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第十一話 毒と錬金術

そういえば、基本ステータスについて

人間種の例です

HP:60  MP:100  STR:10  VIT:10  INT:10  MIN:10  AGI:10  DEX:10

とします。

獣人だと種別によりますがINTやMINが下がりSTRやAGIが上がる。

エルフはINTやMINが上がる代わりにSTRとVITが下がります。

ドワーフはAGI、INT、MINが下がる代わりにSTR、VIT、DEXが上がります。

HPはSTRとVIT、種族に依存して上がります。MPはINTとMIN、種族に応じて上がります。

例えばドワーフはHPが上がりやすく、エルフはMPが上がりやすいです。

後はスキルレベルとそれぞれの値で変わっていきます。法則等の計算は少し適当に行っている部分もあるので、ちゃんと決めたいとおもいます。

はい、再びログインしました。さてさて、どうしましょうかね。えーと、とりあえず、エーテルさんのところに行って、錬金術の勉強だ!車いすの移動が辛い…

「こんばんはー、エーテルさんいますかー?」

「お、カーマかい?奥にいるから入っておいで」

「はーい、こんばんはー、エーテルさんこちらの方は?」

「ああ、こいつは孫のグランさ」

「グランって言います、よろしくね、カーマさん」

「よろしくお願いします」

へー、グランさんかっこいいお兄さんみたいに見えるけど、二人が並ぶと姉と弟と感じるねー、エルフって若いんだねー。

「とりあえず、今日はカーマの修行を見るから、お前も手伝いな」

「わかりましたよ。カーマさん、ばあちゃんは口は悪いけど、根はいい性格だから気にしなくて大丈夫だよ」

「グラン~?」

「エーテルさん、どんな修行してくれるんですか?」

「たくっ、今日は、毒薬と解毒薬の錬金を教えるよ」

「どちらも使われるからねぇ。毒薬は狩人が好み、解毒薬は冒険者が好むんだよ」

「あー、確かに。でも、毒薬を使われた獲物なんて食べたくなくなりそうです」

「お前は私たちが何のために居るのかわかってないのかい?」

「あー、使われた毒を知る私たちが分解すればいいんですね!」

「そういうこったさ」

「でも、毒と言っても種類ありますよね?」

「そうさ、どのような毒が良いかでまた変わってくる、例えば、このレッドシャーという蛇は毒で相手に痛みを与えて、最終的には死に至らしめる毒だ」

「カーマさん、それに対して解毒薬はどのようなものを準備すればいいかわかりますか?」

「この場合は痛みが治まらないといけないから、痛みをなくす薬になるんですか?」

「正解だ。この場合はマヒ毒やこのレッドシャーの毒袋以外の肉が薬となる、場合によっては毒も薬になるってことだ」

「でも、そんないろんな種類の解毒薬とか持つの大変ですよね?いろんな種類に効くものはないんですか?」

「そんなのがあったら、私たちや薬屋は廃業さね」

「冒険者たちにはその取捨選択をしなきゃいけないから大変なんだ」

「あとは、毒以外の部位を直接食べれば少しは効果があるらしいけどね、こいつに噛まれたやつが、こいつの肉を食べて生き延びたことがあるそうだ。まあ、噛まれた部位から毒が回らないようにしたとは言っていたがね」

この世界、毒に対して異常にリアリティありませんか?これ、かなり厳しいですよね?

「もう一つの対処法は神官たちだね、万能薬なんてできたら真っ先に廃業するのは彼らだとも言われているよ」

「神官は【 神聖魔法 】でキュアを覚えて解毒できるらしい、しかし、どの毒かを理解できてないと効果がないから神官も勤勉なやつじゃないとなかなか有能なやつはいないな」

「で、今日はこのレッドシャーを使って、毒と解毒薬を作るよ」

「わかりましたー」

「まあ、使うのは毒袋と肉の部位だけだけどね」

毒袋は現実で言う毒腺の部位のようだ。肉は毒が怖いので、半分よりしっぽ側を念のために使うようだ。毒の部位は頭部にあるので、1頭の蛇から取れる量はわずかだけどね。使う部位以外は皮を剥いだものは武防具ややギルドに、骨などは調薬や錬金に使えるのでそのまま保管する。

