第十三話 称号はその人の生きざまである
に、日間1位だとぉ!VRゲームで日間1位を獲得していました。とてもうれしいです。
これも皆様のおかげです。これからも、最速で最短でまっすぐに、一直線に!!投稿していきます。
楽しすぎて眼鏡がずり落ちてしまいそうだぁ。
これからも人形姫よろしくお願いします。
おはようございます。宿題も無事に終わり、清々しい朝ですね。朝ごはんはお父さんの和食を食べて、ログイン準備をしました。はい、ではログインしていきましょう。
「おはようございます、マスター」
「おはよう、アンちゃん」
「今日のご予定は?」
「まずは、称号の確認と、そのあとは車いすの改良をしようかな?」
「わかりました、質問があればお聞きください」
とりあえず、一つ一つ称号と内容の確認だ。オンオフ設定できる称号でよかった。
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理に抗う者
本来、この時代に在るはずのないモノを作り出してしまった者に与えられる称号。現代に存在する魔導に喧嘩を売る称号である。
#遺物制作において完成品質に影響を与える。 スキル【逸失知識】を覚える。
老錬金術師の直弟子
錬金術師の中でも特に優れているエーテルの直弟子になった者に与えられる称号。最高峰の錬金術師の教えは時に倫理を超越する。
#錬金関連スキルの経験値が増加する。 錬金関連スキルで制作したものの品質が上昇する。
天使を降臨させし者
天使をいかなる手段を用いてか、現世に降ろせし者。通常の人間では天使の器にすらならず、肉体が崩壊する。
#【光魔法】スキルの経験値が増加する。 神聖属性を持つ者の好感度上昇
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うん、大丈夫な文章がほとんどないよ。唯一大丈夫そうなのは直弟子だよね!これは、どうしよう!まあ、相反はしてないから、全部オンにしておくか。
「とりあえず、相反してないからオンにするよ」
「わかりました」
えーと、選択して、称号を装備すると、
|【逸失知識】を取得しました。|
これは、とりあえず、装備しようっと。あ、20個越えてる、とりあえず、ほぼ使えない【神聖魔法】と【聖魔法】外しておこう。どうせ、MP足りないし
|レシピが解放されました。|
ん?なんか生産のレシピが解放された。あー、ポーションあるよー。うわー、これって本来始まりの町であるとだめなスキルだね!作らなければ大丈夫、作らなければ大丈夫!ま、材料がないけどね!なんだよ蘇生薬って!ドラゴンの涙とかどこで採れるんだよ!ドラゴン泣かせばいいのか!?というか、ドラゴンかー、強いんだろうなー。どれでも解放したレシピがある感じだなー。これ今持ってる材料で作れる奴と作れないやつとか分けられないかな?
「ねえ、アンちゃん、生産レシピの現時点で材料とかの観点から作れる奴と作れないやつ分けられない?」
「それなら、ソート機能を使えばできますよ、メニューの左上のアイコンを選択して、作れないものを灰色表記にします、これでいいはずですよ」
「おおー、一気に見やすくなった!ありがとう、アンちゃん」
「どういたしまして、マスター」
ほほー、逸失知識レシピはほぼ作れないものばかりだね。ん?これは…私のためにあるな!材料も足りそうだし、ふむふむ、これは、全部はいらないけど、この部品だけ作れればいいから、うん、できそうだ。よし、生産施設に行こう!【念動】を付けてと、移動開始だね。
|今までの行動により【STR強化】を取得しました。【念動】レベルアップしました。|
おおー、一人で移動しまくってたら、【STR強化】手に入っちった。もちろん装備してと。鍛冶とかこれで楽にならないかな?よし、まずは、これを作ろう!ゴム!これ作れるようだ!タイヤ作れるよ!やったね!なんと、材料は抽出液でした!これを変質するだけです!抽出液は十分にあるので作ろう!
「変質、変質」
|疑似ゴム 品質 B 73|
|【錬金】【魔法技能】【逸失知識】【INT強化】がレベルアップしました。|
これって、もしかして経験値もおいしい?ゴムを二つ作っただけでレベルが2も上がったよ。逸失物ってレア物って扱いだろうからかな?まあ、経験値的にはおいしいから気にしないっと。あと、本来のゴムもあるようだなー。次は、車いすの改造だ!タイヤのゴムはできたから今度はタイヤの部分を作ります!あと、今朝、ログイン前に調べておいたんだけど、バネという便利なものがあるじゃないか!あとは、作れないと思っていたけどゴムも耐震素材だから、これを組み合わせればさらに良くなりそう!ま、作ってみて試していけばいいか!
