第91話 回想中⑧ (ゴーレム娘、《どこでも錬金》授業)
今更ですが、かなりの説明回です。適当に読み飛ばしても可。
82 ~ 99話を連投中。
6/15(日) 13:10 ~ 20:00くらいまで。(前回実績:1話/21分で計算)
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さて、通常の錬金術については分かったから、次は《どこでも錬金》での錬金術についてだ。
次の講師はこの子。ナビ君です。
『ナツナツでも説明出来るんだが……』
「よろしく~♪」
『……………………まぁ、いいか』
ナツナツはオズの説明が開始されると、一分も経たずに飽きて遊び始めていた。
今はベッドをトランポリンのように使って飛び跳ね、五つ程配置した転移基点端末を蹴ってアクロバティックに宙を舞っている。なお、羽は使っていないので、結構すごいことをしていると思う。
『では、説明を開始しよう。
まず概要は同じだ。『作業代行』と『術式転写』も同じ。
方法は錬金釜と錬金陣のハイブリッドだな。可変性のある操作術式が、ルーシアナのイメージに合わせて変化し調整される。そのため、素材や条件に合わせて微調整することも出来るし、一連の操作術式の設定を保存することで錬金結果を一定にすることも出来る。またマイアナが残した膨大な錬金レシピを参照し、自動で適正な操作手順を提示してくれる。
とりあえず、ルーシアナもポーションを作ってみよう』
「いきなり!?」
『オズの操作は見ていただろう。同じだ』
「お姉ちゃん。はい、フェルル草と水」
いつの間にか片付けられていた机の上に、フェルル草の束と瓶に入った水が乗せられた。
『だが、作業を始める前にまずは一言。
ナツナツも勘違いしているが、ルーシアナがいつも[錬金室]に素材を放り込んで行っているのは、《どこでも錬金》ではないぞ』
「え?そうなの?一応問題なく目的は達成されてるけど。小麦粉の分散混合とかハチミツの分離とか」
『それは[錬金室]の空間特性を使った『過程省略』をしているだけだ。
あの空間は元々『結果を明確にイメージすると、あらゆる事象がその結果に至るように作用する』という特性があったのだが、マイアナはそれを強化して『結果を明確にイメージすることで、過程を省略する』ようにした。
ルーシアナはそれを利用しているだけだな』
「なるほど」
『隠蔽魔道具を小さくしたり、魔石を創ったりしてるのは、錬金術ではあるのだがな』
「……………………え~と……」
ナビの説明に、オズがあっさりと頷いたので、私も頷きたいところだったが、無理なものはムリ。
オズがこちらを見ると、
「先程ナビは『《どこでも錬金》は、可変性のある操作術式がルーシアナのイメージに合わせて変化し調整される』と言いました。
でもお姉ちゃんが今まで行ってきたのは、『泡立てた卵白に小麦粉を分散させる』とか『蜂の巣とハチミツを分ける』とかだと思いますけど、操作術式を変更してました?」
「……………………してないね」
素材をまとめて[錬金室]に放り込んで、『こうなれ!!』ってイメージするとそれが出来る、みたいな感じでした。
「『蜂の巣とハチミツの分離』で説明すると、多分容器の上に網と蜂の巣を置いて、[錬金室]に入れたと思うんですけど、これって放って置いても自重で垂れて分かれますよね?」
「まぁね」
「現実だったら、ハチミツが落ちきるのにそれなりの時間が掛かるし、蜂の巣の破片とかも落ちちゃうかもしれないですけど、ここで[錬金室]の空間特性が生きてくるんです。
つまり『ハチミツだけ下に落ちる』イメージにより、『ハチミツはすぐに落ちる』し『破片は落ちない』結果が現れる。これが『過程省略』です」
「あ、なんとなく分かった。つまり、それって[錬金室]では、『リンゴが下に落ちる』みたいな自然現象であって、私の操作=錬金術ではないよねってことか」
『そういうことだ。だから今まで何度料理をしても、錬金マスタリーが上がらなかったわけだな』
「なるほど」
……………………と、思うけど、分かってたなら言ってよ。
『どのタイミングで言うのが一番美味しいかと思ってな……』
「少なくともこのタイミングは美味しくないよ!?」
「飽きたな~」
「飽きましたね」
ナツナツとオズから、恐らく真実が出る。黙ってるのに飽きたんだわ、この子。
『まぁ、それは置いておいて』
「置くなや」
『ほれ。早くしないと、ベッドの改造まで進まないぞ』
「……………………後で覚えてろ」
あ、でもドMだから苛めても悦んじゃうか。変態ナビゲーターめ。
『なにやら良からぬことを考えられているが、話を進めよう。正しい錬金術は、まず《どこでも錬金》を発動させる』
「…………言われてみれば、常時発動スキルじゃないんだから、任意発動スキルなのか。…………《どこでも錬金》発動」
初めて意識して《どこでも錬金》を発動させた。
すると、目の前に分析結果を投影した時と同じように透明な板が現れ、
― 《どこでも錬金》メニュー ―
○ 新規錬金レシピ作成
○ 保存錬金レシピ呼出し
○ 作製履歴呼出し
…………ナニコレ。
「え……?こんなシステム的なんですか……?」
オズがびっくりしたような呆れたような、半端な声をあげた。
システム?
