第十七話 告知があって、検証に捕まった
皆さま、誤字脱字報告ありがとうございます。
過去のチェックよりも投稿を優先しているので、まとまった時間がとれたら、過去のスキルや三点リーダの改訂を行いたいと思います。
申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
VRの月間BEST10入りしていたようです。皆様のおかげです。ありがとうございます。
これからも人形姫をよろしくお願いします。
平日の夜はエーテルさんのところや、図書館で勉強した。
その中で分かってきたのは、ハーブは【鑑定】がないと種類の判別ができないようだ。あとは、宝石の原石類、これらも鑑定が必要になるとわかった。
じゃないとハーブや香辛料は草やただの実扱い、宝石の原石は石ころ扱い。木材も種類によっては鑑定できず、伐採できないようだ。そのために、【鑑定】は取得しておくのが正解のようだ。これがSPを10消費と重たいのですよ。しかし、取りました。
わかっているものでも鑑定すると、詳細が分かったりするようだ。残りのSP30余ってますけどね。今までのレベルアップ分は消費した形ですね。
生産職の人はこれを取っておいたほうが良いのではないだろうか?
図書館ではさらに、古代文明についてわかることがあった。古代文明の遺跡は主にダンジョンとなっているが、ダンジョンでは魔物以外にオートマトンと呼称される人形が出てくるそうだ。
それらは魔剣や魔弓と呼ばれる装備を使う人形で遺跡の重要部を守っているようだ。形状も地方によって異なるようで、人間型も居ればロボットのような形状のものがいるようだ。
そして、図鑑もあったので植物図鑑を見てみた。どうやら、この図鑑は植物図鑑、木材図鑑、鉱物図鑑、魔物図鑑があった。
それぞれを読むことで、【鑑定】に植物知識や木材知識がいた。これで、【採取】や【採掘】、【伐採】の範囲が増えた。魔物図鑑は魔物素材で【解体】でとれる種類が増えるようだ。持ってないから意味ないけどね。だって、【解体】スキルだけはリアルで解体しないといけないから、とても取りたくないよね。
エーテルさんのところでは回復薬や魔快水の改良を行った。どうやら、料理用の油であれば効果が上がるようで、これは薬師でも同様に上がった。
この情報はエーテルさん経由で拡散してもらった。かわりに、情報料ということでお金がもらえた。5万Zsである!大金持ちだね。
確認の後は味の改良を行っていった。というか、これは果実類でできるようだ。エーテルさんが知っていて、果物を混ぜ合わせることで、味の改良ができるらしい。好きな味の果物で好きな味付けにできる。
でも、失敗すると効果も落ちるし、味も最悪になる。どうやら、この味はカスタム料金で薬師や錬金術師が行えるようで、この町の薬師や錬金術師には常識のようだ。エーテルさんはレモー味が好きらしい。
ボーパルさんはアッポ味だった。キャロ(ニンジン)だと思いきや、ウサギ型獣人だからとニンジンだけが好物だと思うのは間違いのようだ。
ちなみに、ポーションで味付けを試したところ、なぜか炭酸飲料になる。うん、地獄を見たのは言うまでもない。バナナ炭酸飲料とはいかにこれ。ちなみに、効果はHPMP1%回復という最悪の結果だった。この結果、【錬金】が30まで上がり、【錬成】に進化した。
ピザのほうもどうやら、落ち着いてきたようだ。というか、先輩たちがパン屋のドロシーさんと孤軍奮闘の戦いを行った。
そしたら、【調理】が30まで上がると、カンストで職業が料理人になったようで、新スキル【料理】に進化して、量産を覚えてピザを量産した。どんだけ作ったかは知りません。
そんな感じの生活を送っていたが、ワールドインフォメーションが皆の心を沸かせた。
第一回公式イベントの開催だった。期間は8日後の土曜日、今日は金曜日なのでみんなイベントについて準備期間は一週間ある。
ちなみに、学生たちの夏休みは来週からだ。夏休みに合わせてくれたんだね。イベント内容はサーバーを個別に分けたサバイバルイベントらしい。
