軽音部の体験入部はあまくない!!♪♪♪♪
1組めは、3年生が中心のバンドから始まった。
「どうも3年生バンドのアビリティーズです、3年の高木裕矢です、これから歌う曲は僕らが一から作ったオリジナル曲です、聞いてくださいよろしくお願いします!」
3年生たちの曲は学校生活をイメージした曲だった。このバンドは春の地区大会で準優勝だったらしい。周りの生徒は手拍子をしながら見ていた。隣にいる未来香はひといちばい大きな手拍子をして応援していた。周りにいる先輩達は未来香にまけないぐらい頑張って手拍子をしていた。
「次のバンドは2年生たちのバンドです、はりっきてどーぞー」
「私たちは2年生バンドのクラリゾンです、私たちの曲はロックな感じの曲です。聞いてください」
2年生たちの曲はとても激しい曲で周りの2、3年の先輩達はヘドバンをしていてそれを見た1年生は、先輩の行動を真似をしていた。ちなみに未来香も激しく頭を振っていた。
「部長はバンド演奏をしないんですか?」
「私はまだ1年なんだ、先輩達はみんな知っているけど
君たち1年生には言ってなかったんだ。」
「なんでもう軽音部に入っているんですか?」
「私はこの学校に推薦で入ったんだ、あと敬語は使わなくていいよ、私も1年だからでも先輩には使ってね」
「わかりました」
「敬語は使わなくていいってば、私は司会だからじゃあ」
「これでスタジオライブを終了しています、ありがとうございました!」
「「ありがとうございました!!」」
パチパチパチパチ
「明日から入部届けを出してもかまいません、待ってます」
俺と未来香がスタジオから出ようとした時担任の平野先生がスタジオの後ろに立っていた。
「杉田と隣にいるのは確か違うクラスの藤井だったよな」
「そうですけど、平野先生どうしたんですか」
「杉田は軽音部に入るつもりなのか、入るつもりなら入部届けを渡すぞ。」
「先生私にも下さいよ、私と尊は軽音部に入ります。」
なぜだ俺が先生と話しているのに横から割り込みしかも軽音部に入るって断言したよ。
「そうか、2人とも入ってくれるのか、じゃあさっそく入部届けを渡そう。明日出してくれたらいい。」
「わかりました、明日出します。」
次の日朝俺達は職員室の平野先生の机に向かった。
「やあ、2人ともおはよう、昨日言っていた入部届けを持ってきてくれたのか?」
「平野先生持ってきましたよ」
「じゃあ私のハンコを押して完了だ、これから2人ともよろしく」
「「よろしくお願いします」」