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防犯カメラの映像

 御影探偵事務所の秘書、穂積恵子が宮下真奈美から預かったフラッシュメモリースティックを、秘書デスクのパソコンに差し込んだ。

 そして画像解析ソフトを立ち上げ、メモリースティック内のフォルダーから動画を再生する。


「決定的瞬間の前後各5分ほどの間に、画面に映っている男性すべての顔を拡大して解像度を上げて。店員もすべてだ」


「店員もすべてですね。少し待ってください」


 穂積恵子は命じられた通りに、それぞれの顔を拡大して解像度を上げる。

 ぼやけていた各人の顔がはっきりと映し出された。


「よし、顔を切り取って並べてみて」


 モニター画面に20数名ほどの男の顔が並んだ。


「宮下君、どうだろう?東心悟は居るかな?」


「ええと・・うーん。。この中には居ませんね」


「この髭とメガネの男は変装の可能性があるな。穂積君、この男の顔からメガネと髭を取り除いて」


 穂積恵子がキーボードを操作すると、魔法のように男の顔からメガネと髭が取り除かれた。

 その顔を御影と真奈美がじっと見つめる。


「うーん、やはり違うな」


「違いますね」


「もうひとつのフォルダーもチェックしよう。別の角度からの映像だ」


 こうして御影と真奈美は防犯カメラに映る男たちの顔をすべて確認したが、東心悟と思われる人物は見当たらなかった。

 御影は渋い顔をして言った。


「あーあ。。映っていてほしかったなあ。いちばんややこしいことになった」


「カメラの死角に潜んでいる可能性はありませんか?」


 真奈美の問いに御影はモニター画面を指さしながら答える。


「僕が仮に犯行に及ぶとしたら、立ち位置はここからここまでの範囲だ。被害者の胸を見て心臓を透視するんだよ。だから死角に居ることはありえない」


「ということはつまり?」


「東心悟は遠隔殺人が出来る可能性が高いということだ。面倒な相手だぞ」


 ・・・御影さんの能力を超える相手だとしたら、私はいったいどうやって戦えばいいんだろう?


 真奈美は強大な敵を相手にして、自分に何が出来るのかが分からなかった。


「穂積君、いちおう念のためにファイルをウチのPCにコピーして保存しておいてくれ」


「あ、ダメです。これは部外秘ですから・・・」


 真奈美が慌てて言った。


「心配するな宮下君。君のノートパソコンよりはよほどセキュリティーが完璧だから。それよりお茶でも飲んで一休みしよう。穂積君頼む」


「はい所長。いただき物のロールケーキがありますから切りましょう。紅茶が合うと思いますけど、宮下さんも紅茶でいいですか?」


「あ、すみません。私も手伝います」


 穂積恵子と真奈美が連れ立って湯沸室に向かった。


 そのとき事務所のドアをノックする音が聞こえた。


「あれ、珍しいなあ。お客様だ・・どうぞお入りください」


 御影が声を上げると、ドアノブが回り扉が開いた。


「こんにちは、おじさん。お姉さんも居るの?」


 ・・・!!!


 姿を見せたのは東心学・・・そして彼の背後には東心悟が立っていた。

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