第八話 図書館、そこは知識の山なの
最後のスキル欄忘れてました(20190628追記)。
「ここが、図書館だよ、利用料金1時間300Zsだから、人気もない場所だね」
「検証班の人は来てるけどね」
「まあ、カーマちゃんならここが安全だろ、検証班も静かに利用してる施設だし」
「そうだね、不知火さん、カーマがここで暇つぶししてるうちに狩りに行きますか?」
「うん、布素材とかあったら頑張って取っていきたいから、材料集め中心になるけどいい?」
「毛皮とかも必要になりそうですし、一緒に頑張りましょう」
なんか、二人ともこの短い時間で意気投合してるなー。まあ、外出ても足手まといだから図書館でいろいろ調べるかな。
「じゃあ、ちょっと行ってくるね、二人とも気を付けてね」
「まだ、STR上昇残ってるから大丈夫だと思うよ」
「それにここいらなら、夜になる前に帰ってくれば大丈夫だろうし」
「うん、もしもログアウトするときは連絡入れるね」
「こっちもその時はそうするよ、じゃ、またねー」
「ようこそ、図書館へ、司書のトーマスと言います。ご利用は初めてですか?」
「はい、そうです」
「なら、簡単に説明を。ここの図書館は貸し出しを行っておりません。しかしながら、図書館の中では自由に閲覧が可能となっております。メモを取るのもご自由にできますが、汚したりすると弁償することになるので、ご注意を」
「はい、もちろんですね」
「あとは、利用料は1時間300Zsです。利用者にはこのタグを下げてもらいます。時間になるとアラームが鳴るので、受付にタグを返却してもらえれば結構です」
「ちなみに、一日フリーパスは1500Zsとなっておりますので、一日中いる場合はそちらをご利用下さい」
「それは外に出ても大丈夫なんですか?」
「はい、引換券をお渡ししますので、再度入場するときにいただければ、5時間以上ですとこちらがお得になるシステムですね。それ以下のものですと、再入場できませんのでお気を付けください」
「はい、わかりました」
「では、ご利用時間はいかがなさいますか?」
「そうですね、とりあえず、1時間で」
「はい、確かに受け取りました。ちなみにどのような本をお探しで」
「あ、この国の歴史や地図などが分かるものありますか?あとは、生産関係のものが載ってる本があれば」
「それでしたら、歴史や地図はDブロックに、生産などはGHの二つのブロックにわかれてますね」
「ありがとうございます」
さっそくDブロックに向かう。途中数名の人間がこちらをチラ見したが、すぐに本に視線を戻していった。
「う、そういえば、取りたい高さのものが限られてるからどうしよう」
ちなみに、下の段ほど簡単なものが多そうだ。いや、サルでもわかる天使紹介ってバカにされてる気がする。おや、これは世界の歴史と旅行記録って、各地を旅した人とその地域の歴史紹介か、これは見ようかな。あとは、世界創造神話かな?よし、これ読んでみよう。時間が余れば生産モノ見てみよう。
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この世界は神がお創りになった。
神は世界の創造を20人の天使に手伝わせた。
神は天使に役割を与えた。
天使は役割に従い、大地を作り、空を作り、自然を作った。
天使は世界を見守り、育てる役目を担った。
神は天使を遣わして、世界を導いた。
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ふーん、運営が作って、ラヴィさんとかが、形作って見守り、運営が指示して面白おかしく作ったってところかな?これ自体は難しいこともそんな書いてないね。じゃ、旅行記だね。
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私は、冒険家のエドワード、この世界を冒険していろいろ紐解きたいと考えている。
まずは、この世界の成り立ちだ。神と天使がこの世界を作ったということは世界創造神話で語り継がれている内容だ。しかし、見守る中で一度文明が滅びているな、それが古代文明だ。古代文明が滅びた理由はわからない。私は世界を旅しながら、それらの理由を解き明かそうと思う。ゆえに各地に残る伝承や遺産などは調べることが重要だろう。歴史にも明るくなければ、古代文明の歴史など紐解けないからな。なぜ、古代文明があるかが分かったかは遺跡が一つ見つかっているからだが、その遺跡から出土したものは高度な魔道具だったらしいが、魔石のサイズが足りないのか稼働できないようだしね。だが、それだけでなく、一般市民の使用していたものも高度なものが多かったようだ、一部は転用されているね。例えば、料理人たちの使う窯には魔石を利用したものなどが使われている。
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へー、窯とかって古代文明の遺産だったんだ。魔法があるから科学の代わりに発展したものかと思ってた。
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しかし、この世界における魔石は魔物からしか取れない。これは子供のころからわかっている常識だ。これは、仮定の話なので、そうではない確率が高いが古代文明が滅びた理由は魔石を製造する魔物によって滅びたのではないか?例えば、魔物を大量に生み出し、それらから魔石を取り出し、使用する。欲をかいた人間たちが大きな魔石でも作ろうとして、ドラゴンのような巨大な魔物をつくり、文明が滅びたとかだろうか?それとも、無理やり魔石を作らせたために、普通の動物から変質してしまったかとか、そこはいろいろあるが、遺跡はとても損壊がひどい状況らしいからあり得るかもしれないな。
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へー、魔石は魔物からしか取れないんだ、でも、魔石って魔力を帯びてるのに、使ったやつ魔力流さないとだめだったよね?もしかして、設置しなければ電池として使えるのかな?
