ。
各ステータスの上限は9999ならしい。人間でその境地に至った人物はいな……転生者の中には何人かいたそうだ。
ステータスプレートにはステータス以外にも、称号欄や契約欄などがあるらしい。らしいというのは先程も述べたとおり、実物を観たことがないからだ。
称号欄というのは、名前の通りその人の称号が書かれている欄のことだ。称号は人々からそう呼ばれる、神が授ける、敵を倒すなど取得方法はいっぱいあるらしく、更に称号を取得すればステータスも少し上がるらしい。
契約欄というのは奴隷契約や従魔契約などの契約で、手下の名前が書かれる欄だそうだ。
ここではじめてこの世界に奴隷制があると気付いたルークなのであった。
それで、ルークの称号、契約欄はというと、
称号
神を超えし者、転生者、叡智の賢者
契約
こちらにも爆弾が一つ入っていたようだ。
(『神を超えし者』ってなんだよ!)
ルークは心の中で盛大にツッコミを入れた。
叡智の権能でこの称号のことを調べると、所有者のことしかでてこない。勿論自分のことである。
ルークの中に心当たりは一つしかなかった。数値が表示されなかった、あの異常なLUKのことである。
叡智の権能はあくまでもあのチャラい神の力であり、それを超えているからこそ表示されないのだろうかと予想する。
神すらも超える豪運とは一体……それを運と呼んでよいのだろうか。
考えても答えが出そうになかったのでルークは考えることをやめた。思考放棄も重要なことだ、と自分に言い聞かせて。
○
ルークは気分転換に自分を強化することにした。何故強化なのかというと、一歳の体で何か家の手伝いができるわけもなく、一番のお手伝いは大人しくしていることだと知っているからだ。
あと、歌織を守れるくらい強くならないといけないのだ。称号のことを考えると必要なさそうだが。
…………さて強化といってもこの体で筋トレができるわけでもなく、どうしようかと一考する。
困った時には叡智の権能だ。
赤子でもできるステータス強化で検索する。
赤子でもできるステータス強化
・MPを消費して最大量を上げる
・苦痛に耐えることでMNDを上げることができる
どちらも普通の赤子にできることではなさそうだが、幸いルークの精神年齢は日本での17歳と、こちらで過ごした1年間を足して、18歳だ。苦痛に耐えることはできるだろう。
もう一つのMP消費だが、どうすれば消費できるのだろうか?叡智の権能で調べる。
MPの消費方法
・魔法を使う
出ました魔法!やはりMPと言えば魔法しかないようだ。ゲームではスキルで消費もするのだがその辺どうなっているのだろうか?
スキル
・15歳の【成人の儀】以降入手可能となります
・MPを使って技を発動する
・魔法より消費MPが少ないが威力は低い(天職により差あり)
あるにはあるらしいが、これではしばらく使えそうにない。結局のところ魔法を使って増やすしかないようだ。
では魔法について調べてみよう。
魔法
・MPを消費して使う
・使える魔法のレベルはINT値に依存する(天職が関連する魔法もある)
・魔法の威力はMAT値に依存する
……殆んどの魔法はMPさえあれば使えるようだ。
今度は魔法の使い方について教えてもらうことにしよう。叡智の権能は本当に有能だ。さすが我が愛しき妹といったところだ。
魔法入門
・光球、発火
初心者に向いているのはこの二つのようだ。
光球は光の玉を浮かべて暗闇を照らす、言わばライトのような魔法で、発火は火を起こす魔法だ。
ここが家の中であることを考慮して発火ではなく光球を使うことにした。万が一家が燃えると大変ではすまないのだ。
使い方は叡智の権能が教えてくれる。そのためルークは一歳にして魔法を成功させた。
ごっそりと何かが抜け落ちる感覚と共に、目の前にビー玉ほどの大きさの光の玉が出現した。
この大きさだと消費MPは3らしい。
ルークは光球を使いながら、魔法のプロセスをおさらいした。今回は余裕があるため叡智の権能に任せっきりだったが、戦闘中はそうもいかないのだ。そもそも戦闘を避ければよいのだが。
一応何が起こるかわからないため、大抵のことに対応できるようにならなくてならない。
何故なら歌織を守るためだ。
それで魔法発動の流れだが、そう難しくはなかった。始めに魔法を紡ぐ。頭の中で魔方陣を完成させなくてならないのだ。イメージはパズルでいいと思う。本当は魔法学とやらで魔方陣について学ばなくては補助具なしに魔法を発動できないらしいが、そこは叡智の権能で補えるのだ。というか補助具よりもハイスペックだ。
次に何が起こるのか明確なイメージが必要だ。今回の光球は豆電球をイメージしたので小さいわけである。
そして最後にMPの消費だ。イメージを実現させるだけのMPがあれば魔法が使えるようになるというわけだ。
おそらく『使える魔法がINTに依存する』というのは魔方陣が構築できないからだろう。ようは覚えておかないと使えませんよってことだ。
ルークはここまで光球を使いながら考えていた。MPが無くなったのか光球が消えると同時に自分の間違いに気付いた。
周りに誰もいないか確認するのを忘れていたのだ。
育休という体で仕事を休んでいるレスティアはもとより、兄弟であるレイとエドの存在も忘れていたのだ。三人とも家にいるのだ。その中で魔法を使えばどうなるか、想像に容易いだろう。
「ねえ、今のどうやったの!?」
「お、お姉ちゃん落ち着いて……」
「この歳で魔法を使うなんて!なんて天才なのかしら!」
エドはレイを止めようとするが、歳の差と気の強さもあってあまり意味をなさなかった。
レスティアはレスティアで大興奮である。
この歳で魔法を使えるということを恐れられたりしない分、よかったと思う反面、家族全員少し天然もしくは阿保なのではと思うルークであった。
「何!?ルークが魔法を使った!?」
「そうなのよ!光の玉を空中に浮かせて」
「凄い綺麗だったわ!ねえ、エド?」
「うん!綺麗だったよ!」
「息子の凄いところを見逃してしまうなんて……」
アルベルトは嬉しそうにしながら悔しがるという器用な個とをしていた。
「今日はパーティーだ!天才ルークを祝うぞ!」
そして結局これである。
クライシス家は連日パーティーが行われたようだ。祝われている本人を置いてけぼりなテンションで家族は祝うのだった。
叡智の権能ですが、
(調べたこと)
・内容
と表記させていただいております
次回は一年後でルークが二歳になります
あ、誕生日ってわけではありません