第二十七話 サバイバル~情報交換~
「で、結局石碑は東西南北にあったってわけか」
「そういうことですね」
「それぞれの石碑は、この島で起きた簡単な歴史についてですかね?」
「そうでござるね、東が村の起こり、西が発展の歴史、南が反乱、北が王様についてでござるね」
「どうみても東西南北の順ですよね」
「東には村落跡があったな、村の中心に石碑があった」
「西は草原と湖ですね、湖に石碑がありましたね」
「北は山頂が石碑の場所でした、あとはその周辺で不具合インゴットが」
「南は足場が悪くて、毒系のモンスターが多いイメージ、石碑の周りだけはきれいになってた」
それぞれの場所での情報を出していく。ちなみに石碑の文章はこうだ。
東
_____
呪われた民
雨に負け、晴れに負け
次は何に負けるのか
汚れた手でここにしるす
芽吹く命を守るため
漸く生まれた子供たち
世代よ続け幾星霜
_____
西
_____
災いはやってきた
我々は打ち勝った
異なる力を持つ王
我らの力となった
希望は我らの喜びに
多くの子供も生まれた
流れる歴史は幸福をもたらす
_____
南
_____
山の頂の王
破壊の使者
生み出した災いは我々が
祖たる海に還そう
_____
ちなみに、他の地域は絵物語になっていたようだ。
北だけなかったのはなんでだろう?
あと、ダンジョンも謎だね。
「なにか、引っかかるんだよな」
「ケン・ショー、どうした?」
「ここの運営ってところどころ、悪意溢れてるじゃないか?」
「そうだな、運営シリーズとか特に」
「あと、反乱が成功したのに、王様還ってないよな?」
「そうですね、あと、村人どうなったんですかね?」
「そこも気になるんだよな」
「北だけ絵物語がないのもあれですね」
「あとはそこだけ、不具合インゴットが取れる理由だな」
「少し気になることがあるでござる」
「くだらない場合は一人で森をフルマラソンしてきてもらおう」
「みんなの石碑の文章を読みなおして気になったのでござるが、石碑の場所は関係するでござるか?」
「それは島の地図がないからなんとなくしか推測できないな」
「森の遺跡っぽいところに地図はなかったんですか?」
「それが二人での調査だったから十分な調査が出来ていないんだ、すまない」
「いえいえ、それなら、明日はそちらを重点的に探せばいいと思います」
「そうだな、明日は気になるところを調査するのが一番か」
「一番気になる場所は山の坑道と村の調査になるのかな?」
「攻略組は坑道を気にしているようだ」
「うーん、私たちで村の調査をしてみましょうか?」
「こういうゲームだとヒントが多そうですしね」
「あと、泳げれば湖の中とか怪しいと思うんですけどね」
「いや、湖は海の漢たちってパーティが調べてたよ」
「なんですか?そのパーティ」
「それは!海を求めて!戦う漢たちのことさ!」
「「「「うわ!」」」」
女性陣がびっくりして後ろを見ると、海パンの男、褌に法被の男、船長姿の男たちがいた。
暑苦しい限りを尽くしている。
「え?もしかして、海の男たちさんですか?」
「ちょっとニュアンスが違うな、男ではなく漢だよ!」
「男ではなく男?」
「違う!男子の男ではなく!男の中の男の漢だ!」
「そ、それはごめんなさい」
「いや、そこはいいんだ!私は漢、サンタンだ!」
「おい、サンタン、女性陣全員引いてるぞ」
船長姿の男性がサンタンさんを止めている。
「おお!それはすまない!なら、バッカニア!話を進めてくれ!」
「そうだな、すまないなうちのリーダーはいろいろとあつくてな、俺はバッカニアだ」
「カーマです。色々濃ゆい人なんですね、すごかったです」
サンタンさんを放置してとりあえず、自己紹介をしていく。
「とりあえず、君たちが島の情報を共有していたからね、私たちも情報交換したくてね」
「島の情報は大歓迎だ、サーバー毎のランキングもあるだろうし、どうせならみんなで上位目指したいしな」
「それなら、私たちの情報もどうだろうか?」
「あ、アインスさんたちも降りてきたんですね」
「そしたら、どうするかな?代表者だけでも集まって情報交換というのは?」
「そうだね、この人数だと難しいかな?」
「よし、ならうちは東西南北一人ずつで、他はパーティリーダーか?」
「そうだね、あとはドヴェルグも呼んで、不具合インゴットの状況を聞こう」
