第二十九話 サバイバル~王の遺骸と毒~
「ちなみに5つのうちどれが正解だと思います?」
「最悪、10通りの組み合わせを試すしかないかな?」
「でも、ヒントはあると思うんだけどなあ」
錬金持ちの3人で会議をしながら、向かっていますがあまり考えが出てきません。
ちなみに二人は男性エルフのクラフトさんと女性ドワーフのアテナさんだ。
二人ともエーテルさんの孫のところのグランさんのところで修行している。
アテナさんは更に【鍛冶】も修行していると言っていた。
「出来る素材も木工、鍛冶、裁縫、料理、調薬で作製するものですからね」
「いま、素材を集めて作ってるんでしょうね」
「木工で出来るのがフィンの盾、鍛冶がカーテナの剣、裁縫がバブレバヤーンコート、料理がアムブロシア、調薬が妖精の軟膏ですよね?」
「そうそう、その中の3つを選択しなきゃいけないわね」
「効果は分かっているんだっけ?」
「効果はなしのイベントアイテムというのは分かってるわ」
「目的のところにヒントがあればいいんですけどね」
「最悪組み合わせをするしかないよ」
「その組み合わせが外れでも物ができた時が怖いですね」
「そこよねー、それでボス戦とかのボス強化とか洒落にならないわよ」
「僕たちがA級戦犯扱いされそうだね」
「えー、そんな責任重大なこと嫌ですよ」
「そういえば、全部アイテムは素材扱いになってるんですかね?」
「そこは…調べてないわね」
「戻ってからちゃんと調べましょうか」
「そうですね」
錬金チームは一斉にため息を吐いた。
目的地に到着後はパーティ単位で散らばった。
探知系を育ててる人たちが中心にあたりを捜索している。
「すぐには見つかるとは思えないからね…」
「今日中に見つかれば御の字だろうよ」
ケン・ショーさんたちは丁寧に探している。
「うーん、何かヒントになりそうなものないかな?」
「微妙に視界が悪いのもねー」
湿地帯が近い林みたいなところのため、視界が悪いのことにツクヨミさんと不知火さんが愚痴を吐いていた。
「忍者組、この忌まわしい霧を晴らせないのかい?」
「無理だな」「無理でござる」
忍者組たちも困難になっているようだ。
|【サバイバル】のレベルが上がりました。アーツ:セーフティサーチを取得しました。|
え?サバイバル中盤でこれが来られても…
使ってみようかな?
「セーフティサーチ」
おー、なんか青い場所がある。ん?この霧の中で青い場所?
「何か見つけたの?」
「アリーシャ、【サバイバル】のアーツ覚えたから使ってみたら、あそこが青いんだよね」
「ん?ただの林だよね」
「でも、よく見たら木が等間隔に並んでる気もするんだよね」
「確かに、近づいてみる?」
「とりあえず、近くの人に声かけてからにしようか」
「安全確保してからだね」
「不知火さん!ちょっとこっちに」
「ん?どうしたの?」
「あそこが少し気になるんで、見てきていいですか?」
「ん?わかった」
「じゃ、行ってきます」
アリーシャと二人で青いゾーンに向かう。
「ここだね、目の前の木の中にセーフティゾーンがある」
「本当に円形になってるね」
「とりあえず、中に入ってみようか?」
「うん」
二人で中に入ってみる。何か膜のような場所を抜ける感覚があった。
ん?ものすごく霧が深い?
「ねえ、アリーシャ、霧が濃くなってない?」
「うん、すごいね、これは少し引き返そうか?」
「道しるべないと迷いそう」
二人とも後ろに引き返す。
「二人とも無事だった!」
膜のようなところを通過したら、さっきのところに戻れた。
ツクヨミさんが心配した声をあげている。
「二人ともいきなり消えてびっくりしたんだからね!」
「とりあえず、無事ならみんなを集めよう」
皆に声をかけて集合する。
「とりあえず、この円の中が怪しいが霧が立ち込めていてよくわからないと」
「どうしましょうか?僕たちが行きましょうか?」
ケン・ショーさんとアインスさんが話し合ってる。ま、私は安全じゃないと怖いから行かないかなー。
「命綱のロープかなんかを持ってまっすぐ奥に行ってきてもらいましょうか?」
「わかりました。安全を確保出来たら人数を増員することにしましょう」
アインスさんたちのパーティがまっすぐ行くらしい。
とりあえず、待ちましょうか。
結論から言うと安全でした。しかし、今はという条件付きで…
どう見ても王の遺骸とか怪しさ満載じゃないですかー。
碑石もあったそうですし。
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民は王を封じた
王は民を呪った
民は姿を変えた
民の命が続く限り王はこの地に留まり続ける
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これって、もしかしなくても民たちって運営シリーズでしょー。
はい、運営シリーズを全力で守ることが決定した瞬間でした!
一応、周りにはそれらしいものは他にはなかったらしい。
北の山の石碑はブラフで、ここからボスが出現する可能性が高いのでしょうか?