「そういえば、エーテルさん、魂魄はいつ頃作成できそうですかね?」

「そうさな、あんたの【錬金】が10になれば作成可能だね」

「頑張ります!」

「威勢はいいが、集中力が大事だからね!」

「はい!」

「まずは、手作業だ。毒袋を取り出すよ。隣でグランがやるから一緒に見ながらやりな」

「わかりました」

グランさんがレッドシャーを持ってきてまずは、腹のほうから包丁で切れ目を縦に入れていく。そのまま、きれいに皮を剥いでいく。その後、半分くらいでブツ切りにして、更に頭部を切る。

「とりあえず、ここまで、やってみようか?」

「はい」

同じように、やってみるが、皮を剥ぐときに少し手間取りきれいに皮が剥げなかった。そのあとはブツ切りにするだけなので、うまくいったが

「皮はほとんど錬金に使わないけど、きれいに剥げないとギルドで安くされちゃうから、きれいに剥ぐ練習もしておいたほうが良いよ」

「そうですよね」

「続きをするよ」

そう言って、グランさんは頭部を解体する、下あごを外して上部をナイフでさばいていく。その後、頭部の中にある毒袋を取り出していく。きれいでスムーズに取れている。

「この時に毒袋を破らないように気を付けてね」

「わかりました」

同じように毒袋を取り出していく。うん、毒袋取り出すほうが皮を剥ぐより簡単なようだ。これは人によるんだろうけど、皮は力と思い切りの良さが大事で、こっちは器用に毒袋の周りをそぎ落とすイメージだから楽だな。

「普通は皮よりも毒袋つぶす子のほうが多いんだけど、こっちのほうが上手いね」

「皮のほうが力がいる分大変な気がしますけどね」

「確かにね、こっちは慎重にやる作業って感じだからね」

「よし、毒袋がとれたね。ほかの部位は骨だけだから、そこまで困っちゃいないから廃棄ボックスに入れときな」

「廃棄ボックス?」

「あー、別名をスライムボックスっていって、いらないものを消化してくれるスライムが入ってるボックスさ。これのことだよ」

「この緑の液体が入ってるやつですか?」

「これがスライムなんだよ。ここに、ゴミを入れると消化してくれるよ」

「真ん中に赤い球があるだろう?それが核さ。それをつぶすとスライムは死ぬから気をつけな」

「わかりました」

レッドシャーのあまりの部位を入れていく、しっぽのところはまだ使うので置いてあるが、入れた頭部や胴体が徐々に溶けてなくなっていく。

「よし、とりあえず、先に毒を作るかい」

「ここからはそんな手間じゃないんだけどね」

「レベルが上がれば、粉砕を覚えてるんだろうけど、まだまだ、ひよっこのカーマじゃ無理だろうから、これを使いな」

差し出されたのはすり鉢とすり棒。

「これで、毒袋をつぶしな、飛び散らないように気を付けながらやりな」

「わかりました」

毒袋をすりつぶしていく、隣ではグランさんが粉砕をしたのか、もうどろどろの液体がカップの中に入っていた。ゴリゴリゴリゴリ…グチャグチュグチャギュリ…こんな感じかな?

「うん、それぐらいでいいだろうよ、いいかい?品質のいいものを作りたい場合は手間を惜しむんじゃないよ」

「そうなんですか?」

「手間を惜しんで、余分なものが多いと、その分精度が下がっていくんだよ、バカみたいな魔力があれば別だろうけど、そんなの宮廷魔導士クラスのやつじゃないとやれんだろうよ」

