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女神様に溺愛されたアイは宝石魔法を覚えて、モフモフな使い魔と一緒に異世界スローライフを送る  作者: 色石ひかる
第3石_ルビー

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第22話_使い魔と魔力の関係

 夕食も食べ終わって寛いでいた。デーブルの上にはプレシャスがいる。


「昼間は使い魔について、迷惑をかけてごめんね。同じ過ちをしないように使い魔について教えてくれる?」


「アイ様はこの世界を知らなくて当然です。ですがこの世界に住んでいる人間には常識知らずと映りますので、少しずつでも学んでください」


 ギルドメンバーからは常識知らずが、定着になりそう。ある程度は大目に見てくれるけれど、いつまでも非常識ではいられない。


「ひとつずつ覚えていくけれど、そもそも使い魔は動物や精霊とは異なるの?」


 元の世界でゲームなどに使い魔は出てくるけれど、この世界における使い魔の意味合いを確認しておきたかった。


「自然界には精霊が存在していて、精霊にも種類がいくつかあって一般魔法にも関係します。誰かと契約した精霊を使い魔と呼びます」


 精霊が関連していると分かったけれど、精霊の詳細は奥が深そう。一度に全部を覚えるのは無理がありそうだから、まずは使い魔からね。


「精霊にはどのような種類があるのか、魔法の関連性も知りたいけれど、使い魔についてもう少し詳しく知りたい」


「使い魔の前に、少し精霊の種類に関して話させてください」


 私が頷くとプレシャスが続きを話した。


「魔法や使い魔に関与する精霊が一般精霊で、精霊と言えば一般精霊を表します。一般精霊は強さによって下位、中位、上位精霊がいます。通常は人間に精霊が見えませんが、中位と上位精霊は精霊魔に変化可能で、精霊魔になると人間にも見えます」


 精霊魔は初めて聞いた言葉だった。


「もしかして精霊魔が使い魔と関係するの?」


「人間と契約した精霊魔が使い魔と考えれば分かりやすいです。精霊魔は動物などに似た姿で出現しますが、本来の姿とは異なります」


 イロハ様の使い魔がどのような定義かは不明だけれど、一般的な考えでいけばプレシャスは精霊で本当の姿は異なるのね。


「コーテリアさんを含めてギルドメンバーは、私が使い魔持ちで驚いていたよね。どのような理由が考えられるの?」


 たぶん私の見た目から判断したと思うけれど、理由までは分からなかった。


「精霊は身近にいますが、使い魔にできる中位や上位の精霊は、人間が住んでいる近くにはいません。精霊を探し出すためには多くの魔物を倒しながら、知らない土地を進む必要があります。仮に精霊魔と出会えても精霊が認めないと契約できません」


 思ったよりも使い魔を従えるのが大変だと分かった。精霊に会うためには多くの魔物を倒す必要があって、魔物を倒していない私が使い魔を持っていた。さらに契約もむずかしければ、私に使い魔がいるのにおどろくのは当たり前と感じた。


「ハンター初心者の私に使い魔がいるのが異常とわかった。他人の使い魔と一緒にいるのにおどろいていたのは、契約の関係で使い魔は主人にしかなつかないから?」


「使い魔は主人の言うことしか聞きません。また精霊と契約する魔法は一般魔法になりますが、限られた黒魔道士しか契約魔法を使えません。神聖魔法を使える人間は使い魔と契約できません」


 魔法を使える人間は半数くらいで、使い魔を持てる黒魔道士も一部のみみたい。使い魔を持つだけで貴重とわかった。使い魔について、もっと詳しく知りたい。


「言葉を話せる使い魔は一部よね。ほかに使い魔の特徴はあるの?」


「使い魔の能力は大きく分けて知能と戦闘力です。主人の能力が上がれば、使い魔の能力も上がる場合があります」


 契約時に使い魔が弱くても強くなれる可能性があるのは、使い魔を育成する楽しみがありそう。私は一般魔法を使えないけれど、いつかは使い魔をもってみたい。


「使い魔の能力を詳しく教えて」


 元の世界にいなかった使い魔に興味がつきない。


「知能は言語で、戦闘力は文字通りに力です。契約直後では半数以上の使い魔が戦闘に向きません。魔物退治には戦闘力の高い使い魔のみが活躍します。さらに一部の使い魔は巨大化できて、わたしも巨大化が可能です」


「巨大化できるのも使い魔の能力なの?」


 プレシャスも巨大化できるのなら、どのくらいの大きさになるのか見てみたい。聞けば聞くほど、使い魔の知らない能力を知れてうれしかった。


「使い魔は契約した人間に依存していて、人間の魔力で契約を継続します。巨大化には多くの魔力が必要ですので、一定以上の魔力がないと巨大化はできません。魔力の量で巨大化も何段階にわかれます」


 ギルドマスターのコーテリアさんは街で1番の黒魔道士だから、きっと使い魔も能力が高そう。ふと魔力についてあまり詳しくないことに気がついた。


「魔力は人間の体内にも存在しているの?」


「どこにでも魔力はあって体内にもありますが、魔力自体に属性はありません。魔法を使うには、体内にある魔力を対価として精霊に与えます」


「魔法には6属性あったと思うけれど、精霊も6属性いるの?」


「アイ様の考えている通りに6属性ですが、ふたつ以上の属性をもつ精霊も存在しています。また精霊は魔力が活動の源であるため、魔力の多い場所を好みます」


 プレシャスがいろいろと教えてくれて、少しずつだけれど常識が増えていく気がする。この調子で知識を増やして、イロハ様の世界を楽しみたい。


「魔力は重要で、人間が精霊に魔力を与えるけれど、なくなったりしないの?」


「魔法を使えば魔力が減少して、魔力が極端に減ると体が動きません。休憩すれば自然界から魔力が体内へ入って回復できますが、魔法では魔力を回復できません」


「私の宝石魔法は特別だと思うけれど、黒魔道士や白魔道士の人は自然回復しか魔力を回復できないの?」


 リリスールさんに聞けば教えてくれると思うけれど、早めに知っておいて常識を身につけたかった。


「魔力の回復には薬草とポーションがあって、どちらも植物を素材にした薬です。ポーションは神聖魔法を付加するので、威力が高く効き目も早く現れます」


 魔物退治で魔力切れは致命的だから、きっとハンターは薬草かポーションを持つのが基本に思えた。宝石魔法は魔力を消費するか不明だから、あとで何かの方法で確認したほうがよさそうかもしれない。


「ありがとう、プレシャスのおかげでだいぶ勉強になった。またあとで私の知らない内容を教えてね」


「疑問があればいつでもお聞きください。わたしは昼間の宝石魔法をもっと知りたいです。剣に6本の光がらせん状にまとっていましたが、何か理由があるのですか」


 その場で星剣ルビーを唱えて、実物を見せながら説明した。


「スタールビーという宝石は宝石の中に6条の星が見えるので、それをもとに作ってみたのよ。針状の結晶が原因で見られる現象で、他の宝石でも見ることができる」


「宝石に関連していたのですね。ルビーについて他にも何かありますか」


 プレシャスが宝石に興味を示してくれたので、じっくり語り合いたかった。


「残りは寝室で話すから、寝るまで一緒に宝石を楽しもうね」


 プレシャスを連れて寝室に向かって、時間を忘れて宝石を語り合った。

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