第七話 料理挑戦!調味料は偉大だね!
念動の時間をステータス変更のため、調整しました。
(20190630)
「おかえりー」
ログインするとすでに休憩を終えていたアリーシャが待っていた。
「ただいまー、不知火さんは?」
「まだだねー、カーマはどこか行きたい場所ある?」
「うーん、まだこの国の世界の成り立ちとかあんまりわかんないところあるから、図書館とかあったら行きたいな」
「あー、検証班の巣窟ね、市場とか回ったらそこにも行ってみるかね」
「それはいいな、そこなら時間つぶしてる間に私たちは一狩りいけるじゃないか」
「あ、不知火さん、お帰りなさい」
「おう、ただいま、家じゃ一人だからこの感じたまらんなー!」
「一人暮らしなんですか?」
「そうそう、私大学生だから一人暮らししてるんだ」
「へー、とりあえず、市場に向かいません?カーマが喜びそうな食べ物たくさん売ってるし」
「私は作るのが好きなのであって、食べるのが好きなわけじゃないよ?」
「それは知ってるよ、市場に行ったらわかるから」
「はーい、あ、そうだ試したいことあるから、手伝って」
「何するの?」
「【念動】ってもの動かせるスキルじゃん?それで、車いすを少しでも軽くできないかと」
「町の中だからMP回復速いだろうけど、途中で切れそうだね」
「まあ、レベル上げにもなると思いますし」
MPはINTの値に依存して上昇する。職業レベルが存在しているが、それはかなり上がりにくいようだ。そのレベルが上昇することで各種ステータスが上昇するようだ。スキルは初期のころはやはり上がりやすく設定されているが、後半になると厳しくなる感じだね。アーツはMP消費で使用できるらしい。ちなみに私のMPは現在105だ。冒険者でINTが変化しない限り初期値は100らしい。私は【INT強化】がレベル1なので、MPが105になった。そういえば、詳細ステータス見てないけど、図書館に行っていろいろ見てみよう。
「じゃ、かけてみるね」
【念動】を掛けてみると少し浮く感じがするが、それでも重力は感じる。MPの減り具合は2秒に1ぐらいかな?3分ぐらいは軽くできる感じか。
「押してみてー」
「お、確かにさっきより軽いなー、どれくらいもつの?」
「うーん、多分途中で回復もするから4分ぐらいもつかな?」
「それじゃ、ちゃっちゃと移動するか、【念動】のレベル上げにもなるしな」
「「はーい」」
|【念動】【魔力技能】【INT強化】がレベルが上がりました|
この表示何回見たかな?もう、全部4レベルだ。次で5だからなにかアーツ覚えるかもな。
「なんか、【STR強化】が上がっていくわ、移動でレベル上げとか最高だね」
「私もいろいろ魔法系技能が上がってる、あと少しで5レベルになるや」
「お、なにかアーツを覚えるかもな」
「ま、今4に上がったばかりなんですぐには上がらないと思いますけど、それにMPが切れそうです」
「ま、もうすぐ市場だからゆっくり回りながら、回復させればいいんじゃないか?」
「そうですね、アリーシャ切れるよー」
「はいよー、STRがすごいことになってきたなー」
「次、私が押してもいいか?私も【STR強化】持ってるから育てたい」
「いいですよー、なんか、最初重かったですけど今じゃだいぶ軽くなりましたし」
「人をダンベルみたいな扱いしないでもらいたいんですが…」
「ごめん、ごめん、でも簡単にSTRが上がるからおいしいことには変わりない、筋トレよりはるかにましだよ」
「そうなのか、あとは戦闘でないと上がりにくいから非常にいいな、どれくらい上がったんだ?」
「えーと、最初3ぐらいだったのが、今では6まで上がりましたね」
「この移動だけでそれだけ上がったのか、非常に便利だな」
「そんなに上がりにくいんですか?」
「純粋に体が強くなるようなスキルは上がりにくく設定されているんだ」
「へー、私の【INT強化】は【念動】とかと同レベルで上がりますね」
「いや、常時使用してると速いけど、そんな常時発動できる魔法技能は【念動】以外ないんじゃないか?STRとかは常時発動は無理なものが多いからな」
「カーマはある意味チートですね」
「移動するたびに魔法が強くなるとか、本当に戦闘では固定砲台の異名がもらえそうだな」
「まあ、車いす改良しない限り固定砲台は免れませんよ」
「ちなみに、移動では念動掛けないほうが良いですか?」
「レベル上げになるからいろいろ試してみよう、念動を弱くかけられるのかとか」