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そんな、ところで旅に出ようと思ったわけだが、これが、困った。魔物が強すぎる。何度死にかけたことか、金なしの私には旅は難しいようだ。私の旅はここまでだ。あとは、この本を読んでる君たちに任せるとしよう。はっはっは!
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おい、エドワードさんやあんた弱すぎたんかい!!しかも、分厚いくせにこの後のページ書いてないし!!!ん?なんか最後のほうに紙が挟まってる。何だろう。
「えーと、錬金術のレシピかな?ちょっと難しいから、なんか必要なのかな」
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私は、エドワード、私は冒険に出ることはできなかった。そのために、昔、錬金術師のばあさんに聞いたレシピを君に託そう。詳しくは錬金辞典を読みながら解読するといい。これが、あれば護衛がいらないと言っていたが、あのばあさん何を言っていたのかわからないが、君の冒険の助けになることを願って、この本に挟もう。私の笑い話の歴史は世界に広がったが、この本を手に取った君に私の生涯で最後の地で得たレシピを託す。君の冒険に幸あらんことを・・・
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エドワードさん、ありがとう、なんかわからないけど、使えるものだったら、世界を旅してみるね。
錬金辞典を探してGHブロックに向かう。錬金辞典を探して見つけた。あとは、初級錬金術という本だ。これがないとわからない錬金言語があるようだ。知識もないと無理だしね。
「おい、あの子もしかして錬金スキル持ってるのか?」
「だろうよ、錬金辞典とか出してる時点で、そうだろうよ」
「あんな、不遇スキルを…【調薬】のほうが錬金で作れるものを勝ってたんだろ?」
「ああ、唯一の利点であるアーツ:複製はレベルが高くても品質1のEランク量産しかできなかったから、諦める奴がたくさん出たやつだな」
「しかも、それはアーツ:量産が出るまでの天下だった、今じゃ【錬金】とか取ってるやついるのかな?」
「掲示板であんなにたたかれたんだ、希少種であることには変わりないだろうよ」
あれ、もしかして私の【錬金】って不遇スキルだったの?でも、ロマンを感じるからそのままでいいかな。みんなと同じはつまらないし、せっかくのゲームはこういうところも楽しまないと損だよね。効率だけが全てじゃないし。
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錬金術とは万物を分解し、理解し、再構築することである。
最近の若い奴らは、それが理解できてないから、Eランクしかできないのだろう。
私は、そんな奴らのために本を書いてやろう。そんな馬鹿どもに弟子入りした馬鹿もこれを読むことを勧める。
君の師匠は錬金術を理解しているか?この基本を理解できてないやつはだめだね。
私の書物は初心者に向けているが、理解できないなら、諦めな、才能ないよ。
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おーと、いきなり煽ってきてますよ。怒りのまま、書いたのかな?というか、さっきのEランク量産ってこれのせいなのかな?
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似非錬金術師の話は置いといて、本題に移ろうかね。
錬金術の工程は基本は三段階だよ!
分解と変質と再構築の3つだ。あとは派生したりするが、抽出とかはかなり重要になってくるから覚えておきな。
まずは、練習だ!このレシピを作ってみな!