加速時間システムと呼ばれるゲーム内の時間の1週間を現実の3時間に短縮するシステムらしいが、調整が完了してゲームで使用可能になったので、使用する感じだ。
これはもともと、医療のリハビリシステムに組み込む予定の物だったらしい。このゲーム自体も医療学会がスポンサーとして健常者の動きなどをデータとして取り込むことで、リハビリに応用しようという試みも取られている。
これらのことはニュースでも取り上げられていたので、購買者はみな把握している。ちなみに私は想定されていなかったが、逆に医療関係者が興味を示していると教えてもらった。
ま、大学病院の先生の定期健診があったから、そこでこの話題になった。
その時に、ケン・ショーさんが大学の医学部の先生だと知った。こちらでも研究して、あっちでも研究するとは筋金入りのようだ。
とりあえず、私のログは別管理されるうえに、大事なデータとして扱うことが約束されました。
ま、そんな話はどうでもよくて、イベントだ!サバイバルだ!1週間のサバイバルだけど、問題が一つある。
私、森の中動けないし、アイテムの持ち込み制限がある。持ち込み可能アイテムは装備アイテムを除いて10個。アンちゃんと生産キットは確定している。
生産キットは初級だったのだが、中級を購入した。あとは、木材伐採用の中級斧と鉱石採掘用の中級ピッケル。これはお金が貯まったので、初心者用ではなく中級者用を買った。
とりあえず、4つは確定した。あとは、移動用の人形か悪路走行用の車いすを作ることにしよう。
そしたら、終わったら一人でも冒険に出られるだろうから楽しみにしている。というか、森にハーブを取りに行くこともできる!
あと問題がある、地上の物が取れないことだ。これはマジックハンドを作ることにしよう。
【念動】では植物の採取ができないのだ、地面に埋まっているものは取れないので植物を抜くためのマジックハンドを作るとすると、残りは5か6個になるわけだ。
車いすはアイテムではなく装備になる。ラッキーだねというか、これは運営の方が不憫に思ったのか個別のインフォメーションが届いていました。
あとは、もろもろ必要そうなものを確認してから準備していこう。イベントでサーバーを分けるらしいが、最初はバラバラの地点に飛ばされるらしい。
同じサーバーで行動したい場合は事前にパーティまたはユニオンを組んでおけばい同一サーバに飛ばされる。
もちろん、NPCは参加不可となるので護衛は居ないので、アリーシャ、不知火さん、ツクヨミさんには連絡を取って、あっちで合流することにした。
ちなみに、フレンドコール・メールは禁止されていたが、私は【無魔法】の10レベルで覚えるコールがあるので、何とかなりそうだ。
通常ならフレンドコールがあるので、いらないと思っていたが、こういうフラグですか。ちなみに、ケン・ショーさんからもユニオンを申請したいとのことだ。
一応、みんなに確認してOKをもらえたので、許可した。ま、今日も図書館行ったらいるんだろうけど、あの人は本を読み漁り、検証を重ねに重ねていたら町の研究者の弟子入りしたようで、職業研究者になったらしい。
町の中でもちらほら冒険者以外の職業も出てきたようだ。ちなみに不知火さんは剣士、ツクヨミさんは聖職者になっているらしい。それぞれ、トリガーはスキルの一次から二次に進化したときのものが多いが、ケン・ショーさんやアリーシャのように行動がトリガーになる職もいくつかあった。
生産職系が多いらしく、中には農家という変わった職業もあった。というか、目の前にいる人農家だわ。オーバーオールに麦わら帽子、腰に鎌を吊り下げて、鍬を背負っている。うん、農家だわ。それ以外ならびっくりだよ。
その人の行動でいろいろ変わるらしいけど、これは奇抜なパターンだろう。あ、この人にハーブ育ててもらったら定期購入とかできそう。ん?あれはケン・ショーさんかな?お、農家の人に話しかけてる。知合いかな?レッツ突撃!