「そうですね、【魔法技能】で5レベルとかで何か技能取れたらいいですし」
「ん?取得アーツはすでに分かっているぞ?」
「掲示板とか見たくないたちで…攻略本みたいでいやなんですよね」
「その癖に、図書館行きたいとかいうのは」
「いや、だって、自分の力で手に入れるのと、誰かが手に入れたものを見るのはなんか違うでしょ?」
「そうだね、掲示板だと嘘情報もまぎれてるし、カーマちゃん的にはそのほうが良いかもね」
「とりあえず、市場を見て回ろうか」
市場、ここでは屋台みたいにいろんな店がそろっている。広場の中心には20体の女神像がありそれらを囲むような屋台と広場の外周にそって並んでいる店舗や屋台が並んでいる。私はその活気を見ていたが、自然と口から歓声がもれていたらしい。
「な、すごいだろ、ここ、プレイヤーも出店できるらしくて場所取りが激しい場所なんだよ、あとは噴水広場も結構にぎわってきてるらしいよ、ここより狭いから冒険者向けしかないけど」
ここは、住民も利用するために色々な店舗がそろっているらしい。ある程度区分けがされていて、冒険者向けと住民向けに分けられている。私たちが向かったのは住民向けというか、食料ゾーン。
「なんか、こっちのものは見た目と味は同じでも名前が微妙に違うから面白いよ」
「へー、あ、リンゴはアポーなんだ、少しもじったりしてるんだね」
「人参とかはキャロだよ、ちなみにあの腹黒の大好物だ」
「ボーパルさん人参好きなんですね、いや、見た目通りになるのか?」
「あいつの前で人参馬鹿にしたら、斬りかかってくるぞ」
「βの時の人参事件ですね」
「なにそれ」
「ギルドの支部長が人参を馬鹿にしたプレイヤーに斬りかかるという事件だよ」
「βの時の話だから、忘れてると思ってたのに、あの腹黒しっかり覚えてやがった」
「なんか、一部の人は覚えているようですね、そこはβテスターの特典に近いのかな?」
「私はマイナススタートだがな」
「でも、ボーパルさんあなたのこと口は悪いけど強いし信頼できるとは言ってましたよ」
「は、どうだか、仕事はできるから有能なのは認めるがな、腹黒なのが怖いわ」
ボーパルさんと不知火さん実は仲良し?さっきの剣幕はじゃれあいの一つなんだろう。そうしておこう。精神的にそれが一番だ。
「でも、香辛料とかの調味料系ないですね」
「そりゃ、文化的に庶民の手に手に入るレベルじゃないんだろうな」
「そっか、なんか、行商人とか交易商人って職できそうですね」
「行商人はあったらしいぞ」
「そうなんですねー、そこは興味ないからいいですけど」
「ま、職業は行動とかスキルだからわからないところが多いらしいしね」
お、魔物食材かな?どんな味するんだろうなあー。
「やっぱり、使ったことない食材だから興味津々だね」
「そりゃ、そうだけど、【調理】よりもまだまだ、ほかのほうが重要だからどうするか、迷い中」
「別に作れないからと言って、そこらの屋台で買えば満腹回復には大丈夫だろうし」
「でも、カーマの料理食べられるなら大金積んでも惜しくないんですよ!」
「それほど、おいしいのか?」
「食べてみますか?」
「いや、なんでアリーシャが…はあ、もういいよどっか場所があれば作るよ」
「じゃあ、なにか簡単な料理作って」
「じゃ、材料買いますかね」
「あ、私さっきクエスト報酬で潤ってるから材料は買うよ」
「ありがと、何作ろうかなー」
「うーん、この前のシチューとか絶品だったけどなー」
「材料ないから無理、とりあえず、材料買おうか」
お、トマト、小麦粉、オリーブオイルもあるのか…あと、チーズ!これは買い!うーん、あとは魔物肉だねー、お、なんかあっさりしてそうなのがあるな。く、やはり時代的に酵母はないよねー。時間があれば作ることも視野に入れとこう。あ、そうだ。
「ここいらで、パン窯あるパン屋さんないですかね?借りたいんですけど」
「おや、あんた冒険者かい?それなら、そこのドロシーの家がパン屋だから行ってみるといいよ」
「ありがとうございます、この材料ならピザ作れそうだしなー」
「ピザ!やりい!」
「いや、物が足りないから超簡単なやつしか作れないからね?」
「簡単なものの意味が違わないか?それ、すごく手間がかかりそうだろ?」
「そんな手間じゃないですよ、とりあえず、ドロシーさんのところに行きましょう」
パンのいい匂いがしている屋台にたどり着く。お手軽に食べられそうなものが多いな。冒険者向けかな?