「そのせいで、錬金術師の腕が落ちてるといわれているんですかね?」

「それも、一因さね。さ、次はこれから毒を抽出するよ」

「これは簡単だね。毒の部分だけを抽出するだけだから」

抽出を唱えて、毒薬を生成したグランさん。わー、なんか、薄紫の液体だー。きれいだなー。

|毒薬 品質 50 C|

|毒薬、神経に作用することで痛みを与える。ある程度摂取すると死に至る|

「魔力を込める量とかで精度が変わるから、とりあえずはCランクを目指すといいよ」

「わかりました」

さて、どれくらい魔力を込めるかを考えながら、あれぐらいの色になるようにしなきゃね。錬成陣の上においてと。

「抽出」

魔力を込める量を調整していかなきゃいけないらしいが、全然加減が分からない。弱すぎると毒にならないらしい。逆に強すぎると強い毒になってしまうので、解毒の難しい毒となるようだ。そしたら、狩人が使えなくなるので、中間の物がいいらしい。魔力を込めて、完成した品がこちら。

|毒薬 品質 20 E|

「これはダメだね、魔力が足りなさすぎだね、今の3倍流しな」

「わかりましたー」

毒薬を再度抽出していく、さっきの感覚的に3倍くらいの量を流して作る。

|毒薬 品質 90 A|

|【錬金】がレベルアップしました。アーツ:乾燥を覚えました|

完成した液体はものすごく毒々しい紫色をしていた。

「あれ?」

「今何をしたんだい?いや、何をしたかは見てるからわかってるけど…」

「ばあちゃん、毒薬の品質がすごいことになってるよ」

「この子はまったく、私たちの常識を打ち砕いていくね」

「へ?さっきの3倍って品質Cにするためにですよね?」

「普通は毒薬を更に抽出するって発想自体がないんだよ、しかも、かなりの高品質品だしね」

「これは、売れないね…」

「そうなんですか…」

「これはあんたが持っときな、自衛手段の一つに使えるだろうよ…今度は、今流した魔力で粉砕した毒袋に注ぎな、見た感じそれぐらいで品質Cになるだろうよ、魔力が続く限りやりな、いいかい?!品質Cが目標だからね?」

「わ、わかりました!」

「グラン、少し見ておいてくれ、私は魂魄用の素材を準備してくる」

 


|職業レベルが上がりました。SPを2獲得しました。【錬金】【魔法技能】【INT強化】がレベルアップしました。アーツ:粉砕、魔法付与を覚えました。|

【錬金】は10に、【魔法技能】は12に、【INT強化】は8にレベルアップしてアーツが増えたようだ。粉砕は【錬金】、魔法付与は【魔法技能】だね。魔法付与は武防具に属性を付与する技術のようだ。いろいろな種類の魔法を覚えていれば、敵に合わせて属性を変えられるから便利だね。

「粉砕を覚えたら、試してみていいですか?」

「ん?もう覚えたのかい、早いね。試してみていいよ」

そういえば、毒袋を分解すれば早いのではないだろうか?

「そういえば、なんで分解を使わないんですか?」

「分解を使うと、どの毒かわからないうちは毒自体も分解してしまう可能性があるから、使えないんだよ」

「へー、だから粉砕なんですね。使い分けってやつですね」

あれ?それなら、治癒草も同じことしてそうだな。

「治癒草も本来なら粉砕を使うんだけど、最初のうちは分解でも十分に残るんだよ。そこで回復成分も分解してしまうと、ゴミができるから錬金の才能のふるい分けを行うようなものだね。抽出薬が回復成分の分解を阻害するしね」

「じゃ、本来は抽出薬もいらないんですか?」

「そうだね、抽出薬が必要なのも調薬をする薬屋のためさ。ばあちゃんは治癒草そのものから直接抽出してもCランクが作れるよ」

「すごい錬金術師なんですね」

「それの直弟子の君も相当なんだけどね。普通はかなり修行してようやく成れるものなんだけど…」

何か言っているけど、聞かなかったことにしよう…トラブルの予感しかしない。

「とりあえず、ばあちゃん呼んでくるから、続きをしていて」

「はい」

とりあえず、粉砕を行ってみよう、おー、ゴリゴリする必要ないから手間が減った。魔力の加減でどれくらい砕くかが決まるのか、砕くものの大きさとどれくらい細かくするかで、魔力調整しないといけないんだね。というか、これ、【魔法技能】ないと無理じゃん。【錬金】するにはセットだね。他にもこういうのありそうだな。よし、これを抽出して、また毒薬Cランク完成!