「ケン・ショーさん、こんばんはー」
「おや、カーマ君、こんばんは」
「こちらの方は知り合いですか?」
「ああ、彼は昔からの友人でね、都会に住んでるから田舎で農業がしたいからとゲームを始めた変人だよ」
ケン・ショーさん、すごいブーメランだと思うんですけど。
「変人はお前もだろ、僕はデュラムだよ、よろしく」
「あ、私カーマって言います、こちらはアンちゃんです、よろしくお願いします」
「ちなみに、彼もイベントで一緒に行動する予定だ」
「あ、そうなんですか、イベントではよろしくお願いします」
「ま、僕はもっぱら土いじりばかりしてるけどね」
「あ、そうです!デュラムさんにお願いがあって」
「ん?お願い?」
「これ育てることってできますか?」
「ん?これは草だね。雑草を育ててなんの役に?」
「あー、そうか植物知識ないとバジェルが草になるんだった」
バジルっぽいものは植物知識のおかげでバジェルで、ローズマリーはロズマという名前だった。
「バジェル?もしかして、バジルのこと?」
「そうなんですよ、【鑑定】の植物知識を覚えるとただの草って鑑定されてたものがハーブだったりするんですよね」
「「え?」」
「それで、バジェルとロズマを育ててほしくて、私護衛がいないと外出禁止されてて、周りのみんなは形を覚えてくれていたので、取ってきてくれるんですけど、珍しいらしくてなかなかないんですよね」
「それで、これを育ててほしいと」
「はい、この二つは比較的育てるのが現実なら簡単なんで、量産できないかなと」
「面白そうだね、私のスキル【農業】を育てるにも役に立ちそうだ」
「面白そうなスキルですね、もしかして栽培促進とかアーツがあるんですか?」
「あるけど、レベルが低いうちはそこまでだね、レベルで日数成長が促進される感じだね」
「でも、バジェルなら使うのは葉なので、ある程度成長したらいい感じになりそうですね、あと人の手が入るので、品質上がりそうです」
「そうだね、ちなみに君は【調理】スキルを持っているのかい?」
「はい、料理するんで、こっちでもたまに作ってます」
「バジェルがあればピザにも応用できそうだしいいね」
「そうなんですよ、あれのせいで味が物足りないと思ってましたし」
「ん?君もあそこで売っていたのかい?」
「あ、いえ、レシピをあげたので売り上げの一部をもらってるだけですよ、もうもらってないですけど」
ちなみに売り上げの一部は1万Zsもらった。というか本当なら桁がもう一桁上だったが、先輩たちに残りは渡した。さすがに申し訳なかったしね。ついでにリアルではお父さんと作ったお菓子セットを二人に渡すことで手を打ってもらった。
「ん?カーマ君どういうことだい?」
「あ、ケン・ショーさん知らなかったの忘れてた」
ケン・ショーさんに絡まれると思って料理のことは内緒にしていたのに…下手打った。
「ほー、どうやら、ピザの事件は君が関わっていたようだね」
「どうやらも何も、簡単な話ですよ、バフの法則は簡単ですよ」
「なんだと!?」
「これは、リアルが一部関与しますけど、スキルのレシピ使わないでオリジナルレシピなら失敗してない限りバフがつくみたいですよ」
「これは、検証が必要だな…【調理】スキル持ちは誰だったかな」
そうなのだ、私は今までレシピを使用して作ったものが少ない。レシピは作り方の手順とシステムアシストがあるらしいが、料理でアシストとかいらないから作っていた。そこが、どうやらバフに関係しているようだ。
「ちなみに、レシピに載っているものを同様の手順でレシピ介さずに作ったら、バフもつきますよ」
「そこまで、検証しているのか、わかっている情報を教えてもらえるかい?」
「というか、同じことしてる人いそうでしたけどいないんですね」
「たいがい、ゲーマーってやつらは料理をしないやつが多くてね」
「そうだな、料理してるやつらもスキルのやつ使ってレベルアップしてたからな」
「盲点なのは認めるが、バフ料理を量産しているのかい?」
「というか、スキルレベルでバフ効果上がったり変わったりしますからね?」
「は?」
「そこはピザでも実証されてるじゃないですか」
「それはそうだが、いや…だからこそ売れているわけだしな」
「ちなみに素材も関与してますけど、肉類がSTR、魚がINT、野菜・果物がDEXが今わかってることです」
