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女神様に溺愛されたアイは宝石魔法を覚えて、モフモフな使い魔と一緒に異世界スローライフを送る  作者: 色石ひかる
第3石_ルビー

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第19話_ギルドマスター登場

 ライマインさんが感心したような表情をみせた。


「見事だったという言葉に尽きる。魔法で作った剣はそのまま防御にも役立つが、欲を言えば魔法の盾もあればひとりでも立ち回れそうだ。リーフウルフ相手にこの結果なら、アイの腕は問題ないだろう。魔石を拾って街へ戻るぞ」


「魔法の盾も考えてみるね」


 ライマインさんのアドバイスはその通りで、魔法の盾も面白いかもしれない。


 拾ったリーフウルフの魔石は無色の大豆くらいの大きさで、初めての魔物退治が終わった。街へ入ると、私を祝福するように鐘が鳴った。


 ハンターギルドに戻ってきて、ライマインさんが試験結果を報告してくれた。魔石をマイリンさんに渡すと、見慣れない装置を持ってきたので、言われたとおりに装置の上に魔石を置いた。プレシャスは私の足元でおとなしくしている。


「間違いなくリーフウルフの魔石です。アイさんは私よりも若いのにすごいです」


「魔物の種類が分かるの?」


 おどろいて聞き返す。


「どの魔物から取った魔石なのかは鑑定魔法で分かります。ただいつも鑑定魔法が使える人材がいるとは限りませんから、ハンターギルドには鑑定魔法と同じ効果のある魔道具がおいてあります」


「魔法の効果を魔道具に取り込んだ感じ?」


 料理を作るときに水の魔道具などを使っていたけれど、いろいろな魔道具が生活や仕事に浸透していると思った。


「魔道具はアイちゃんの考えている通りさ。ライマインの話を聞く限り、魔物退治は問題ないみたいだね。あとはギルドマスターの判断次第さ」


 リリスールさんが魔道具と試験の状況について教えてくれた。


「そのうちギルドマスターが来るから、アイは少しだけ待ってくれ」


 ライマインさんが追加で説明してくれる。


「今日はとくに用事はないから平気よ。先ほども鐘の音を聞いたけれど、時間を知らせているの?」


 時間もありそうなので、この街へ来てからの疑問点を聞いた。


「アイちゃんは本当によその場所から来たみたいだね。この街にいれば常識になるけれど、鐘は1日に5回鳴るのさ。目安は日の出と日が真上、それと日の入りのときだよ。残り2回はその中間で、3刻の鐘が昼食の合図にもなっているのさ」


 ていねいにリリスールさんが教えてくれた。元の世界で考えれば朝6時から3時間おきくらいに思えたので、鐘と時刻をおぼえやすい。


「くわしく分かってうれしい。生活する上で重要だから覚えておくね」


「アイはこの街の常識が分からなくておどろいていると思うが、俺はアイが使っている異国の魔法におどろきをかくせない」


「アイちゃんはめずらしい魔法を使うのかい?」


 リリスールさんが私へ視線を向けたので、そのまま頷いた。


「きっとリリスールもおどろくはずだ」


「めずらしい魔法なら、すぐにギルドマスターの耳へ入りそうだよ。ギルドマスターはこの街で1番の黒魔道士で魔法の探究心も強いから、きっとアイちゃんはおどろくかもしれないね」


 やはりギルドマスターくらいになるとすごい魔法を使いそう。ただリリスールさんの言葉に知らない名称があった。


「黒魔道士は職業の名前なの?」


「ハンター以外にも一般的に使われる名称で、職業に近い意味合いだよ。攻撃魔法を使うハンターを黒魔道士と呼んで、神聖魔法を使うハンターを白魔道士と呼んでいるのさ。ギルドマスターの攻撃魔法は見物だよ」


「私の話ですか。人のいないところでの噂は感心しません」


 遠くのほうから女性の声が聞こえた。振り向くと入口に大人の若い女性が立っていて、人をひきつける魅力的な姿だった。きれいな長髪で肩には鳥が乗っている。


「ギルドマスターを待っていたのさ。ハンターへの入会希望者がいて、ライマインの判断では合格だよ」


「そちらの少女ですか」


 ギルドマスターは私のほうへ視線を向けた。


「アイちゃんだよ」


「私がギルドマスターのコーテリアです。希望者は少女にみえますが、ライマインは本気で合格と判断したのですか」


 コーテリアさんは、私からライマインさんへと顔を移動させた。


「俺も最初は見た目で惑わされたが、まじめな判断だ。変わった攻撃魔法だが一撃でリーフウルフを倒して、初めての魔物退治だったとは思えない実力だった」


「使い魔を仕えていて初めての魔物退治とは、探究心をくすぐります。ライマインが知らない魔法というのも、確認する価値があります」


 今度は興味深そうな目で、コーテリアさんが私を見つめた。


「少女の使い魔は気配をおさえている。僕の勘だと話せるよ」


 コーテリアさんの肩に乗っている鳥が話した。使い魔で間違いみたいだけれど、たしか話せる使い魔はめずらしいとプレシャスから聞いた。コーテリアさんは魔法以外に使い魔もすごいみたい。


「話せる使い魔ですか。ラミーチェの直感はよく当たります」


 コーテリアさんが、私から足元にいるプレシャスに目を向ける。私も視線を落とすと、プレシャスが座った姿勢で私を見つめ返して、私の指示を待っているみたい。


「私には常識がまだ分からないから、プレシャスの判断に任せる」


 イロハ様の世界で使い魔の扱いが不明だったからプレシャスに頼った。

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