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ゆきと春香  作者: のこころ
52/63

草むらに 名も知れず 咲いている 花ならば




悪魔シニカ エロファスの質問が止まった。


春香はキョトンとした顔でシニカを見つめる。




「ドルテインの試練は、66が上限です。今、あなたは試練50になりました。ここから先に進む場合、条件が変わります。」




コクコクと頷く春香。




「試練51からは…契約破棄が出来なくなります。」


シニカは、少し微笑みながら更に話を続けた。


「つまり次の契約破棄を断った場合、必ず50枚以上のコインから1枚の当たりを選んで貰うことになります。外れたら命は失います。ご理解頂けましたか?」




「…はい。」


春香は答えた。




「では、この質問は最後になります。契約を破棄しますか?」





◇◇◇◇





ツーベリア国では、あかうさぎに殺された兵の家族と軍との合同葬儀が行われ、数日経った。





「何だって!?」


ツーベリア国 スノー軍元帥 ベルファイアが、大声を出した。




元帥室にムスッと立っているのは、中将 蛍目やよい。




「やよい、もう一度聞くが、いちかは何処へ行ったって?」




「南の闇のほこらに行きましたっ!!」


やよいの激しい怒鳴り声に、ビクッとするベルファイア。




「そんな大声だすなよおお!」




「だって!さっきから言ってるのに、何回も何回も聞くんだもん!ベルさんしつこい!」




「3回しか聞いてないだろ!で、その闇のほこらに、…いちかは何しに行ったんだ?」




ギロっと睨むやよいに、ビクビクしながらベルファイアは聞いた。




「分かりません、だけどいちかさんは、もっと強くなりたいから行くって言ってました。軍の仲間が2人も目の前で殺されて…私も強くなりたい…」




「アイツめちゃくちゃ強いのに!?」


ベルファイアが、思わず口にした。


ハッと我に返るが時すでに遅く、やよいの高速パンチがベルファイアの腹にヒット。




「ぐはぁ!!」


倒れ込むベルファイア。




「いちかさんの気持ちとか!仲間が殺されたとか全然分かってない!空気読め!」


元帥室のドアをバンッと閉めてやよいは出ていった。




(うう…どういう力してるんだアイツは…)


ベルファイアは床をのたうち回っていた。




(しかし…中将を倒したムーンブルク軍のボロボロのローブの怪しい人って誰なんだよ…)





◇◇◇◇





セブンピア国。


西部にある荒地に軍の野外訓練施設がある。


ベルサイユ軍兵200人程が集まっていた。





「さぁ!次はガリーナ エナメル!本気で来い!」


金髪の長い髪、白い軍服が似合う美しい容姿。彼女は、ベルサイユ軍元帥 オスカル アマチュエ。




「はいっ!」


ガリーナは、呪文を詠唱する。




「ファイミー!!」


ガリーナの杖から火柱が轟音を響かせオスカルを襲う。




「はっ!」


オスカルは細身の剣で火柱を裂いた!


そして、ガリーナの元へ勢いよく走り出す。




ガリーナは杖を天に向ける、


「スターダスト!!」




オスカルの頭上に星型の光が無数に出現する。




「良いぞ!良い!」


オスカルは、満面の笑みを浮かべた。




オスカルがガリーナまで辿り着く前に、星型の光が一斉にオスカルに襲いかかる。




「ローズクリスタル!!」


オスカルの剣が青く光り、星型の光を次々と弾き返していく。




「ガリーナ エナメル!あなたのとっておきも出しなさい!あるんでしょう!」


オスカルは星型の光を全て弾き返し、ガリーナに剣を向けた。




ガリーナは、オスカルをグッと睨みつける。


「しょうがないですわ…」


ガリーナは、呪文を詠唱する。




「良い!何を見せてくれる!」


オスカルは、声を弾ませた。




「シルバーガントレット!!」


ガリーナの両腕に、銀色のガントレットが現れる。




「美しいぞ!ガリーナ エナメル!」


オスカルは、ガリーナに突撃する。




「元帥様、もう手加減出来ませんわよ!」


ガリーナは、向かってくるオスカルにファイティングポーズを取る。




オスカルが、ガリーナに剣を振りおろす。


ガリーナは、その剣をガントレットで受け止める。


響き渡る金属音。




ガリーナが、ガントレットでオスカルに殴り掛かるが、オスカルは拳をスっと躱す。




「ガントレットボムズ!」


ガントレットの拳から爆音と衝撃波が炸裂する。




ボン!!


至近距離のオスカルは、衝撃波を両腕で受けて吹き飛ぶ。


クルクルっと回転し、着地するオスカル。




「ハァハァ…」


ガリーナは、息が上がっていた。




オスカルはガリーナの様子を見て、剣を収めた。


「うむ!ここまでにしよう!ガリーナ エナメル!」




それを聞き、ペタっと座り込むガリーナ。




「ガリーナ エナメルを、我が軍の大佐に任命する!明日から討伐隊に参加、実戦を積むように!!」


オスカルが、声を響かせた。


一斉にざわめきと拍手が巻き起こる。




「討伐隊大将 ヒー ナンドリー、ガリーナ エナメルを任せたぞ! 」




じろっとガリーナを睨む目つきの鋭い女性が答えた。


「…了解しました。」





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