「そこまで調べているのか」
「ま、一週間町の中なので、やることが生産か読書なんですよ、ちなみに【鑑定】の植物知識とかは読書で手に入れましたよ」
「ぼくの【農業】も植物知識手に入らないかな?」
「わかりません、もしかしたら農業関係の本があるかもしれないですよ?司書の方々に確認してもらうのもいいかもしれませんよ」
「そこで、専用アーツが手に入るかもしれないわけだね」
「そうですね、ケン・ショーさんもいくつか検証で読書で専用アーツとか手に入れてるんじゃないですか?」
「……」
「これってもしかして」
「手に入れてないね」
「カーマ君?」
「なんですかね?ケン・ショーさん」
「検証班に入らないかい?」
「嫌です」
「そうか、しかし、今日は手伝ってくれないかい?」
「どうせ、今日は読書してサバイバル知識がないか調べる予定なんで、いいですよ」
「ありがとう、デュラムも来るかい?」
「そうするよ、ちなみにカーマさん、さっきの植物はもらっても?」
「いいですよ、まだ、量は少ないですけど、あるにはあるんで」
「ありがとう、量産したら安値で売らせてもらうよ」
「ありがとうございます」
最近知ったことなのだが、アイテムの譲渡はお金や物々交換しなければ品質が著しく下がることが分かった。これは、戦闘パーティの回復アイテム譲渡は問題にならないが、脅して手に入れたアイテムなどは品質が下がり、使い物にならないようだ。PKは倒した人から装備以外のものとお金をランダムドロップするらしいが詳しいことはまだわかっていない。ま、町の中で脅しても、PKでも目当ての物が手に入るかはわからないってことだね。
「と言うわけで、検証の始まりだ」
「とりあえず、目的の物探しますか」
「いらっしゃい、カーマさん、ケン・ショーさん、そちらの方は初めましてですね、トーマスと申します」
「こんばんは、トーマスさん」
「こんばんは」
「こんばんは、デュラムと申します。よろしくお願いします」
そう言って、入館料金を払う。三人とも1500Zsのフリーパスである。
「トーマスさん、デュラムさんが農業関連の資料を探してるんですけど、どこにありますか?」
「それでしたらEブロックですね」
「あと、サバイバル知識はどこですか?」
「それなら、Fブロックですね」
「ありがとうございます、二人とも行きましょうか」
そのまま、二人を連れてEブロックまで行く。
「ここですね、なにか興味惹かれる本ありますか?」
「うーん、これとか面白そうだね」
そう言ってデュラムさんは農業基礎という本を取り出す。私は栽培植物一覧を取り出す。
「たぶん、この本もいいと思います。育て方も載ってるみたいですし」
「読んでみるよ、とりあえず、結果は後で報告するよ」
「はーい、なら私はFに行きますね、ケン・ショーさんはどうしますか?」
「うーむ、イベントに利用できそうだし、そのサバイバル関連の本を読んでみようかな?」
「研究資料じゃないんですね?」
「ま、私の研究対象は冒険者だからね」
「冒険者が興味惹かれるものに興味を持つってことですか?」
「そういうことだ」
そのまま、Fブロックを探索する。うん?サバイバル入門書、これをとりあえず、読もう。
___
冒険者の諸君!君たちには教官である私がついている!君が生き残るための術のすべてを授けよう!
___
あ、熱血漢だ。
___
まずは、スキル【サバイバル】の紹介だ!これは自然界で安全に生き残るためのスキルだ!
まずは覚えることで毒物判定を覚えることが可能だ!生きるとは食べることだ!飲食の確保は命に直結する!
次に5レベルで覚えることはサーチセーフティだ!自然界で安全な場所を探せるスキルだ!これで住の問題が解決する!モンスターが近寄らない場所やモノがわかるから安心だな!
10レベルの紹介だ!インターセプトだ!これは魔物に発見されにくくなる!もちろん、完全ではないぞ!
まだまだ、いくぞ!15レベルだ!センサーだ!これは周囲の気配を探ることができるぞ!レベルが上がると範囲と強さが大まかにわかるようだ!
20レベルだ!気持ちよくなってきた!メイクセイフティの紹介だ!これは、一時的に罠や探知網を設置することでセイフティエリアを作れるスキルだ!しかし、これは完全なセーフティエリアではないから警戒は怠るな!