「ドロシーさんですか?」
「ああ、そうだよ、パンでも買いに来たのか?」
「いえ、パン釜をお借りしたいのですが、料金は払うので」
「ん、あんた冒険者か?別にいいけど、どんなパン作るんだい?」
「あ、いえピザを焼くためになんですけど」
「ピザ?知らない食べ物だね、私も見てみていいかい?」
「いいですよー、そんな手間じゃないですし」
「じゃっこっちだよ、おいで」
ドロシーさんはそう言って、後ろの建物を指さした、あ、店舗前で販売してたのか。
「あ、ドロシーさん私、カーマって言います、こちらの背の高い女性が不知火さんで、この子はアリーシャって言います」
「カーマに、不知火、アリーシャね、、よろしく、とりあえず、中に入りな」
奥に案内されると窯と作業台があった。本格的だなー。生産キットにないものもあるだろう。
「とりあえず、一回100Zsでいいよ、ちなみに私にも食べさせてね」
「わかりました、では作りますね」
とりあえず、窯を温めておかないといけないけど、使い方が…
「ああ、それ、魔式なんだよ、俗にいう魔道具でね、火の属性石に魔力を流して温度を上げるんだよ」
「ありがとうございます」
さっそく、魔力を流し、温度を上げていく、勘になるからこれぐらいまで上げて全体が温まるまで待とうかな。その間に生地を作っちゃおう。とりあえず、小麦粉をふるいにかけてお湯を少しずつ加えてこねていく。途中でオリーブオイルも垂らしておくと、良い感じの生地になりました!でも、イースト菌ないから発酵できないのが残念、もちふわは諦めよう。とりあえず、生地を薄く延ばしてと、端のほうは少し、厚めにしておこう。とりあえず、そのまま火の状態を見ながら、生地を焼くと…これぐらいかな?生地はこれでいいかな?
「ん?それがピザかい?」
「いえ、これの上に具材を乗っけて焼いたら完成です」
そういいながら、表面にうすくオリーブオイルを塗り、細かく切ったトマトと薄切りにした魔物肉をのっけていく。この魔物肉見た目は鳥に近いかな?コッケーの肉とか書いてあったからニワトリだろう。まんべんなく材料を乗っけたらチーズを乗っける。溶けることも考慮に入れないと生地の上からあふれるからバランスよくだね。そしたら、また焼いていく。魔物肉のこともあるので少し、長めに焼いてと、お、チーズが少し焦げ色がついていい感じだね!完成っと!
|【調理】【魔法技能】がレベルアップしました。パッシブアーツ:精密操作を取得しました。スキルポイントを1獲得しました。|
お、アーツ取得だ。なになに、魔法を使うスキルの威力調整ができるようになると、操作の能力はレベル依存ねー。いいものじゃないか!とりあえず、ピザのほうはどうかな?
|手作りピザ 品質 80 B|
|カーマの手作りピザ、材料が不足しているため品質ダウン|
|効果【STR 3%増加(1時間)】|
ん?なんか効果ってついてる、なんだろこれ?
「ねえ、なんか効果がついてるんだけど、STR 3%増加って」
周りの3人が固まる。え?なんかおかしいことでもしたのかな?
