第十二話 疑似魂魄とはいったい?
なにか、コメントに書きましたが、ランキングに載っていました。ひとえに皆様のおかげです。ありがとうございますORZ
ただの、妄想垂れ流しを文章にしているため、読み辛いところも多々ありますでしょうが、ご了承ください。誤字報告とても助かっています。たまに、つじつまが合わないところも出るので、可能な限り修正はかけていきます。ちなみに、掲示板回とかはある程度進んでからまとめて上げる予定にしています。しかし、予定なので、上げない可能性あり!
|新スキル:降霊:を取得しました。控えスキルに送られます。また、職業:人形師に変更可能になりました。:念動:がレベルアップしました。パッシブアーツ:同時操作を取得しました。称号:天使を降臨させし者を取得しました。|
「成功かな?」
「ん?ここはどこでしょう?あれ、カーマさん」
人形から聞き覚えのある声が聞こえる、、、これってもしかして?
「あれ?ラヴィさん?どうして?」
「ん?どうしたんだい?」
「私、もしかして降霊されてるんでしょうか?いえ、全部ではないようですね、、、マスター登録はカーマさんですか、、、」
「カーマ、、、もしかして、疑似魂魄じゃないもんがついてるのかい?」
「天使のラヴィアンさん、ラヴィさんが入ってるんですかね?声もそれに近いので」
「そうですね、どうやら、疑似魂魄ではなく、私たち天使である魂の一部を降霊したようです」
「はあ、この子はまた、やらかしてしまったんだね」
「まあ、私もこの子を天界から監視していたので、ちょうどいいのですが、困りましたね」
「え?私監視されてるんですか?」
「ええ、父上たちはあなたがいろいろとしてしまったので、困っているんですよ、そのためにあなたがやることは見ておくようにと、、、」
「あー、まだ、一日目なのにやらかしてますもんね」
「そうですね、私の降霊も不味いですね、、、」
「え?」
「本来、ドールと同じ疑似魂魄が入るはずなんですよ、ですが、この人形には私が降霊されました、この違いはわかりますか?」
「:降霊:って言う別の魔法になっているっていうことですよね?魂魄を付与するのではなく、別のところから降ろすと」
「そうです、魔法付与の一種の疑似魂魄付与ではなく、霊体となってしまった者を降ろすことが可能ですね、魂の器として人形魂魄が必要にはなりますが、人形が本来持たないスキルを持つことが可能です」
「人形はスキルを持たない?それは、おかしいね、ドールはスキルを複写して持ってるけどね」
「ああ、語弊がありましたね、独自スキルをもつことがないのです」
「そうかい、それで、あんたは自分のスキルを持っていると」
「ええ、私独自のスキルが使えるようです、人形の性能的に一時制限を掛けられていますが、それでもこの周辺では相手になる魔物がいるかどうかすら」
「ああ、強すぎる力が問題になるね、降霊を解くことは可能なんだろう?」
「ええ、ですが、カーマさんがいつでも私を降霊できる状態になってしまっています、そして私もマスター登録されているカーマさんには逆らうことができません」
「この町の総戦力でことに当たらないといけないレベルの話になりそうだね」
「もし、カーマさんがこの町を滅ぼしたいと言い出したらですけどね」
「しかも、:降霊:ときたかい、過去の英雄の魂とか降ろせるようになるね」
「カーマさん、この力はむやみやたらに使わないでください、私は降りているときはラヴィアンとしての機能はないですが、カーマさんのお助けはできるので、、、」
「うーん、降霊を解いたほうがいいですか?」
「私の力を悪用しなければ大丈夫ですよ、天使降臨はある意味レアケースで父上たちが頭を抱えるでしょうが、カーマさんなら大丈夫だと思いますし」
「私の護衛が強すぎると思うんですけど、どうしたらいいですかね?」
「この人形の中に入ってるのが、疑似魂魄と偽るのが手っ取り早いかねえ、天使が覚えてるスキルと重複するスキルのみ使用可能にするかだね、あとは天使の覚えてるスキルをカーマが覚えるかだね」
「そうですね、それが一番良い策になると思います、私が帰る以外では」
「ラヴィさんが近くにいてくれれば安心なんで、私がスキルを覚えていきたいと思います」
「では、まずは職業を変更しましょう」
「おや、錬金士でもなれるようになったかい?」
「いえ、スキルの関係上、人形師になれます」
「おや、珍しいね、ということはこの子はこの国唯一の人形師になれるのかい?」
「そうですね、隣国の王女以外には確認されていないですからね」
「また、この子は爆弾を何発抱えることになるのやら」
「わたしがカーマさんを護衛するという点では人形師になっていただくのが一番ですからね」
何やらどんどん話が進んでいく、、、人形師?ああ、ログに出てたなあ。どうしよう、もう職業変更できたとか、、、ほかの冒険者もほかの職になってる人いるのかな?