25だ!あと少しだ!サーチだ!これは便利だぞ!周りにある食料などが探知できる!魔物もこれでわかるが、センサーのほうが上であるようだ!
最後だ30だ!ここまで極めたら冒険者としては最高だな!最後はオートマッピング!自動で地図を描いてくれる!サーチやセンサーもついている!しかもこのアーツパッシブなのだよ!一人でも【サバイバル】を覚えていると生存確率が跳ね上がる!決して無駄にならないスキルだ!
___
|現在までの行動で【サバイバル】を取得しました。アーツ:毒物判定を覚えました。|
暑い文章だった。これは、ケン・ショーさんにも是非読んでもらおう。
「ケン・ショーさん、これ読んでください、【サバイバル】覚えられると思うんで、あとアーツの解説もありましたよ」
「なに!?それはいいスキルだな、内容も書いてあるなら実際に覚えてみよう」
「ケン・ショーさんは何読んでたんですか?」
「私は毒草と薬草という本だな」
「私は植物知識で把握できるんでいらないですかね、なにかありましたか?」
「いや、もしかしたら、【鑑定】がいるのかもしれないな、取得しておこうかな?」
「いえ、これで、毒物判定はできるようなので、いらないと思いますよ」
あれ?もう一冊入門書がある。これは何か違うのかな?
「もう一冊、入門書あるんで読んでみますね」
「そうか、私はこれをとりあえず、読もう」
二人で入門書を読み始める。
___
この、入門書を手に取る方へ…
もう一冊の入門書がありますが、あちらはスキルを解説しているだけなので、特に読む必要がありません。いえ、スキルを覚えているならばどのアーツがあるか確認できるので有用ですが…
こちらはきちんとサバイバルに必要な知識を解説していきます。
サバイバルで必要なことはまずは飲食の確保です。水は特に重要ですね。しかし、普通の河川の水はそのままだと危険です。【水魔法】クリエイトウォーターがあるなら別ですが、ないならばろ過装置を作るか、煮沸した水を使いましょう。
___
お、こちらは本当にサバイバル知識入門だ。クリエイトウォーター?まだ覚えてないけど、もしかして、なにかトリガーあるかな?
___
クリエイトウォーターは【水魔法】のアーツですが、覚えるのは簡単です。【水魔法】を取得してクリエイトウォーターを唱えるだけです。師匠がいる場合は教えてもらえる場合が多いですね。魔法になれるための手段の一つですね。
煮沸のための火はファイアーボールを使う人も居ますが、燃料を消し炭にするかずっと維持することになるので【火魔法】の練習にはなるでしょう。燃料がある場合はマジックファイアで火をつけましょう。生産キットがあるなら大丈夫ですけど。いつも手元にあるとは限らないですからね。
最悪、原始的方法で火をおこしましょう。この方法は最後のほうのページに記載しています。
ちなみに海水は飲んではいけませんよ?煮沸してもダメですよ?蒸気を集めて水にするならば別ですがね。
話を続けましょう。
水の確保ができたら、次は食物の確保ですね。
ここは【サバイバル】があればいいですが、ない場合は果物などはほかの生物が食べた後があるかで判断しましょう。ほとんどない場合は毒ですからね。ある場合は大概大丈夫です。はい、絶対とは言えません。
あとは、知識を身に着けることでしょうか?例えば、自然界の食べられるものと食べられないものをある程度覚えておくことも生きる術になるので、大事なことですね。備えあれば患いなしですよ。
あとは、銀などがあればいいのですが、高価ですからね。やはり、知識をつけることにこしたことはないですよ。おすすめの本を最後のほうに紹介しておきますね?
次に寝床の確保です。あの方は安全な場所を探すアーツは書いてありましたが、住があっても安全に寝ることが大事なのですがね。
自然界で快適に寝るためには寝床が重要になります。【木工】や【鍛冶】があれば、簡易的な家を作ることも可能ですから、その人はいいですよ。問題はない場合ですからね。
まずは、洞窟を探しましょう。モンスターハウスだった場合は目も当てられないですがね。そこは十分に雨風はしのげるでしょう。セーフティを作るにも出口をしっかりと見張ることで十分に対処可能です。
しかし、洞窟内で火を使うときは注意してください。酸欠で死にますから。
ない場合は自然に落ちてるものを利用してテントを作ってください。というか、書いてて思いましたが、冒険者ならテント持ってませんか?
