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第二十五話 サバイバル~合流と運営~

_

だいたい、30分ほどで島の南側に到着した。

メンバーも全員揃い、今後の方針の相談を始めている。


「とりあえず、拠点の確保が必要だと思うんだけど、どのあたりが良いと思う?」

「うーん、セオリー通りなら水辺周辺だと思うけど…」

「いや、別の場所がいいだろう」

「ケン・ショーさん、どういうこと?」

「ここはゲームだからな、水が生み出せるのに水辺に行く理由がない」

「そうね、水は別に魔法があればなんとかなるか」

「なら、食料が近場にあるのも避けていいかもね」

「デュラムさん、それって魔物が近くに来にくいからですか?」

「そうだね、でも今回は無人島に人の手が入るから、すべてが思うようにはいかないだろうね」

……


そんな感じで方針をまとめていった結果、以下の方針で場所を探すことになりました。

・見晴らしがよくて周りの警戒がしやすい場所

・水辺、食料採取場所が遠すぎない場所

・魔物除け素材が採取できる場所

他にも色々条件はあるけど、これが一番いいだろうと結論が出た。

もうすぐ、モンスターが出現する時間が近いから、島の探索に移るようだ。

情報交換したときに島の概要は共有された。

この島は北に山があり、東はどちらかというと森林地帯、西が草原地帯、南は湿地帯のような感じだ。

とりあえず、北西を目指すことが決定した。



とりあえず、道中の移動を開始したが、海岸地帯の魔物はそこまで強くはない。

出てくるモンスターは奇襲系が多いので警戒は怠れないけど。

出てきたモンスターは地中から砂をまき散らして視界を悪くして奇襲してくるヘルメットクラブ、海岸からブーメランみたいに飛んでくるアステロイダー、槍のように飛んでくるエキソアゴーだ。

ヘルメットクラブからは物理防御が高いので魔法で攻撃、アステロイダーとエキソアゴーは飛んできたものを叩き落すかすればなんとかなるから苦戦はしていない。

出てくるアイテムはヘルメットグラブからは貝殻やアサリなどの貝類が出てくる。

アステロイダーはアワビなどの貝類が出てきた。ヘルメットクラブが砂の中の貝類でアステロイダーは岩場の貝類の可能性が高い。

そして、うれしいのはエキソアゴーだ。なんと、煮干しです。うん、加工後なのは温情なのだろう。

だしの素ゲットだぜ!これで、また料理の幅が増えると喜んだ。


そんなこんなで、3時間ぐらい移動して北西方面に着いた。島の南から北西までを時計回りに進んだから、島の外周を1周するには9時間ぐらいかかるとみていいのかな?

あと、島の北西に来るまでに途中でたまに内陸部から聞こえてきた「デフォルメ」と「運営」がやけに気になる。どちらも魔物を指すようだし。

ここらで、草原地帯に入ることにするようだ。


「拠点確保に良さそうな場所があればいいんだが」

「山のふもとのほうとかよさげではないかな?」

「背後からの奇襲が防げればよいでござるな」

3人の男性が会話をしながら、草原地帯を見回している。

この3人はケン・ショーさんのパーティメンバーで、順に厨二病のアビスギャラクシーさん、忍者のダンゾウさん、スレイヤーなNINJAのハンゾウさんだ。

戦い方も個性的で、詠唱を始めるアビスギャラクシーさん、静かに忍び寄って奇襲するダンゾウさん、スレイヤーなハンゾウさんだ。

アビスギャラクシーさんとハンゾウさんは戦闘後にダンゾウさんにいつも怒られている。

ま、忍者が音を立てて戦闘してたら色々不味いよね。

アンブッシュしてください、二人とも。おっと、スレイヤーな単語が移ってしまった。


草原をしばらく歩いていると、魔物がやってくる気配がした。

皆も戦闘準備を始めている。私も魔導書開いておこう。

海岸では火が使えたけど、草原だし封印しておこう。火災になっても困るし。

出てきた魔物はこちらになります。鑑定、どーん!


_

|運営の夏休み|

|イベントモンスター。デフォルメされたネズミ。|

|これが倒されれば、倒されるほど我々の夏休みはないものと考えている。|

_


「「「「「「「………」」」」」」」


全員が固まった。というか、かわいいネズミだ。攻撃するのを一瞬戸惑ってしまう可愛さをしている。

鑑定するんじゃなかった。運営の悪意しか感じない。


「ドーモ、運営サン!ハンゾウデス!」

ハンゾウさんが速攻で突っ込んだ。潤んだ瞳に対しても躊躇なく攻撃してるよ!

うう、みんな攻撃しずらそうなのに、躊躇ないのがアビスギャラクシーとハンゾウさん。

他は、躊躇しながら戦ってるよ。私はダークバインドでぐるぐる巻きにして見えないようにしたよ。


「ハハハハハ、この世の摂理を教えてやる!プロヴィデンス アロー」

あ、無属性魔法のアローだ。容赦なく叩き込んでてかわいそうだよ!