「あのー、ほかに職業が変わった冒険者いるんですか?」
「確認されている中では両手の指で足りますけど、いることにはいるので、珍しくないですよ、、、職業自体以外は」
何か、ぼそっとつぶやいた気がしたけど、いるなら安心だ。
「じゃあ、変更します、何かほかに気を付けないといけない点ありますか?」
「いえ、まずは職業を変更してからの話なので、大丈夫だと思います」
じゃ、早速変更しよう、、、職業の欄を選択して、人形師を選択っと。
|職業変更を受け付けました。あなたは今から人形師です。SPを30獲得しました。|
ほわ!SP30って破格すぎないか?
「カーマさん、どうしました?」
「いえ、なんか、SPが30手に入ったので」
「あ、それは職業がレアであるからですね、、、」
「普通の転職だったら、、、」
「10ですね」
「あ、、、はい」
「それで、この子が覚えたほうが良いスキルはあるのかい?」
「そうですね、人形師のユニークスキルである:人形:だけは覚えていただければ」
「それだけでいいのかい?」
「今はそれだけで十分ですね、本来であれば人形師になってもこのスキル必要ない可能性が高いんですよ」
「それはどういうことだい?」
「:人形:の初期アーツのリンクが重要なだけなんですが、人形と主人との間に能力リンクをつなげるんです」
「あー、それでスキルをリンクするんだね」
「そうです、これで私が持ってるスキルをカーマさんが使えて、カーマさんが持つスキルを私が使えます」
「人形師と:降霊:は繋げちゃいけないスキルだね」
「しかしながら、:降霊:は人形と魂の相性が最も重要となります、今回は光の魂魄に私を模した人形という相性が高い状態ですので、一部でも降霊できたとなります」
「あー、姿形を知らない英雄は降ろすのは難しいってことだね」
「そういうことになります、なので、私はこの人形にいる間はカーマさんをマスターと呼ぶようにします」
「それで要らぬ疑いを減らすってことかい」
「そういことですね、なのでマスターも私はラヴィさんと呼ばないようにお願いします」
「んー、別の呼び方を考えろってことですね」
「そのほうがいいですね」
「そうですねー、ラヴィアンさんだから逆にアンちゃんとかなら、大丈夫ですかね?」
「そのぐらいなら、大丈夫でしょう」
「これで、少しは安全に町の中を動けますかね?」
「この人形の近く以上に安全な場所はこの町の中だけでなく、周辺にもなさそうだね」
「あれ、グランさんそういえばさっきから静かですね」
・・・
orz←グランさん
・・・
「グラン、なにをやってるのかい?」
「いや、逆に天使様が降臨なさってるのに平然としてるばあちゃんが信じられない」
「はっはっは、天使が怖くて錬金術師なんて名乗れるかい!私たちがしているのは世界の神秘に触れることだよ!どっかの時代でも天罰だの神への冒涜だの言われてるからねー」
「ああ、歪んだ教義があった時代ですね、私たちが頼んだわけでもないのですが、、、」
「はっはっは、もうずいぶん昔のことだしね、今の時代の錬金術師は平和でいいねー」
「天使様、この老いぼれは耄碌しているのです、申し訳ありません、私どもの命だけでお助けを」
「グランさん?アンちゃんは優しいですから、大丈夫だと思いますよ」
「いえ、カーマ様も申し訳ありません」
、、、様?私にグランさんが様付けしてない?
「グラン、あんた敬虔なのは知ってるけど、この子はあんたの妹弟子だろうに、それに天使たちも勝手に人間が崇拝してるだけだろうに」
グランさんが土下座したまましゃべり続けている。これはどこかで止めたほうが良いのだろうか?
「カーマ、あんたは今日はもういいから、また、錬金術の勉強したくなったらいつでも来な、相手してやるからね」
「ありがとうございます!師匠!」
「ほう、いい心がけだね!次はもっと難易度上げていくからね!」
「では、本日はお世話になりました!」
そう言って退去する。
「そういえば、アンちゃんに聞きたいことがあるんだけど」
「なんですか?マスター」
「さっき、グランさんがあんな状態になってたじゃない?アンちゃんの姿見たらまた同じこと起きないよね?」
「それは、ないと思いますよ?さっきのは天使が降臨したと知ってああなりましたし」
「なら、いいんだけど、変に宗教関係者に捕まらないかなと思って」
「ああ、確かに人形師で更に、天使の人形がそばを飛び回ってますからね」
「ボーパルさんに助けを求めるべきかなー」
「ボーパルさんとはこの町のギルド支部長ですね、相談しておくのは間違いないですね」
「なら、明日はギルドに向かうかな?」
「今日はこれまでにしますか?」
「そうだね、もうそろそろいい時間だしね」
ステータスやら確認は明日でいいや、疲れたし。
「マスター、ステータスの確認はしてからお休みになってください」
「え?心読まれた?」
「いえ、読んでませんが、一応、ステータスを確認していたほうが、良いと思いますので」
「なら、ログアウト前に確認するよ」
車いすを:念動:で軽くしつつ、ゆっくりとログアウト可能ゾーンに移動する。正直これ、STR関係取得してたら、かなり上がってるんじゃないかな?アリーシャですら、上がったって言ってたし。でも、なんかさっきより軽いな?INTの影響だけなのなか?
