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女神様に溺愛されたアイは宝石魔法を覚えて、モフモフな使い魔と一緒に異世界スローライフを送る  作者: 色石ひかる
第4石_サファイア

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第27話_魔石の利用価値

 家に戻って、休憩したあとに料理の準備を始めた。


 兎のお肉には香辛料を多めに使って臭みを消して、森の食材を使いながらほかの料理も作り始める。料理を作っているとプレシャスが近くに寄ってきた。


「自給自足だけでは作る料理に限度があるから、あまり期待しないでね」


 私自身が食べる簡単な料理は作れるけれど、本格的には料理を習ってはいない。


「どのような料理か楽しみですが、アイ様はいろいろな料理を作れるのですか」


「料理の種類はあまり多くないよ。でも玉子や乳製品、野菜があればいろいろな料理を作れるから、お金を稼いで街で買い物がしたい。庭で野菜作りもよいかもしれないけれど、お金をすぐに稼ぐには魔石集めが早そうね」


 広さのある庭があるので、家庭菜園があれば食材の幅が広がる。でも多くの食材は買う必要があるから、この世界でもお金が重要と思った。


「魔石を集めるには魔物退治に慣れる必要があります。トリプルボアーを簡単にひとりで倒せる実力が必要ですが、アイ様には無理をさせたくないです」


「1歩ずつ実力をつけていくつもりで、そのうち回復魔法を作れば、今以上に安心して討伐できると思う。そろそろ料理が完成しそうだからリビングで待っていてね」


 プレシャスと話しているうちに、お肉の香ばしさが漂ってきた。手に入る食材と香辛料には限りがあったけれど、その中で思った以上にうまく作れたと思う。


 料理が完成して、リビングにあるテーブルへ運んで食事の準備が整った。


「今回の料理は強い香りを放っていますが、食欲をそそるよい香りです」


「お肉独特の香りで、私にはおいしい香りよ。さっそく食べるね」


 最初に兎のお肉から口へ入れた。イロハ様の世界に来て初めてのお肉料理で、まだ改善点はあるけれど合格点は与えられる味だった。


「美味しいから、プレシャスも食べてね」


 プレシャスに料理を勧めると、プレシャスも器用に食べ始めた。プレシャスの食べる姿を見て、私もほかの料理へ手をだす。


 プレシャスと会話しながら食事をすすめる。プレシャスと一緒だから、元の世界よりも多くの料理を食べて、満腹まで食べたのは久しぶりかもしれない。


「アイ様の料理は温かみがありました。食事が楽しみになりました」


 食事が終わって、プレシャスがうれしい感想を述べてくれた。


「喜んでくれてうれしい。ほかの料理も作りたいから、魔石を集めて買い物して食材も増やしたい。畑での野菜作りも楽しそう」


 野菜を育てるのは大変だと思うけれど、それに見合うだけの食材が手に入る。もうひとつ重要な魔石については、プレシャスに聞きたいことがあった。


「そういえば魔石の売り買いがあるのは魔石の利用があるからよね魔道具や装備、魔法付加にも使われるみたいだけれど、魔石の種類によって何か変わるの?」


 魔石の利用方法はリリスールさんに教わって、プレシャスからは魔石に種類があると聞いた。きっと魔石の使い分けをしていると思った。


「簡単に説明しますと、魔石を武器や防具の素材に混ぜると強度が上がります。大きい魔石になるほど強度が大きく向上します」


「大きければ価値が高いのね。トリプルボアーの魔石は小粒だったけれど、無色と色つきでは何が違うの?」


「色つきは魔法への耐性効果が追加されて、黄色は土属性魔法の耐性です」


 単純な色の違いを楽しむのではなくて、ちゃんと色つきには理由があったのね。


「色つきになれば少しは高く売れそうだけれど、他に使い道はあるの?」


「色つきのみですが、魔石自身に魔法を付加できます。一般魔法のみ可能で対象属性の耐性効果か威力強化を付加できて、魔石が大きければ効果も高いです」


 武器と防具強化や魔法付加は魔物退治で有利に働いて、魔石自身は魔物を倒して入手する。入手した魔石で武具を強化して、さらに強い魔物を倒す。これを繰り返して強い魔物に挑戦するのが、ハンターのたどる道に思えた。


「強い魔物を倒すには装備の強化が必要よね。今は宝石魔法で倒せるけれど、魔法が使えないときがあるかもしれない。魔石を集めて徐々に装備も揃えたい」


「アイ様はハンターを目指すのですか」


 プレシャスが聞いてくる。


 魔物は元の世界に存在していなくて、一度は魔物を倒してみたかったからハンターギルドへ入会した。魔法を作るのも同じ理由で、魔法自体への興味と完成した魔法を使う面白さがあった。


 でもそれらを含めてイロハ様の世界に興味があって、この世界を楽しみたいと思っている気持ちが強かった。


「何を目指すか決めていないけれど、イロハお姉様の世界を旅して楽しみたい。それには最低限の力が必要になるから、ハンターになったと思う。そういえば旅に出る場合はこの家はどうなるの? プレシャスも一緒についてきてくれる?」


 話しながら、心配になってきて聞いた。


「家周辺にはイロハ様の加護があるのでなくなりませんから、家はこのままの状態で平気です。わたしは何処までもアイ様についていきます」


 プレシャスの言葉はうれしかった。この世界にもう少し慣れたら、プレシャスと一緒の旅はきっとすてきだと思う。


「旅はまだ先だと思うけれど、プレシャスと一緒に行けるのなら楽しみね」


 リガーネッタの街から外には出ていないけれど、ザムリューン王国の外にはどのような国があるのかまだ知らない。大陸全土を旅してみたい。

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