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え、いきなりスパルタじゃないですか?ていうか、どこかで錬金術キット広げられる場所ないかな?トーマスさんに聞いてみよう。
「トーマスさん、この錬金術の本読んで、練習してみたいんですけど、生産キット広げていい場所ありますか?」
「それでしたら、中庭をご利用ください、本は汚さないようにだけ気を付けていただければ大丈夫なので」
「ありがとうございます」
「場所はあちらから出られるので」
中庭に向かうときれいに手入れされた中庭があった。ベンチに本を置き、生産キットを展開する。
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回復薬
治癒草 1本
抽出薬 1本
この二つを錬金マットの上において、分解、変質、再構築の順に唱えな。これで、ゴミができたら才能なしだから諦めな。ヒントとしては錬金術の3要素をしっかりと考えな
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ふむふむ、3要素とな。分解し、理解し、再構築する。これは、錬金術は分解した物質の中から、必要なものを取り出し、変質して、完成させるってところかな?だから、理解ってところが、ミソになりそうだ。アレンジしてみていいかな?変質の後に、回復の成分だけ、抽出とかできないかな?
「分解…変質…抽出…再構築!」
錬成陣からほのかな光が出て、マットの上においた2つの物質が分解されていく、そこで、治癒草と抽出薬が混じり合う、その後、想像して回復部分だけと考えていたら、きれいな青色の液体が分離されていき、再構築すると、試験管のようなものの中に青色の液体が入っていた。
|【錬金】がレベルアップしました。称号:理に抗う者を取得しました。|
え?なんか、称号手に入ったんですけど…どうして?と、とりあえず、錬金の成果を確認しよう。
|ポーション 品質90 A|
|回復薬を超越したもの、現在の知識では作れないはずの回復薬|
|効果:HP回復(50%) MP回復(10%)|
|毒物 品質0 X|
|回復薬から必要な部位を除いたため、毒となった|
|水に溶かすと弱毒となる|
あれ?回復薬じゃないし、毒物とか出たんですけど?なんで?本に書いてるかな?
_
回復薬ができただろう。それ以外ができたら、才能がないから、錬金術はあきらめな。
ちなみに、古代文明ではポーションとか言われるものがあったらしいが、そんなもん信じられるか。
そんな高性能なものがあったら、私はその錬金術師に弟子入りしてやるよ。
エドワードのやつも変なこと言っていたが、とりあえず、回復薬ができたなら、ひよこにはなれてるよ。
後は何個かレシピを付けてやるから、覚えていきな。
それで、ひな鳥くらいにはなれるだろうよ。
もし、もっと勉強したくなったら、私のところに訪ねてきな。
エーテルって工房だよ?場所は始まりの町だ。そこで、あんたの腕を見てから弟子入りさせるか考えてやるよ
_
|【錬金】がレベルアップしました。また、レシピが解放されます。|
あ、レシピが増えてる。ん?これなんだろう…人形魂魄?えーと、魂の器となる、これを人形に宿すことで、人形に命が宿る。おー、さっきのラヴィちゃん人形に魂魄入れたら、勝手に動くのかな?面白そう。あ、でも材料足りないや。詳しい話聞きたいし、エーテルって工房行ってみようかな?
_ピロロンピロロン_
「あ、カーマどうしたの?」
「今、大丈夫?変なものが出来ちゃって、称号がとれたんだよね」
「へ?何したの?」
「【錬金】でポーションを作った。そしたら、理に抗う者になってしまった」
「ちょ、今、周りに誰もいないよね?」
「うん、いないよ、とりあえず、できたものも怖いからインベにしまった」
「よし、すぐに戻るから待っとけ」
「うん、もうすぐ利用時間終わるから、外で待ってるね」
「不知火さん、カーマがやらかしたので、すぐに戻りましょう、カーマはじっとしてて、何もしないでよ!」
えー、これ、私のせいなの?ちょっとアレンジしただけでこれだよ。絶対誰か作ってるって。あ、そうだ、エーテルの場所も聞いておこう。
「トーマスさん、エーテルって工房の場所ご存じですか?」
「ああ、あの本を読んだんですね、でも、あのお方厳しいですよ?」
「かなり、あおってきてますよね」
「まあ、実際にこの国の錬金術師はレベルが低いことで有名ですから、しかし、エーテルさんなら大丈夫でしょう」
「そうなんですね、ちょっと、よくわからないものができてしまったので、相談に行こうかと」
「ほう、それは、相談場所としてもうってつけですね、場所はここに書き記しておきます」
「ありがとうございます」
「いえいえ、図書館を利用してくれる冒険者が少ないので、こちらとしてはうれしい限りです」
「今度来たときはおすすめの本とか教えてください」
「もちろんですとも、私のおすすめを紹介させていただきます」
「楽しみが増えました!では、ありがとうございます」
「では、またのお越しをお待ちしております」
「アリーシャ達まだかなー」
「君、そこの君」
「はあ、今何時だっけ?」
「おーい?聞こえてるー?」
「ん?私ですか?」
「そうだよ、君、君、私はケン・ショーという名前でね、俗にいう検証班だよ」
「私、カーマって言います」
「少し聞きたいことがあって、大丈夫かな?」
「答えられる内容であれば、いいですよ」
「ああ、もちろんだよ、個人情報とかを聞きたいわけではなくて、ゲーム内の知識を深めるのが我々の興味対象でね、君が錬金について調べていると小耳にはさんだんだが、それは本当かな?」
「はい、【錬金】持ってたんで、調べてました。」
「やはり、そして、回復薬を作ったと思うのだが、見せてもらっても?」
「いえ、回復薬じゃなかったので、あと、お見せするのは少し…」
「ああ、すまない、無理に見せてもらうつもりもないよ、しかし、その後、エーテルの工房の場所に行くということはその件かな?」
この人鋭いなー、情報拡散しないなら、教えてもいいかな?