「アンちゃん、なんか、車いすが軽くなってる気がするんだけどどうしてかわかる?」
「それは:人形:のリンクでマスターの能力が一部増加したためですね」
「INTとかが上がったってこと?」
「そうですね、私たち天使は魔剣士型と魔導士型がいますが、私は魔導士型なのでINTやMINが上がっていると思います」
「へー、車いすが軽くなっていいねー、念動もレベル上がるしね」
「ちなみに経験値もリンクしますので、私も常時使用状態ですので、かなり早く上がると思います」
「え?経験値リンク?」
「ええ、人形の経験値はマスターに流れるので、マスターが使おうと人形が使おうとマスターの経験値になります、代わりに職業レベルの上りがほかの職に比べてかなり遅くなります」
「スキルの経験値は?」
「それは、スキル毎ですので、特に関係はないですが、二人で同時に使用したら、その分はやくなるので、スキル上げにはとてもいいですね、その弊害が職業レベルですが」
そうなのかー、便利だけど、職業レベル上がらないから大変かもなー、職業レベルもその職業適性に合わないとレベル上がりが悪くなるらしいからなー。生産ばかりしてたら、冒険者の職業レベルは上がりにくく、モンスターと戦闘とか採取とかしてたら、上がりやすいらしい。私は外に出てないから冒険者とはいいにくいよね。まあ、逆に人形が稼働している間は入ってくるから、良いんだけどね。
さてさて、ステータス確認だ!ん?ステータスに私かアンちゃんのステータスか見る欄がある。
「ねえ、アンちゃん、アンちゃんのステータスが見れるんだけど、これ見ていいの?」
「大丈夫ですよ、人形時のステータスなので、私本来のステータスは見れないですから」
|アンちゃん ランクD|
|耐久:300/300 MP:300 STR:0 VIT:0 INT:300 MIN:300 AGI:20 DEX:0|
|スキル 10(20) ::念動:(4) :人形:(1) 光魔法:20 :無魔法:20 :魔法技能:30 :INT強化:50 :水魔法:15 :聖魔法:20 :神聖魔法:20 :MIN強化:50|
ん?んん?これ?魔法特化なのはわかるけど、色々おかしくないか?いや、そもそも突っ込むのも相手は天使なんだから関係ないかな。でも0があるのは理由は人形だからだろうな。布と綿で作った人形がVITあったらやばいもんね。で、HPの代わりに耐久か、これは道具扱いになるからかな?スキルも()があるのは私のスキル依存の場合ってやつかな?ということは逆に私はアンちゃんのステータスから逆輸入されてるものがあると、、、色々聞いておこう。
「ねえ、この、()は何を指してるの?」
「スキルの横の()はマスターの人形がレベルアップしたら、レベルに応じて私の装備可能スキル数が増えますね、最大数値はマスターのスキル数と同じかと思います、スキル自体の()はマスターからリンクして私が装備しているスキルになります、本来の人形なら自由にカスタマイズできますが、:降霊:はこっちが自由にカスタマイズしますので、こっちが戦いやすい形に自動で変更されると思っておいてください」
「逆にこっちが持ってても低いものが並んでて、最後は覚えてないやつってことだね」
「その通りです、リンクが可能ですが、覚えたりリンクするのはその下級スキルになりますので、:神聖魔法:はただの:光魔法:の経験値になるだけです」
「なら、:水魔法:を使い続ければ私の経験値になり、いつか覚えられたりすると?」
「そうですね、習熟度はその行動によってスキルを覚える行為ですが、リンクは普通はできない魔法をさせてしまえるものです」
「ちなみに、リンク出来ないものとかあるの?」
「ありますね、直接的に能力が変化するものです、例えば:INT強化:や:MIN強化:は無理ですね」
「あー、無双できるようになるもんね」
「ですが、マスター自身に降霊できれば別ですけどね?」
「私に降霊?」
「そうです、マスターの体を別の人に預けるというのがしっくりくるでしょうか?」
「ああー、イタコみたいなものかな?」
「そちらではその認識になりますね、こちらではネクロマンサーなどが該当しますが、人類側ではこの職に就いているものはいないですね」
「人形師がそれに近いんですかね?」
「いえ、ネクロマンサーは生物や死体を人形師は無機物が対象ですから、そこの隔たりは大きいですね」