「うん、Cランク品ができているね、次は解毒薬を作るよ、魂魄作成には10あればできるけど、品質を上げるなら15は欲しいからね、魔力はまだ大丈夫かい?」

「はい、大丈夫です。最悪、ポーション飲んでやりますかね?」

「そこまでは必要ないよ、解毒薬は簡単だよ。レッドシャーの肉を粉砕したものと解毒草を粉砕したものを変質させて、あとは解毒部分を抽出すればできるよ。これは品質が高いほどいいけど、さっきのアレ試せば高品質のものができるのかね?」

「試してみる価値はありそうだね、ばあちゃん試してみていいかい?」

「そうだね、とりあえずはいつも通りC以上だね」

「作ってみます」

「よし、なら、私はまた準備してくるから」

そう言って、エーテルさんはまた出ていく。肉と解毒草を粉砕していく。肉はとろりとした液体に、解毒草は粉状になった。それらを混ぜて変質させていく。最後に抽出をして完成だ!

|解毒薬 品質 C 58|

|神経系の毒物に対して効力を持つ|

できた、とりあえず、C品質になってるな。

「ランクによって解毒できる状態が変わるんだよね、レッドシャーならDランク以上でなんとかなるんだけど、ポイズン系はB以上がほしいね、まあ、毒の種類にもよるから見極めが必要なんだけどね」

「どうやって、毒のあるなしを見極めたりするんですか?」

「それは【解体】を持ってる狩人が動物系のを、植物の毒は【採取】で植物系やらの知識を手に入れると毒の種類とかが理解できるようになるよ」

「【解体】?ですか?そんなスキルあるんですか?」

「あー、これは、ギルドの解体教習で覚えられるから、覚えておくと損はないよ。でも、冒険者は解体が面倒くさい人が多いようで、取ってる人少ないね。腕がいいと素材が増えるからおすすめなんだけどな、このレッドシャーは【解体】を持つ狩人が倒したからそのまま残ってるんだよ。持たなかったら神の御業によるランダムドロップになるようだね」

あー、ここの住民にとってはランダムドロップは神の御業か。ということは、【解体】があれば、体がそのまま残るから、ドロップ品が増えると…良いスキルじゃないかな?あ、解体する時間が必要だから、経験値がほしいのなら解体いらないね。ほしい素材があるなら装備スキルにして、その後、ギルドで解体を頼むのもアリなのか。うーん、あとは、結構グロいからな、見たくない人は無理だね。私は耐性はあるほうなのか、蛇は平気だったな。今度解体取りに行こうかな?

「とりあえずは、解毒薬を量産しようか、ぼくはできたものの品質向上できるか試してみるね」

グランさんは解毒薬を手に取ると、抽出を行っている。どうやら、解毒薬の品質改良は成功しているようだ。しかし、どれくらい魔力を込めても解毒薬は品質90で止まるようだ。そうそうにSランクは作らせんぞという運営(神様)の思し召しか。

「わかりました」

二人で解毒薬の生産と品質改良を行っていく…


|【魔法技能】【錬金】【INT強化】がレベルアップしました。アーツ:同次操作、温度操作を覚えました。|

よし、【錬金】が15まで上がったぞー!これで、魂魄できるよー!

「【錬金】が15まであがりましたー!」

「お、おめでとう、なら、ばあちゃん呼んで魂魄作ってみるかな?」

「はい、ぜひ」

「ばあちゃーん、カーマさんが温度操作覚えたよー!」

「なに!意外と早かったね、準備はできたから、持っていくよ」

そして、なにやら持ってくるエーテルさん。何々、レシピに載ってあるものだね、えーと魔石(中)、霊石(中)、魔霊草か。魔石と霊石は大きさで品質が変わるようだね。大きさはかけら、小、中、大、特大の順に大きくなるのか。

「よし、魂魄づくりだ、これは私に続いて同じことしな、まずは魔霊草を乾燥・粉砕する」

「乾燥、粉砕と…」

「次に霊石と魔霊草を錬成陣の中で分解して変質を行う、再構築をすることで霊珠ができる」

「分解、変質…再構築っと」

「これでC以下の物は使うなね、まあ、中サイズの霊石の時点でだいたいBランクができているさね」

「そうですね、私のは品質74でBですね」

「それだけ出来りゃ十分だ、最後に魔石と霊珠を分解して変質を行う、最後に再構築を行うことで人形魂魄ができる」

これで、ラヴィちゃん人形が動くようになるのかな?ラヴィさんが天使だから光属性特化の人形とかになったら面白いなー。

「魔石と霊珠を分解…、変質…、再構築っと」

|【光魔法】がレベルアップしました。|

「完成したよう…だ…ね?」

「ん?どうしたのばあちゃ…ん?」

二人が人形魂魄を見て首をかしげる。なんか中央が光ってるなー。エーテルさんの無色透明のはずなんだけど…

|人形魂魄 品質 B 70|

これがエーテルさんので、品質高いなー

|人形魂魄・光 品質 C 55|

なんか、光とついてますね。いや、何したの?

