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或いは、御伽噺  作者: 玉響
序章:或いは、昔々
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0-2

 




謝った二人を見て華奈はしょうがない、といった様に肩をすくめてみせる。



「まぁ、いいけどね。本当に突然だったし」

「ですよねー」

「だけど、頭おかしくなったはないなぁ」

「華奈さんすみませんでした!」



勢い良く頭を下げる美桜を横目に、華奈は先程の問いの答えを言う。



「小説を書くのはね、メールでも言ったように本当に気紛れなんだよ」

「気紛れで小説って……」



麻音は華奈を見ながら、ぽつりと呟いた。

その呟きを隣で拾った美桜は、少し思う所があるように口を開く。



「気紛れねー。ま、今はネットでも書けるし」

「そっか、確かに。携帯小説だってあるね」



美桜と麻音の言うように、書く場のハードルは低くなっていて、書こうと思えば書ける時代なのだ。


書き手は様々、作品はピンからキリまで、である。

そして、読み手もしかり。



「まぁ、そんな感じであたし達をモデルにして、これから書くんだけど」



ここから、本題。



「二人には始まりだけでも伝えておこうと思って」



だから、こうしてそれぞれの時間を少しだけ割いてもらったのだ。


割いてもらった、と言うには僅かすぎる時だけれど。

歳を重ねるごとに、同じ出来事を共有するのは難しくなっていく。

時間を作って、会って、話して、交わるのだ。


離れても、心を感じることが出来るように。



「Once upon a time」



―――それは、まるで。



 


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