「ほえー、私が生物使い始めたらネクロマンサーの道が見えるわけだ」
「そしたら、教会が動き出しますから、お気を付けを」
「うん、生物や死体をどうこうするのは抵抗があるからやめとく」
「それが、賢明ですね」
とりあえず、私のステータスを見てみよう
|
カーマ(人間) 職業:人形師 Lv2
装備スキル(20):人形:1 :念動:4 :光魔法:(20) :闇魔法:1 :無魔法:(20):魔法技能:(30) :鍛冶:2 :裁縫:3 :木工:2 :錬金:15 :調理:2 :採掘:1 :採取:1 :伐採:1 :INT強化:12 :DEX強化:2
控えスキル
:降霊:1 :水魔法:(15) :聖魔法:(20) :神聖魔法:(20)
HP:72 MP:180(-150) STR:12 VIT:12 INT:24+100 MIN:12+100 AGI:12+10 DEX:14
称号
理に抗う者
老錬金術師の直弟子
天使を降臨させし者
|
うん、チートかな?でも、ステータスに変動があるな。これがリンク効果かな?控えスキルにあるけど全部、装備しちゃえ。
「ねえ、一部ステータスが+になってるんだけど、これって」
「そうですね、リンクの効果ですね、マスターの現状なら最大100までで人形側の力の半分を得られるようです、MPのマイナスは私の召喚コストですね」
「召喚コストが大きいほど、アンちゃんは強くなれると思っていいの?」
「いえ、一概には言えませんね、強くはなれますが素材による上限がありますので、この人形の体ならこれでいいでしょう」
「あと、称号が全部灰色なんだけど、これってどうすればいいの?」
「称号は装備して効力を発揮しますが、称号の効果をよく読んでから選択してください。全部装備してもいいですが、相反するものがあれば意味はありません」
「うーん、今日は考えないでいいかな?明日でもじっくり考えてみる」
「それがいいでしょうね」
「じゃ、アンちゃんまたね」
「はい、マスターお疲れ様でした」
そのまま、ログアウトをする。うーん、今日はなんか疲れた気がする。亜里沙に一応明日のログイン時間を聞いておいて、あとは宿題やお風呂、家族の誰かに足のストレッチとかしてもらおうかな?誰も居なければ自分でするけど、大変なんだよなー。ちなみに私は足が不自由だからバリアフリー化されているし、お風呂も一人で何とかなるように台車みたいなのがお風呂場に置いてある。これの上に乗って手すりで移動する感じだ。昔はみんなの手を借りていたが、私自身が力をつけてきたのもあり、出来るだけ一人でやるようにしている。手を借りたいときはブザーを押せばリビングにいる誰かが来てくれるので、安心だ。今日は清子姉さんがリビングにいるので、もしもの時も大丈夫だろう。この生活のおかげでスリムボディを維持できていると思いたい、、、どこがとか聞くなよ?
お風呂も上がったので、宿題を過ごしていると亜里沙からメールだ。ふむふむ、さっき、二刀流に挑戦し始めたら称号を手に入れただと?狂いし剣の申し子、、、どんな条件だったんだろう?職業は二刀使いになったと、、、私も1日目なのに称号3つに人形師だしなー。とりあえず、明日は朝から合流して外に出ていいなら出てみたいな、でもその前に車いすどうにかしよう!午前中に車いすを悪路走行可能なものにできるか挑戦してみよう!錬金術とか使ったら面白いのできそうだし!亜里沙には悪いけど、午前中は車いす改良をさせてもらおう。その旨と亜里沙も宿題やれと連絡して、宿題が終わったら、今日はゆっくり寝よう。明日は日曜日だし、ゆっくりゲームできるなー。ふああ、早く寝るために宿題しよう。
カーマ(人間) 職業:人形師 Lv2
装備スキル(20)
:人形:1
:念動:5
:光魔法:(20)
:闇魔法:1
:無魔法:(20)
:魔法技能:(30)
:鍛冶:2
:裁縫:3
:木工:2
:錬金:15
:調理:2
:採掘:1
:採取:1
:伐採:1
:INT強化:12
:DEX強化:2
:降霊:1
:水魔法:(15)
:聖魔法:(20)
:神聖魔法:(20)
HP:72 MP:180(-150) STR:12 VIT:12 INT:24+100 MIN:12+100 AGI:12+10 DEX:14
称号
理に抗う者
老錬金術師の直弟子
天使を降臨させし者