「あのー、掲示板とかにさらさないでもらえたりしますか?」
「それは、もちろん、私はこのゲームを万人に楽しんでもらえるように情報を提供するが、それで、個人を貶めるようでは人として失格だからね」
「これなんですよね」
「こ、こ、これは…、君、すぐにしまいたまえ」
「はい!」
いきなり、ケン・ショーさんが隠して、しまうように指示してくる。
「これは、エーテルさんのところに行くべきだね、そして、この情報の拡散は危険すぎる」
「そんなにやばいものですか?」
「私はβの時からここに通い詰めているのだが、すべてではないが、古代文明についても調べている、その中にこれの記述を見つけたが、これはまだ、ダンジョンなどや遺跡の一部でしか発見されていない」
「それが作れるってわかったら、問題ってことですよね」
「そうだね、それこそ、いくつかの国が君を取り合いするかもしれないね」
「そ、そんなにですか?」
「ああ、だから、自衛手段を身に着けるか、君自身と周りが強くなってから、これは公表するなら、そうすべきだ」
「そうします、これもエーテル工房に持って行って判断を仰ぎます」
「専門家に聞いて行うべきだな」
「じゃ、この称号も伏せておくべきですね」
「しょう…ごう…、だと!!!???」
ケン・ショーさんがびっくりしてる。
「はい、理に抗う者って」
「それも、隠しておきたまえ…、」
「そうします」
「カーマちゃんから離れてもらおうか?ケン・ショー」
「ん?不知火にアリーシャ…、いや、違うんだ…いや、違わないが、別に怪しいことはしていない!!!」
「ハラスメントではないのは知ってるが、今回の情報は拡散させるとまずいからね…」
「アリーシャ、不知火さん!ケン・ショーさんは私にこの情報の重要性を教えてくれてたので、大丈夫ですよ!!」
「そうなのか?もし、晒したら貴様の明日はないぞ?ケン・ショー」
不知火さんが、剣を抜いてケン・ショーさんに突きつける。怖いよー。
「わかってる、俺もこの情報の危険性は分かっている、というか、更に恐ろしい情報持ってそうだから、なんか、この子の存在はやばいことになりそうだ」
え?なんか自然にディスられてる?
「それは同意する、今回のことは内密にするんだぞ」
「もちろんだ、というか、この子には協力してもらいたいくらいだ」
「検証のか?」
「そうだよ、【錬金】なんてレアスキルだからね」
「そして、情報が出たら、みんなが取り出すレベルなんだろう?」
「もちろんだ、だが、そのためにこの子を危険にさらすつもりもない」
「カーマはだれにも傷つけさせないからね!」
「アリーシャちゃん、それは私もそうよ」
「すまないが、協力いただけると助かるのだが、危険な情報の取捨選択もこちらでさせていただこう」
「それが、協力の報酬か…悪くない」
「何が悪くないよ!不知火!あんた、街中で剣を抜いて」
「ボーパルか、悪いが、少し取り込み中だったもんでね」
「なにがあったのよ…カーマさんたちまで巻き込んで」
「というか、台風の目がこの子なのだよ」
「あんた、ケン・ショーね、とりあえず、全員ギルドに来てもらっていいかしら?ギルド員同士の争いだから事情を聴かないといけないし」
「そうだな、あそこなら、情報が拡散することもないだろうしな」
「よし、行くか」
なんか、大事になってない?
カーマ(人間)
職業:冒険者 Lv1
装備スキル(15)
念動 4
光魔法 1
闇魔法 1
無魔法 1
魔法技能 5 NEW 精密操作
鍛冶 2
裁縫 3
木工 2
錬金 3
調理 2
採掘 1
採取 1
伐採 1
INT強化 4
DEX強化 2