冒険者向けと言われて、ギルドマスターに言われていたので、さすがに、テント持たない冒険者は馬鹿ですから、ここはこれぐらいにしときましょう。
あとは、セーフティ外で寝る場合は寝ずの番とか立てればいいだけですからね、うん当たり前ですね。
食料確保で忘れていました。狩りを行えばいいですね。ま、魔物なら、その素材を利用すればいいですね。毒を持ってるのはダメですけどね?
あとは、釣りで魚を釣るのもいいでしょう。釣り竿やエサは工夫してください。
罠も有効ですから十分に活用するといいでしょう。地上の罠や空中の罠、水中の罠などがありますから、罠の作り方を覚えるのもいいでしょう。これも、サバイバルですから覚えておくのも損はありません。
____
うーん、ちょいちょい煽ってくるこのスタイル。ここからは、書物の紹介みたいだな。
「ケン・ショーさん、覚えられました?」
「ああ、覚えたよ、その本は?」
「リアルな知識が多少まとめられてる感じですかね?」
「少し読んでみよう。貸してもらえるかね?」
「いいですよ、読み終わりましたし」
渡した本を読み始めたケン・ショーさん、新たな本を探していく。あ、これ、自然界の食物かー、読んでおこう。山菜とかかな?
___
この書物は自然界で食べられるものをまとめていきました。山菜やキノコから、はたまた海藻や貝などを項目ごとにまとめております。あなたも、自然界の食物を求めて、旅に出ましょう。
___
お、これは興味ある。項目は素材ごとみたいだな。うん?肉?あ、魔物だ。あー、食べられない魔物もいるんだね。似ている魔物でも毒持つ奴と持たないやつがいると。これは見てて損ないな。
うん?あー、これ図鑑パターンか。図鑑パターンとは【鑑定】にはレベル依存ではなく知識依存でアーツが解放されるようで、特定の知識を覚えていくと自動で【鑑定】対象が増えるというものだ。
しかも、全部読む必要が無かったりする。面白いから全部読むんだけど、これは全部読むの辛いからパスだから楽だ。ある程度読むとこういうことが起きる。
|【鑑定】アーツ:食物知識を覚えました。|
はい、この本は終了しました。こういうところはゲームだから楽だなー。娯楽で読むのはいいけどね。
うん、【鑑定】自体はレベルアップで精度が上がるので、ガンガン使っていますけどね?
もう、20超えていたりする。手当たり次第に【鑑定】使いましたとも。MP消費もないからウハウハですよ。
知識が増えると何に適しているかも出てくるからありがたいしね。木材とかなら、弓の材料だったり杖の材料だったりと用途が違うしね。あと、レベルが上がると説明文が増えるので、楽しかったりする。
知識がない時はただの草だったバジェルはこうなった。
|バジェル 品質 50 C|
|野生のバジェル。いい香りがするために、香りを楽しむために採取される。一部地域では料理に使用する。繁殖力が高く、栽培する場合は注意が必要|
レベルが低い頃は野生のバジェルしかわからなかったが、徐々に文章が増えてきた感じだ。ほかもいろいろ説明が増えたり、変わらないものもあるけど、違いは分からなかったりする。知識がないことが関係してる気がする。
「ケン・ショーさん、【鑑定】は検証班には重要なスキルになりそうですね」
「なにか、あったようだね?」
「いえ、【鑑定】がレベルアップと知識が増えてると、物品のテキストが増えるんですよ」
「それは、私の中で次の取得スキルが確定したよ、あと1レベル上がれば取れるのでサバイバルまでには取っておこう」
あ、そういえば、罠について本がないかな、湖で罠仕掛けて魚大量ゲットできたら面白いし。あ、これかな、罠作成と設置場所。いかにもな本ですけど、気にしたら負けですよ。
___
このテキストでは【サバイバル】アーツ:罠について解説していく。と言っても、簡易的な罠ばかりだがな、セーフティにも使えるので、覚えておくと損はしない。食糧確保にもつながるからな。
___
ん?【サバイバル】に罠なんてアーツは解説されてなかったよな?