とりあえず、車体の改良だ!あ、そうだ、できるか聞いてみよう。
「アンちゃん、【錬金】って金属の形を変えたりってできるの?」
「ええ、できますよ、しかし、現状では難しいと思います。レベルが足りないので」
「ああー、なら、仕方ないね」
「そうですね、地道にレベル上げするしかないですよ」
「なら、頑張って【鍛冶】で作るかな?」
「そうですね、何を作るかはわかりませんが」
よし、頑張って作ろう。あ、そうか、金属が変形しやすい温度まで、【錬金】使えば何とかなりそうだ。
とりあえず、余ってる銅を全部出そう。まずは、細長い棒状の金属を作ってと、それを八本に切り分けると、そして、円形の筒に巻き付けて冷ますと、バネが8つできた!で、タイヤを付けるT字の金属を二つ作ると…で、両側にバネを付けてバネの中にゴムを入れて両側を後輪側にセットすると、棒が上下しても本体が動きにくくなってる!これでタイヤが揺れても本体が動きにくくなってくるね。で、もし、バネが限界まで来ても先にゴムと金属が当たるから振動が伝わりにくい!ぶっつけ本番だけどいい形になった!で、後輪をしっかりと作って周りにゴムをしっかりと固定して、前輪はクルクル回るようには作れないから、今まで、方向転換がすごくめんどくさかったので三輪車にしてしまおう!なので、競技用みたいな形になってしまってるけど、気にしない!いつかはできるといいなー。で、後輪も金属で作ったけど、前輪も金属で作ってゴムをまとわせたら、固定すると。よし、完成だ!車いす2号!乗り心地の大幅改良できてるぞ!
|改良型車いす 品質70 B|
|耐久 500|
|以前の車いすから改良が進み、耐久が大幅に向上した。乗っている者も安定感が増してにっこりである。|
|【錬金】【鍛冶】【STR強化】【DEX強化】がレベルアップしました|
おー耐久も上がってる。安定性は十分に向上したね。さて、移動してみよう!ギルドに行こうかな?アンちゃんのこともあるし。【念動】は念のため付けますともええ、最後は浮くことが目標ですから。
彼女が去った後の生産施設にて
「おい、あれはなんだ?」
「車いすだな」
「それは分かってるわ!」
「あいつのSTRはどうなってるんだ、普通は金属があんな簡単に曲げられるかよ」
「どうみても、人間だよな?特殊人種でも発見されたか?」
「しかも、どうみてもゴムだったよな?【錬金】で作ってるように見えたが…」
「そうだな、この中で【錬金】持ってるやついるか?」
「今まで見たことないな」
「というか、周りふわふわしてたあれはなんだ?人形がふわふわしてたぞ」
「特殊装備でも発見したのかな」
「古代文明の遺産とか?」
「住民に聞きに行くか?」
「そうだな、あんなかわいい子なかなかいないから情報とかすぐ出るだろ」
「あれって、昨日の子じゃない?アリーシャと不知火と一緒にいた子、掲示板で噂になってたろ?」
「そういえば、そうだな、昨日はギルドにドナドナされてたな」
「というか、車いすって時点であの子が特定されるよな」
「そうだな、まあ、アリーシャと不知火が釘さしてたから下手なことするプレイヤーはいないだろ」
「とりあえず、ゴムについての情報集めるぞ!防具性能が上がるしな!」
「「「おお!」」」
カーマが行った温度操作による金属の変形は傍から見ると超人的な力で曲げたりしているのである。ちなみに、熱によるダメージが存在していたが、ふわふわ飛んでいたアンちゃんが【水魔法】でのレジストファイヤと【光魔法】のライトヒールを掛けていたのである。本人はテンションが上がりすぎて気付かないのだが、あとでアンちゃんに伝えられて赤面していたのは別の話である。
「アンちゃん、もっと早く言ってくれればよかったのに…」
「いえ、とても熱中していたので、ダメージも回復すれば問題ないかと思いまして」
「ううう、恥ずかしい、嬉々として熱々の金属を捻じ曲げる少女とかどこのどエムよ」
「もうすぐ、ギルドに着きますから、諦めるしかないですよ」
アンちゃんはプレイヤーのログを確認することも可能なため、金属を嬉々として捻じ曲げる怪力の化け物扱いを受けているのだが、本人には伝えないようにしようと考えている。アリーシャと不知火はその情報を知っているのだが…
「そうだよね、ほかに目立つプレイヤーなんていくらでもいるはずだし大丈夫だよね」
「そうですよ、大丈夫ですよ」
ちなみに、アンちゃんはカーマについての情報は取得できるようにされたので、父上たちとともにカーマの専用スレを覗くことができる。そのため、カーマに対して現在嘘をついているのが地味にアンちゃんの心を傷つけている。
|【STR強化】がレベルアップしました。|
「あ、レベルアップした」
「ちょうど、ギルドですし、ちょうどいいですね」
「ボーパルさんいるかなー?」
ギルドの入口のほうからあたりを見回す。
「あら、カーマさんじゃないで…す…か」
「あ、ボーパルさん、おはようござい、」
ボーパルさんの声が聞こえたので挨拶したら、途中で車いすを押されて奥の部屋に連行された。
「い、いきなりどうしたんですか?ボーパルさん」
「どうしたじゃないですよ!?なんですか、それは、いえ、なんとなくわかりますけど…それよりもその称号はどうしたんですか!?」
「え?称号?」
「あー、そうか、まだ、焦る必要はないんですね」
「一人で納得してどうしたんですか?」
「いえ、私も早とちりしたようです、説明しますね」
「あ、はい」
なんかニッコリ笑顔なのに背筋が寒くなる。首筋にナイフを突きつけられてる感覚すらある。私、何もしてないよ?