「何したんだい!カーマ―!」

「いや、自分でも何が何だか…あ…」

「何か思い当たるものがあるのかい!?」

「いや、これを入れるための人形のことを考えてました」

「人形があるのかい?どんなやつだい?」

ラヴィちゃん人形を取り出す。エーテルさんは人形を見て、考えて盛大にため息をこぼす。

「はあああ、あんたはもしかして、天使だから光属性がどうとか考えたんじゃないだろうね?」

「はい、そうです」

「あー、それが原因だろうね、無意識に付与を付けちまったんだな」

「そうなんですかね?」

「それ以外考えられないよ、まあ、次は使い方の説明だね」

「よ、よろしくお願いします」

盛大にあきれられてる…

「まず、必要なのは、さっきあんたの使った付与と魂魄と魂を込めるものだね」

「込めるもの?人形以外でもいけるんですか?」

「一応は可能なはずだよ、魂魄の性格は込めたものと属性が関与してるとされてるが詳しいことは知らん、私は専門家じゃないからね」

「そうなんですか…じゃあ実際に試してみればいいということですね」

「そうさね、まずは私が見せてみるよ」

そういって、マネキンのようなものを持ってくるグランさん。

「こいつに込めるから見ておきな…魔法付与(魂魄)」

魂魄が光り輝き、その輝きがマネキンに流れる、光が静まると人形が少し動き出した。

「おはようございます。マスター今回のご用命は何でしょうか?」

「すまんね、ドール、こいつの練習用に呼び出しただけなんだが、また、工房が忙しくなるかもしれんから手伝ってくれ」

「もちろんです、マスター」

流暢に会話を行うマネキン、ドール。うわーすごいやー。人形もAI搭載されてるんだ。

「マスター、この子は?」

「この子はカーマ、弟子の一人だよ」

「カーマです。よろしくお願いします」

「よろしくお願いします、カーマさん」

「久しぶりだね、ドール…100年ぶりくらい?」

「そうなのですか?グランさんもお久しぶりです」

「人形の維持は大変だからね、魔力上限をドールに奪われたままだと大変だからね、カーマ、人形は付与した人間をマスターとし、マスターを守るように行動するが、欠点としてはMPの上限を人形に持っていかれる」

「ということは、MPの量によって人形の性能が変わるってことですか?」

「戦闘させたきゃ、最低100は欲しいね、持っていかれてる間はあんた自身の上限が下がるから気をつけなよ」

私のMPは100以上あるね…INTが上がってよかった。職業によっても上がり方とか特性が変わるようだから、気をつけなきゃ。

「とりあえず、付与してみますね」

「そうだね、試してみるといいよ」

「よーし、さっそく…、魔法付与(魂魄)」

ラヴィさんがラヴィちゃん人形に入ってきたら、うれしいんだけどなー。なんか、おたすけAIみたいな感じで。ラヴィちゃん人形に光が流れ、人形が光っていく。光が強くなってくと徐々に浮いていく?天使だからかな?光が消えていく。


カーマ(人間)

職業:冒険者 Lv2

装備スキル(15)

念動 4

光魔法 2

闇魔法 1

無魔法 1

魔法技能 17

精密操作 魔法付与 同次操作

鍛冶 2

裁縫 3

木工 2

錬金 15

乾燥 粉砕 温度操作

調理 2

採掘 1

採取 1

伐採 1

INT強化 12

DEX強化 2


HP:72  MP:180  STR:12  VIT:12  INT:24  MIN:12  AGI:12  DEX:14


称号

理に抗う者

老錬金術師の直弟子


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