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女神様に溺愛されたアイは宝石魔法を覚えて、モフモフな使い魔と一緒に異世界スローライフを送る  作者: 色石ひかる
第4石_サファイア

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第25話_魔法による剣と盾

 プレシャスが防御魔法の効果を聞いてきたので、具体的なイメージを答える。


「基本は壁の状態にして、魔物の体当たりや攻撃魔法を防げる強さがほしい。もちろん色合いはコーンフラワーブルーよ。でも向こう側の状況を知りたいから、壁は半透明にするつもり」


 プレシャスと話しながら魔法の内容が決まっていく。自由度の高い魔法だから、こういう気軽な形で作れるのもうれしかった。


「大きい壁が出現するのでしょうか」


「宝石魔図鑑には数名が入れる半球形状の壁で書くつもりよ。基本は壁だから、イメージを変化させれば、手に持てる盾にも変形できそう」


 心の中で想像して魔法を唱えれば、宝石魔図鑑よりも優先される。


「前回の魔法とあわせるとルビーの剣にサファイアの盾になるので、一度かまえた姿を見てみたいです。でもアイ様、怪我をしてしまうとイロハ様が心配しますので、無謀な立ち振る舞いは控えてください」


「剣と盾の魔法なら接近されても安定感が増すけれど、怪我には注意するね。呪文も考えて、書き終わったら庭で試したい」


 魔法の効果と呪文を宝石魔図鑑に書き込んで、魔法の準備を終えた。プレシャスと一緒に家の外へ出ると、魔法を練習しても迷惑が掛からないくらいの広さがある。


 宝石魔図鑑を手に持って、呪文の準備を整えた。


「さっそく防御魔法を試してみるね、矢車やぐるまサファイア」


 宝石魔図鑑から基本ルースが出現して、そこから青い光が飛び出した。青い光は半球形状の壁になって、まるで半分にした巨大シャボン玉の中にいるみたい。シャボン玉と同じく、壁は厚みを感じさせなかった。


「宝石のような青色で透けていて幻想的です。見た目を楽しむ魔法のようで、言われなければ防御魔法と思いません」


「単純に防御力を上げるのではなくて、宝石を使うから見た目も重要視したかったから、幻想的といってもらえてうれしい」


「ところで矢車とは何を指しているのでしょうか」


 プレシャスが聞いてきた。たしかに宝石やサファイアに詳しくなければ、矢車の意味が分からないと思う。


「コーンフラワーの別名が矢車草で、国による呼び名の違いね。サファイアの色が矢車草の青色に近かったから、名前に使ったと言われている」


「理由が分かりました。このあと魔法の威力は確認しますか」


「防御能力は森の中で試してみたいから、あとは盾に変形できるかを確認するね。せっかくだから、一緒に剣も出して実践の持ち方をイメージさせてみたい。矢車サファイア、星剣ルビー」


 サファイアの基本ルースの横に、ルビーの基本ルースが出現した。


 サファイアの上には青色の丸い盾が、ルビーの上には赤色の剣が完成した。右手に剣を左手に盾を持ってみると、両方とも私が簡単に持てる軽さだった。宝石魔図鑑をしまうと、基本ルースのみが私の近くで浮いている。


「この状態で半球形状の壁のみを消してみる。クリア」


 剣と盾が残ったままで、半球形状の壁のみが消えて、ふたつの基本ルースもそのまま存在している。複数の魔法を同時に発動している状態でも、心で思った魔法だけを消せるとわかった。


「いくつもの魔法を使い分けるとは、アイ様は魔法になれてきたようです。精神的な疲れはありませんか。この世界の魔法は魔力を使うため、複数同時に魔法を使うには訓練が必要です」


 やはり宝石魔法はいろいろと便利に使えるみたい。


「今のところ疲れは感じないから、宝石魔法は魔力を使わないのか、使ったとしても微々たるものだと思う」


「もし疲れたら無理はしないようにしてください」


「疲れたらすぐに知らせるね。魔法の確認が終わったから森に行って、防御力の確認と食材も確保したいけれど構わない?」


「アイ様と一緒にお供します」


 森へ行くための準備で、いったんプレシャスと一緒に家の中へ戻った。その途中で夢の中であったイロハ様の言葉を思い出した。


「イロハお姉様が地下に収集部屋を作ってくれたみたいだけれど、プレシャスは何か聞いている?」


「寝室の中に扉ができていて、地下室へ繋がっています。アイ様が手を合わせると扉が開きます」


 目を覚ましたときには気づかなかったけれど、寝室に扉があるのね。プレシャスと一緒に寝室へ入ったけれど、見渡した限りでは新たな扉はどこにもなかった。


「寝室の状態は昨日までと変わらないけれど、扉は何処にあるの?」


「ベッド近くの床に模様がありますので、その模様に手をかざしてください」


 プレシャスが教えてくれた床の位置へ視線を向けると、ひとつだけ異なった模様があった。模様の中央部に右手を乗せると音もなく扉が現れて、取って部分で扉を持ち上げると簡単に扉が開いた。


「中に入ってみるね」


 地下への階段があって壁が明るく光っている。階段が終わると別の扉が現れて、この扉の中央にも同じ模様があった。右手を当てると両側に扉が開いて、中に入ると何もない空間が広がっていた。


「収集部屋だから今は何もないのね。充分な広さがあるから、宝石だけではなくていっぱい品物を置けそう」


「アイ様が集めた宝石や品物で埋め尽くせば、イロハ様も喜ぶでしょう」


「この世界での楽しみがひとつ増えたから、イロハお姉様に感謝したい」


 集めた品物で収集部屋を埋め尽くす。夢を思い浮かべて収集部屋をあとにした。

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