「はあ、カーマだからあり得るとは思ってたけど、一発でやりやがるとは」
「ちょっとまて、確かレベル1だよな?」
「そうだよ、これなんかおかしいの?」
「いや、カーマちゃんがおかしいのかな」
「ねえ、カーマって子はとんでもない料理スキルでも持ってんのかい?私でも無理だよこんなの」
「いや、この子がおかしいだけで、普通の人なら無理です」
え?このピザやばいもの?流れを変えよう。そうしよう。
「でも、味のほうが大事だよ!」
「そうだけど、これ、放置してもいい問題じゃないな」
「そうですね、とりあえず、カーマは外で料理するの禁止だね」
「個室申請した場所とかじゃないとだめだろ、これ」
「とりあえず、食べてみないか?」
ドロシーさんは味が気になるのかチラチラ見てる。そうだね、食べよう。
「とりあえず、四等分にするんで、食べてみましょうか」
四等分にして、食べてみる…うん、材料不足を痛感するピザでございます。料理はもう、調味料からそろえることを考えよう。じゃないと、物足りなさが半端ない。
「おいしいけど、物足りないね」
「アリーシャちゃん、それマジで言ってんの?めっちゃおいしいけど」
「わたしも不知火に賛成よ、おいしいじゃないの」
「いや、調味料不足をとても痛感しています」
「やっぱ、香辛料探すことも視野に入れなきゃ、いつもの料理にたどり着かない」
いつも食べてる組と初めて組に別れる。こんなのお客様にお出しできないよ。
「ねえ、カーマ、このピザってやつうちの店でも出していい?」
「え?この、レベルの物ですよ?」
「いや、かなりおいしいからね?しかも、上に乗っけるもので味が変わるんでしょ?」
「そうですね、チーズは基本ですけど、中の物は変えて作れますし」
「そういえば、チーズと蜂蜜だけでも行けると思うよ、簡単だし」
「それはいいね、女子が殺到しそうだ」
「蜂蜜は単価が高いからね、限定商品でなら出せそうだけど、8等分にして出したとして、1切れ500Zsになるだろうよ」
「うーん、お金稼いだら買うかなー、最初は今日みたいなのでいいんじゃないかなー」
「そうだね、冒険者も数日したら潤う奴らも出てくるだろうし、最初はピザも安い具材で安価に大量にが良いだろうな」
「え、本当にこんなのでいいんですか?」
「いや、おいしいからね?カーマちゃんのレベルが高いのはわかるけど、普通の味覚からしたら、お金積むよ?」
「そちらがいいのでしたら、いいですけどー」
「とりあえず、今日は料金は無料でいいよ、また、おいしそうなレシピあったら教えてよ」
「もっとピザのレシピ高められたら持ってきますね」
「よろしくね、売れたピザの代金の一部はまた来た時に渡すね」
「え?別にいいですよ、また、窯とか貸していただければいいんで」
「なら、ここの調理器具と材料は自由に使っていいわ、それで手をうつわ」
「えー、わかりました、次レシピ考えたら持ってきますね」
「ありがと、じゃあ、さっそくピザを作っていくわね」
「こちらこそ、ありがとうございました」
「ごちそうさまー」
「ごちそうさん!」
その後、ドロシーさんの店を出ると、次に図書館に向けて進む。
「あ、そうだ、不知火さんさっき精密操作覚えたんで、少しは重量変化つけれそうです」
「お、なら、最初はつけないで、徐々に軽くして私にある程度負担があるくらいにしてみようか」
「じゃ、お願いします」
【念動】を付けずに押されていく。ゆ~れ~る~。
「あ、そうか、かなり揺れるのか、なら、揺れない程度までつけてくれ」
「わ~か~り~ま~し~た~」
【念動】を付ける。これぐらいかな?
「これぐらいでどうですか?」
「お、これならちょうどいいな、MPはどんなもんだ?」
「あ、【念動】を緩くしているせいか、5秒に1ぐらいになってますね、これならけっこうもちそうですね」
「なら、このまま図書館まで行くか、少し遠いからね」
「はい、よろしくお願いします」
一行は図書館に向かった。
カーマ(人間)
職業:冒険者
装備スキル(15)
念動 4
光魔法 1
闇魔法 1
無魔法 1
魔法技能 5 NEW 精密操作
鍛冶 2
裁縫 3
木工 2
錬金 1
調理 2
採掘 1
採取 1
伐採 1
INT強化 4
DEX強化 2