そんなこんなで、戦闘が終わりました。SAN値のチェックが必要だね。


「みんな、大丈夫かい?」

「ハンゾウさんとアビスギャラクシーさんを見てられませんでした」

「やらなければやられるのはこちらになるのだが?」

「これは任務だから仕方がない」


ケン・ショーさんに対してツクヨミさんが二人を非難したが、どこ吹く風な二人がいた。


「しかし、倒さなければいけないのは事実だしな、みんな次が来てもしっかりと戦うしかあるまい」

「さっきから、聞こえてきてた悲鳴はこいつらが原因か」

なんか、不知火さんがうなだれながら言っているけど、この子たちと戦ってた人たちが叫んでたのが聞こえてたのか。


「拠点確保を優先しましょう!そして、もう二度と会いたくないです」

「しかし、ドロップがおいしいから、狩るべき対象ではあるね」

私に賛同してくれる人も数名いたが、デュラムさんの一言で皆が固まった。

「そこは触れないでほしかったけど、確かに良いドロップだよね」

アリーシャがアイテムを出しながらうなだれてる。


|料理セットA|

|イベントアイテム。AからEまですべてそろえると、良いことがあるかもね|


|素材セットC|

|イベントアイテム。AからEまですべてそろえると、良いことがあるかもね|


こんな感じで、ドロップがあったのだ。

しかも、単品では意味がなく、AからEまで揃えないといけない。

海岸地帯の普通の魔物からは出てこなかったから、デフォルメタイプしか出ないのなら少し辛い。


「このアイテムが、さっきのデフォルメからしか出ないのか、普通の魔物からでも出るのかは謎だが」

「それよりも、先に拠点を確保しましょ」

「そうだね、とりあえず、山のふもとのほうまで行ってみよう」



「ここ周辺は拠点にいいかもしれないな」

「そうですねー、草丈も低いし、森も見える位置で、山道みたいなところもあるからちょうどいいかもしれないですね」

ケン・ショーさんに同意する形でアリーシャが補足した。

ちなみに、先ほどのイベントアイテムは運営シリーズからしか出ないようだ。

普通のモンスターは通常ドロップしか落とさなかったからね。

運営シリーズはとりあえず、イベントアイテムしか落とさないけどね。

ちなみに、遭遇したシリーズは以下の通り。


|運営の有給|

|イベントモンスター。デフォルメされたブタ|

|使う暇もないから、関係ないよね|


|運営の気まぐれ|

|イベントモンスター。デフォルメされたネコ|

|今回のモンスターは我々の気まぐれから考案された|


悪意しか感じない。ドロップは先ほどの物がセットものがたくさん出たが、ケン・ショーさんだけ運営の栄養ドリンクを手に入れていた。


|運営の栄養ドリンク 品質100 S|

|我々の必需品。これがあれば大丈夫|

|効果【ランダムでステータス5%上昇(3時間)】|


何か、運営の闇を感じた。ちなみに、ここの運営会社はホワイト企業です。

イベント前になにがあったんだろう?というか、よく許可下りたね。



皆で手分けしてベースキャンプの設営をしていると、ちらほらほかのパーティも準備をしていた。

ケン・ショーさんやデュラムさんはそのパーティと交渉している。

なんでも、料理スキル持ちが居ないパーティも居るので、こちらが料理を出す代わりに材料提供などをしてもらうというものだ。助け合いにもなるしね。

しかも、そろそろ夕刻になるので、警戒もしないといけないから大変だ。


「意外と少ないと思ったけど、他のパーティは水辺かな?」

「そうだねー、カーマは回復アイテム調合とかするの?」

「うーん、パーティ分は確保してるけど、他の分は状況次第で変わるかな?」

「食べ物とかはとりあえず、カーマがいないときは採取だけして持ってくるよ」

「鑑定しないとやばい奴もあるから、アリーシャは気を付けてよね」

「うん、おいしそうだからって絶対に口にしないよ」

私とアリーシャはテントを設営しながら、雑談に興じていた。

ちなみに、採取も少しだがしていたので、素材が少しはある。

途中で見た目はおいしそうな猛毒木の実とかもあったので、採取だけして保存している。

弓とか投げナイフに使えるかなと思って採取だけしている。


「カーマ、料理手伝って―」

「あ、マンダリン先輩が呼んでるから、行ってくる」

「りょーかい!」


うん、スキルみんな取ろうか?少なすぎる。いつも携帯食料か買い食いしかしていないとな。

しかも、今回のサバイバルでは生の物が信用できないものもあるので、うかつにもぎって食べてができない。

皆、スキル持ちのところにこぞってやってきていた。

無事に見えて毒に侵されているものもあるので、判別ができないのが厄介なところだ。

私は毒物を引き取る形で、検品している。

まあ、毒物判定で毒があるものを抜いているだけなのだが…

そんなこんなで、みんなで夕食を食べて、方針を固めていった。

明日は今いるグループを4つに分けてそれぞれの方角の探索を行うことになった。


1グループ目:私、アリーシャ、ウィロー先輩の三人で北側を探索する。

2グループ目:不知火さん、ツクヨミさん、マンダリン先輩で南側を探索する。

3グループ目:ケン・ショーさん、デュラムさん、アビスギャラクシーさんで西側を探索する。

4グループ目:ダンゾウさんとハンゾウさんで東側を探索する。


この方針で動くことが決まった。

寝る前に消耗品等を作成して、みんなに分配していく。

ベースキャンプは復活場所になるようで、イベント中睡眠時間ペナルティ以外でのHP全損時に初期地ではなく、キャンプ場所に復活できる。

キャンプ場所はセーフティエリア扱いで、モンスターにも壊せないから拠点にしやすい。

盗みとかも起きないようだ。

ただ、デスペナルティは全ステータス50%減少1時間となるので、重い設定にはなってるのかな?


皆で、明日の方針を話し合い警備の順番を決めて、各々の行動をする。

私は早速寝て明日に備えようかな?おやすみなさい

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