カレーが美味しい食事会
「美味しいっ!!」
春香が目をキラキラさせて興奮していた。
「本当に美味しい、こんなカレー初めて食べたかも。」
ゆきも、スプーンを持つ手が止まらない。
「あらあ!嬉しいよ。お嬢さん達、私は、空、よろしくね。」
「私は、春香です!」
「柊ゆきです。よろしくお願いします。」
「ゆきちゃんと春香ちゃんね、そっちの僕は?」
「は、はい!コーリーです。コーリー ミギダスです。」
「コーリー君、よろしくね。」
コーリーは、さっきまでの攻撃的な空を見て、とても怯えていた。
「ふはは、コーリー大丈夫か?」
ジェイスが茶化す。
「あの、ジェイス様聞いてもいいですか?私、ムーンブルク軍のメンバーの写真が載ってる古い写真を見たんです。カイエン フックスター様は、ジェイス様のおじい様ですか?」
春香が尋ねた。
「ふはは!懐かしいな!カイエンは、俺のじいちゃんだよ、そいつは…5年戦争終わってすぐの写真だ。じいちゃん以外のメンバーは写真嫌がっていたらしくてな、他の軍の兵を適当に借りて、写真撮ったんだとよ!(笑)」
「えええ!?」
空は聞こえないふりをして、カレーを食べていた。
「適当すぎますよー!伝説の軍の英雄達の写真なのに、代役って…。(泣)」
コーリーが、我慢出来ず思わず言ってしまった。
「ふぇふぇ、写真撮るて話さえもワシには無かったがのぅ…。」
ぽん爺が、ボソッと呟いたが誰にも聞こえてなかった。
「あの…、ジェイス様のお父様は?」
春香が続けて尋ねる。
空がチラッとジェイスを見た。
「あー…俺の親父は戦死した。」
「えっ!?ご、ごめんなさい。」
春香は立ち上がって頭を下げた。
ゆきとコーリーも、申し訳なさそうに頭を下げた。
「ふはは!気にすんな!俺達は軍人だ。負けたら死ぬ、それだけだ。」
「ふぇふぇふぇ、その通りじゃな。」
シーンとする空気にジェイスは、話を切り出した。
「そうだ!ちゃんと紹介てやつをするか!」
「あ!お願いします!」
ゆき、春香、コーリーの3人は、待ってましたとばかりにジェイスを見る。
「よし!まず、俺はジェイスだ。この軍の元帥。そっちの2人は、ぽん爺と空だ!以上!」
空は聞こえないふりをして、カレーを食べていた。
「紹介が短すぎますよ!」
コーリーは、完全にツッコミのポジションを獲得した。
「短いか?じゃあ、ぽん爺自己紹介してくれ!」
「ふぇ?ワシ?」
「あぁ!頼むぞ!」
「何か恥ずかしいのう…ワシは、ポンモール セビロ。魔法使いじゃな!ふぇふぇふぇ!」
春香、ゆき、コーリーは動きが止まった。
「ポンモール セビロ?!ええええ!?」