「すみません、ケン・ショーさん、なんかスキルってレベルだけじゃないアーツもあるんですよね?」
「そうだな、この入門書のクリエイトウォーターはその代表だな」
「あー、じゃあ、これもそうか」
「ん?もしかして、罠が何かのスキルの派生アーツなのかい?」
「派生アーツ?」
「あー、本来レベルで覚えるものをアーツと言い、行動などで覚えるものを派生アーツと便宜上読んでるに過ぎないよ」
「あ、検証班用語ですね」
「その本も読み終わったら、私にも見せてくれ」
「わかりました」
本の内容は地面は落とし穴をはじめとしたものやロープのトラップ、空中はトリモチワイヤーで粘着質なものに空中の物を張り付けるようだ。クモの糸をまねて作るといいらしい。
水中はまんま、網は川に設置すれば入れ食い。あとは、入ったら出られないタイプのかごだね。これは日常でも使えそうだ。これらのことがどのような設置場所に置けばいいかなどが書いてあった。
|現在までの行動で【サバイバル】アーツ:罠を覚えました。|
うわー覚えましたよ。これでサバイバル知識は大丈夫かな?あとは持っていくものを準備しなきゃいけないね。いろいろ増えたから、準備するものも多いよねー。
「ケン・ショーさん、覚えたので、どうぞー」
「お、ありがとう、そういえば、そろそろ、デュラムも何か覚えたころかな?」
「思いのほかたくさんあって、色々あさってるのかもしれませんよ?」
「その可能性は高そうだ」
「それ読み終わったら、行ってみますか?」
「そうだな、少し待ってくれ」
そう言って、すぐに読み始めるケン・ショーさん、うーん、とりあえず、スキル組みなおそう。うん、採取系はとりあえず、控えに送ってと。なんか、スキル枠増えないかなー。
職業か称号で増えるらしいけど、私のは職業で増えただけだからなー。称号で増えるのないか後で、ケン・ショーさんに聞いてみるのもアリか。
「デュラム、どうだった?」
「最高だよ!【農業】のアーツがけっこう手に入ったよ」
「ほう、どんなのだ?」
「アーツは農業知識、株分け、水田、植樹とかだね」
「かなり手に入れたようだな」
「今まで、図書館を利用しなかったのを後悔したよ」
「なんか、【土魔法】とか【水魔法】でアーツありそうですね」
「あったけど、覚えてなくてね。とりあえず、【土魔法】だけ取得して、耕起とか土いじりを大規模に楽にできるスキルを覚えたよ」
「水魔法はどんなのだったんですか?」
「あー、散水っていう、俗にいうスプリンクラーだろうね」
「あんまり、いらないですね」
「農業に魔法はいらないと思ってたから、重要なことに気づいて軽く後悔してるけど、有用な情報もたくさんあったからこれからのレベル上げ次第だね」
「私はSPも余ってるんですけど、スキル枠が足りなくて、取るものも迷ってるんですよね、鑑定は取りましたけど」
「ああ、そういえば、農業知識でバジェルの名前は分かるようになったよ、どう育てるかもだいたいわかったね」
「私とは違うテキストになるようですね」
「そうなのか、それは少し面白そうだな」
「多分、知識の違いですよ、私は【農業】がないので、そこら辺の知識がないからだと思います、逆にデュラムさんは【鑑定】がないので、基本的用法が書いてないかもしれないですね」
「あー、それは莫大だけど、検証班を使うか」
「そのほうがいいですよ」
「今日の情報は一部、公開していいかい?」
「そうですね、別に独占する気もないのでいいですよ」
「ま、こういうスキルがあるというぐらいしか公表しないがな、料理のほうはどうする?」
「あれは、先輩たちが荒稼ぎしたいって言ってたんで、ある程度待っていただけたらいいんですが」
「そうさせてもらうよ」
「ありがとうございます」
「カーマ君にはやはり検証班に来てもらいたいな」
「今日は手伝いの気分で来ているので、暇なときはお手伝いしますよ、来週はサバイバル準備するのとそろそろ、不知火さんたちの装備作れるんで、作っちゃいますから暇はないですけどね」