とりあえず、村に急いで対策を整えることが緊急課題になりました。
まあ、もうそろそろ夕方が近いので村の拠点に戻るにはちょうど良いでしょう。
村に戻ってきましたけど、生産職の一部の人たちが拠点らしきものを整えてました。
そこに、運営狩りをしに行った人たちが居ました。残りの人たちについては見ても居ないらしい。
どこにいるんでしょうか?
「さて、君たち3人はどれが素材だと思うかい?」
現実逃避してもしきれない状態にされています。
どう見ても攻略のキーになりますよね。
「「「わかりません」」」
いま私たちの心は一つです。
「おいおい、俺たちも一緒に考えるからさすがに現実逃避するな」
生産職の人たちと一緒に錬金持ち3人は素材を囲んでいます。
「うーん、素材の品質かとか、素材なのかとか考えましたけどね」
「全部素材アイテムであったし、品質は素材の影響とかでバラバラだから僕たちは違うと考えているね」
「ほかに考えられるものがないのよね」
3人とも弁明しています。まるで魔女裁判じゃないですか。
「これの結果で俺たちのポイントが変わると思うと真剣に考えねえとな」
ちなみにすべて総当たりで作った結果がこちら
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アガトダイモンの毒
イベントアイテム。本物は王を弱らせ、偽物は王を強くする。
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どれを使うかで、変わってくるんですよー。
なので、どの素材で作るか、これ重要です。
「正直、アムブロシアと妖精の軟膏が名前だけ聞くと怪しさは満載」
「でも、それだけではないと思うのも僕たちの結論だよね」
「なあ、思ったんだがよ素材A、素材B、素材Cなんだよな?」
「そうですよ、ドヴェルグさん」
「Aってアムブロシアのことじゃねえか?」
「そんな、単純なもの?」
アテナさんが突っ込んでる。
「いや、それ以外のヒントもねえじゃねえか」
「確かにそうだけど、運営がそんな簡単なの用意すると思う?」
「しかし、それ以外がなあ。Bはバブレバヤーンコート、Cがカーテナの剣で説明がつくところがあるからな」
「英語にした時の頭文字ですよねー」
確かに3人ともそれで悩んだ。悩んだけど、運営がそんな簡単なのにしないと結論付けたんだよね。
「でも、現状のヒントからはこれ以外にないよな」
「それはそうだけど…」
「僕もその思考でいいのか不安なんだよね」
「運営は鬼畜思考だが、クリアできねえほどの難易度を設定するとは思えん」
「うーん、そう言われるとそうなんですけど」
「何か3人は引っかかってんのか?」
「「「運営がそんな安直とは思えない!」」」
やはり3人の心は一つです。
「というか、ヒントがある場所がねえだろ?」
「そういえば、ドヴェルグさんは坑道に行きましたよね?」
「おう、だけど、なんもなかったぞ?」
「そうですよねー、今日調べた人とか居ないんですかね?」
「運営倒しに行ってたやつらが調べてたらしいが、何も見つからずだ。ボスが居ないかとりあえず探したらしい」
「じゃあ、ドヴェルグさんの言ったABCが正解ですかねー?」
「私たちは悪くないわよ」
「僕もドヴェルグさんの意見でみんなが納得ならいいですよ」
周りの生産職は悩んでいる。
「ここは腹をくくろうぜ?」
ドヴェルグさんの一言で生産職の心は決まった。
いや、ドヴェルグさんに責任を転嫁したとも言える。
「じゃあ、ドヴェルグさんの意見のアガトダイモンの毒を使用するということで」
「「「「さーんせーい」」」」
「よし、なら、各自量産体制に移ってくれ!明日実際にふりかけに行ってみて、変化があるか検証するらしい」
「僕たちはそれ以外も一応作っておいたほうが良いかな?」
「5個ずつくらいとあとは予備を作っておいて、ABCは10個でいいんじゃないか?」
「そうしましょうか」
「よーし、作れる分作り終わったら、消耗品や武具の補強をしてくれー!」
生産職は慌ただしく動き始めました。私たちも毒を作るのを中心に準備していく。
カーマ(人間) 職業:人形師 Lv11
装備スキル(22) SP:40
【人形】20
【降霊】4
【念動】24
【水魔法】16
【光魔法】(20) 18
【闇魔法】17
【無魔法】20
【魔術技能】4
【鍛冶】26
【裁縫】22
【木工】15
【錬成】5
【調理】25
【採取】4
【採掘】5
【逸失知識】9
【鑑定】 20
【サバイバル】5 サーチセーフティ NEW!!
【STR強化】21
【INT強化】33
【DEX強化】19
控えスキル
【聖魔法】(20)
【神聖魔法】(20)
【釣り】1
【伐採】2
HP:208 MP:445(-300) STR:48+30 VIT:28+30 INT:61+100 MIN:28+100 AGI:28+40 DEX:41+20
称号
理に抗う者
老錬金術師の直弟子
天使を降臨させし者
ビックホーンシーパーの初回討伐者