「私のスキルに【看破】があるんですけど、相手のステータスや弱点を見分けることができるんですよ」
「あら、珍しいスキルをお持ちですね」
「ああ、天使の方も私はボーパルと申します、この町のギルド支部長です」
「もうばれてるようですし、天使のラヴィアンと申します、この人形にいるときはアンちゃんと呼ばれるようにしています」
「【看破】持ちには【隠蔽】ですけど、取ったところで、焼け石に水ですね」
「珍しいスキルなので、警戒していませんでしたね」
「ああー、せめて称号外すしかないですかね?」
「そうですね、称号は外せば見えないので…仕事が増える」
「え?何か言いました?」
「いえ、で、外せますか?」
「あれ?外せない?外せるのは…直弟子だけ!?」
「え、別に一番外さなくていいスキルじゃないですか!?」
「あ、忘れてました…」
「え?アンちゃん?」
「いえ、一部の称号は取得した時点で強制に装備されるスキルもあるのですが、装備したら外せない称号も存在することを忘れてました」
え、アンちゃんAIだよね?忘れるとかあり?バグですか?バグなんですか?
「私のバグではなく、一部機能が使えないので、そのせいですからね?」
アンちゃんが心を読んでくる、怖いよー。
「というか、称号のヘルプに書いてありますからね?ちゃんとシステム設定読みましたか?」
う、私説明書あんまり読まないほうだから、書いてあるとか知らないよー。ケン・ショーさんは熟読してそうだけど
「読んでません…」
「はあ、外せない称号二つが大問題すぎる…まだ、理に抗う者はいいですけど…、」
「宗教関係者ですか?」
「ええ、見つかったら聖女にされますよ」
「絶対に嫌です」
「諦めてください」
「いえ、なんとかなりますよ?」
「「え?」」
「いえ、マスターの嫌がる行為をする場合は限定解除すれば、その宗教とか関係なく排除できますから」
「穏便には済ませられないですか?」
「無理ですね、というか、下手したら妹が何人か来ることになります」
「天使に攻撃されたとか、宗教国家が滅亡しますよ」
「もともと、私たちと関係なくできてしまってますから、害悪にならない限りは好きにさせてるだけですから、手を出してきたら私よりも妹が来ます」
「あー、仕事が増えるけど、国が亡びるよりマシかな?」
「すみません、お手数おかけします」
「カーマさん…あなたはこの町の最重要人物になりましたね…とりあえず、今後の方策を考えないといけないので、色々手続きをしてきます…なので、おとなしくしていてください」
「あ、一つお願いがあるんですけど、外に出ていいですか?車いすも改良が進んで、多少の悪路なら移動できるようになったので、しかも、午後からアリーシャと合流できるので、護衛も居るのですが」
「……あー…本当ならダメと言いたいですが、天…アンさんもいますから、口の堅い護衛を送るので、護衛も一緒なら許可します」
天使と言おうとして、アンちゃんが謎の威圧で黙らせてるよー。ここは、静かに穏便にいこう。
「それぐらいなら、私のわがままですから」
「本来なら、冒険者は自由にがギルド方針ですが、あなたが自由にすると国が滅亡する可能性すらあるので、こちらも心苦しいのですけどね」
「すみません」
この世界、ゲームらしいところもあるのだが、結構リアルな部分が多い。人が死ねば生き返らない、国が滅びれば滅びたまま、だから、戦争も起きる。そのトリガーに私は立たされたようだ。あれ?もっと気軽にゲームするはずなんだけど、気軽さがないよね?ま、考えても仕方ない、イベントだと思って楽しもう!そして、ようやく町の外に出られるようになるんだ!楽しもう!初の魔物討伐だい!
カーマ(人間) 職業:人形師 Lv2
装備スキル(20)
:人形:1
:念動:6
:光魔法:(20)
:闇魔法:1
:無魔法:(20)
:魔法技能:(30)
:鍛冶:3
:裁縫:3
:木工:2
:錬金:18
:調理:2
:逸失知識:3
:採掘:1
:採取:1
:伐採:1
:STR強化:3
:INT強化:14
:DEX強化:3
:降霊:1
:水魔法:(15)
控えスキル
:聖魔法:(20)
:神聖魔法:(20)
HP:78 MP:190(-150) STR:15 VIT:12 INT:26+100 MIN:12+100 AGI:12+10 DEX:15
称号
理に抗う者
老錬金術師の直弟子
天使を降臨させし者