「きっと、サバイバルで、色々検証があるから、手伝うというよりは楽しんでくれて情報をくれれば、こちらとしてはそれだけでいいさ」
「そうしますね」
「カーマさん、今日はありがとね、バジェルとロズマができたら、すぐに連絡するね」
デュラムさんとフレンド登録を行い、図書館を後にする。とりあえず、職業レベルは少し上がったけど、スキルのレベルのほうがかなり上がったから、整理しようかな?とりあえず、ステータスオープンしよう。
|
カーマ(人間) 職業:人形師 Lv8
装備スキル(20)
【人形】15
自立稼働
【降霊】4
【念動】20
同時操作 引力 斥力 短距離転移
【水魔法】(15) 7
アクアボール アクアアロー アクアヒール
【光魔法】(20) 7
ライトボール ライトアロー ライトヒール ライトランス
【闇魔法】7
ダークボール ダークアロー ナイトビジョン
【無魔法】(20)10
ボール アロー コール ランス
【魔術技能】1
精密操作 魔法付与 同時操作 MP消費軽減 MP回復速度上昇 魔術の心得
【鍛冶】25
均一作成 研磨 石材の心得 金属の心得 温度の心得
【裁縫】20
均一作成 糸の心得 布の心得 皮の心得
【木工】15
均一作成 補強 合板作成
【錬成】3
乾燥 粉砕 温度操作 一括制作 合成の心得 量産
【調理】25
反応促進 過程短縮 素材の心得 レシピ生産 レシピ化
【逸失知識】8
【鑑定】 20
植物知識 木材知識 鉱物知識 魔物知識 食物知識
【サバイバル】1
毒物判定 罠
【STR強化】13
【INT強化】30
【DEX強化】16
控えスキル
【聖魔法】(20)
【神聖魔法】(20)
【釣り】1
【採掘】1
【採取】1
【伐採】1
HP:170 MP:390(-150) STR:37 VIT:24 INT:54+100 MIN:24+100 AGI:24+10 DEX:40
称号
理に抗う者
老錬金術師の直弟子
天使を降臨させし者
|
よし、こんなもんかな?スキルも設定はこうしておこう。空きスキル一つ入れといて必要に応じて出し入れしたり、覚えたりしようかな?
そういえば、【サバイバル】のレベル上げってどうやるんだろう?サバイバルに関することしてみればいいのかな?
明日から考えてみよう。今日はこんなもんかな?夜更かしするのもあれだし、宿題やって寝ようかな?
カーマ(人間) 職業:人形師 Lv8
装備スキル(20)
【人形】15
自立稼働
【降霊】4
【念動】20
同時操作 引力 斥力 短距離転移
【水魔法】(15) 7
アクアボール アクアアロー アクアヒール (アクアランス)
【光魔法】(20) 7
ライトボール ライトアロー ライトヒール (ライトランス)
【闇魔法】7
ダークボール ダークアロー ナイトビジョン
【無魔法】(20)10
ボール アロー コール ランス
【魔術技能】1
精密操作 魔法付与 同時操作 MP消費軽減 MP回復速度上昇 魔術の心得
【鍛冶】25
均一作成 研磨 石材の心得 金属の心得 温度の心得
【裁縫】20
均一作成 糸の心得 布の心得 皮の心得
【木工】15
均一作成 補強 合板作成
【錬成】3
乾燥 粉砕 温度操作 一括制作 合成の心得 量産
【調理】25
反応促進 過程短縮 素材の心得 レシピ生産 レシピ化
【逸失知識】8
【鑑定】 20
植物知識 木材知識 鉱物知識 魔物知識 食物知識
【サバイバル】1
毒物判定 罠
【STR強化】13
【INT強化】30
【DEX強化】16
控えスキル
【聖魔法】(20)
【神聖魔法】(20)
【釣り】1
【採掘】1
【採取】1
【伐採】1
HP:170 MP:390(-150) STR:37 VIT:24 INT:54+100 MIN:24+100 AGI:24+10 DEX:40
称号
理に抗う者
老錬金術師の直弟子
天使を降臨させし者