「なら、ドヴェルグさん呼ぶ間に私たちの人選を決めますか?」
「そうしよう、アインスさん、呼んできてもらってもいいですか?」
「アインスでいいですよ、ケン・ショーさん、呼んできますんで待っててください」
とりあえず、集まったのは私、ケン・ショーさん、不知火さん、ハンゾウさん、アインスさん、バッカニアさん、ドヴェルグさんだ。
「とりあえず、現状、東西南北と山の鉱山、湖と不具合インゴットについての情報交換だが」
「それぞれには石碑、鉱山は良質な鉱石が多数、湖は小さな祠、インゴットは運営シリーズ特攻か」
「ただ、武器がまがまがしい見た目でな」
ドヴェルグさんが出した剣は何か黒いオーラを放っていた。
「これは、運営シリーズを倒してるこちらが悪に見えるな」
「そうでござるな、拙者は容赦なくやりたくなるので、武器がほしいでござるな」
「とりあえず、嬢ちゃんに言われて作ってみたが、経験値が美味かったぞ」
「ちなみにほとんどの人は山に登っているようだね、生産職とその護衛くらいかな採取に出てたのは」
「僕たちは海の中が無理って判断で、湖を探索してたけどね」
「湖の祠を調べる方法は現状なしか」
「潜れる深さに無かったからね」
「なにか、ヒントかアイテムが必要ってことね」
「そういえば、他のパーティが運営を倒せって山頂の石碑を見ていってたな」
「運営ってことは運営シリーズのことか?」
「そうだと思う、ドロップもおいしいからみんな探しに行こうとしていたね」
「私たちが登った時は誰も居なかったですね、どうして運営を倒せってつながったのかな?」
「うーん、もう一度石碑をの文章を見てもいいかい?」
「これです、ケン・ショーさん」
「運営を倒せ、運営を倒せ…」
「あ、これってもしかして、縦読み?」
「え?バッカニアさんどういう?」
もう一度見てみる。
____
運がなかった
栄誉を求めた
お飾りの王は
ただ、力を求めた
お飾りの王は
世界を恨んだ
____
「ほら運栄おたお世(運営をたおせ)って読めるでしょ?」
「もしかしたら、他も?」
「価値はあるな」
「東はうーん、漢字の読み方が難しいです。パスで」
「拙者には無理でござる」
「うーん、単純に読めば十字を目指せになるかな?」
「おー、不知火さん、すごい!」
「なら、西は災害が来るかな?」
「え?それはまずくないかい?」
「南は山は嘘と」
「え?運営を倒せが嘘になるんですかね?」
「うーん、何とも言えないな、何に対して山は嘘なのか」
「でも、災害が来るはボスなのかもわからないね」
「これだけだと情報が曖昧過ぎるね」
「一番の十字を目指せも石碑の十字の中心だと思うが、地図がないからな」
「一番怪しいのは東の村落跡だろうな」
「そこを明日は重点的に調べるか」
「あとは、運営を倒せが嘘の場合はどうなるかだな」
「運営シリーズは倒しちゃいけないやつだったりするのかな?」
「可能性があるが、ドロップのおいしさから聞くやつがいるかだな」
「良い情報があれば別なんだがな」
「一応、ここを拠点にしてるグループがほとんどだから、伝えてみるか」
「だな、生産組には俺から伝えておこう」
「なら、攻略組は僕が」
「とりあえず、みんなで情報共有しよう」
「今回の情報は皆に拡散する形でいいかな?」
「そうしたほうが、よさそうだな」
「なら、各自あった人たちに運営を倒してはいけないことと不具合インゴットを武器に変えるのはいいが、使用は控えるほうが良いことを伝えておくか」
「あとは、明日の村落探索の協力だね」
「そうでござるな、村周辺の情報もいくばくか拡散するでござる」
情報交換で集まった情報はケン・ショーさんがまとめて拡散することになった。
私も夕飯づくりで周囲の人たちに情報を伝えたりした。
寝る前には明日の村探索の班員がだいぶ集まったことが分かった。
しかし、一部の人たちはやはりドロップのおいしさから聞くつもりはないという感じだった。
まあ、すべての人たちが聞くとも思えないから、しょうがないと皆言ってた。
明日は村の探索とうまくいったら、十字を目指すことになった。
70人規模の大パーティとなった。残りは15人くらいは運営シリーズを狩るらしく、残りはここらに居ないらしい。
とりあえず、回復アイテムの生産を終わらせたので、おやすみなさい!
明日もイベント頑張るぞー!
変化なし