『表には出てないが、ルーシアナのOSや基幹システムはこんな感じだぞ』
「……………………マイアナの悪ノリが前面に押し出されていますね。孫娘の身体を使って何しているんだか……」
『その辺にしておこう。ルーシアナが不安に思っている』
「あ、大丈夫ですよ、お姉ちゃん。ちょっと、かなり、とても、呆れただけですから。うん」
「それはそれで不安になるんだけど……」
「大丈夫だよ~。…………もうどうしようもないんだから、そう思うしかない」
「うおおぉぉい!?」
私の不安を解消したいのか、募らせたいのかどっちだ。
『『新規錬金レシピ作成』は、素材の組合せや量、操作手順などを追加・変更して、新しい錬金レシピを作る項目だ。要するに一から新しいものを作るときや錬金レシピを改良するときは、この項目を選ぶ。
『保存錬金レシピ呼出し』は、『新規錬金レシピ作成』で作って保存した錬金レシピを、もう一度呼出す項目だ。以前と同じ錬金レシピで作りたい場合はこの項目を選ぶ。
『作製履歴呼出し』は、直近10件分の錬金レシピが表示される。前日と同じものを作る時などに利用する』
「話が進んでいく……この不安はどこへやればいいのか……」
「私を愛でるといいよ~♪」
「あ。ずるいです」
ナツナツが顔面目掛けて飛び付いてきて、オズがお腹目掛けて飛び込んできた。
ナツナツはとこかく、オズのタックルはそれなりに効く…………が、それはおくびにも出さずに、二人の頭を撫でた。
一撫で毎に不安が消えてゆく~~…………
『よし、気を持ち直したな。では、『新規錬金レシピ作成』を押そう』
「えぃ」
ナツナツを頭の上に移動させると、穏やかな心持ちで『新規錬金レシピ作成』を押した。
一瞬だけ文字が反転して表示が変わると、新しいメニューが開いた。
― 新規錬金レシピ作成 ―
○ マニュアル入力
○ イメージ入力
○ 保存錬金レシピ参照入力
○ 戻る
『『マニュアル入力』は、一から全て作り上げていく、最も基本的な作成方式だが、面倒なのでオススメはしない。
『イメージ入力』は、ルーシアナがイメージする操作手順を読み取って、自動で錬金レシピを作成する方式だ。ある程度流れをイメージ出来る場合に選択する。オススメの方式だ。
『保存錬金レシピ参照入力』は、保存してある錬金レシピを呼出し、改良するための項目だ。改良とはいうものの、それを参考に全く新しい錬金レシピにすることも出来る。
なお、いずれの方法でも、錬金結果予想を見ることが出来るから、無駄に素材を消費することはないだろう』
「……………………何気に一番最後に言った事が、超有能じゃない?」
「そうですね…………どの程度 信頼度はあるんでしょうか?」
錬金術限定とはいえ、これ未来予知じゃないか?
『過去の錬金結果に基づく予想だから、新しい錬金結果が多ければ多いほど精度が高いな。ただ、先程も言ったマイアナの膨大な錬金レシピと共に錬金結果も保存されてるから、後100年くらいは ほぼ100%の精度を誇るんじゃないか?』
「だから錬金術頑張ってね~♪」
「頑張ります……」
常に更新し続けないとダメになっていくってことですね。プレッシャーだよ。料理に利用してる場合じゃないな……
『いや、錬金術で料理はマイアナもよくやった。それ系の錬金レシピと錬金結果も残っている』
「ルーシアナ~。後でこのチーズケーキっていうの作って~♡」
「……………………素材……食材があったらね……」
「……………………普通にチーズケーキのレシピですね。当たり前ですが」
ナツナツが掲げる錬金レシピを見ると、確かに普通の料理レシピだった。
大丈夫そうです。
『それはともかく、次は『イメージ入力』だ』
「はいはい」
ナビに言われるままに『イメージ入力』を押すと、『ルーシアナのイメージにアクセス中…………』と表示される。
その下には横向きのバーがあり、それが一気に左から右に伸びると、右端に表示された『0%』が『99%』に変わり…………止まった。
何故『0% → 99%』に掛かる時間より『99% → 100%』に掛かる時間の方が長いんだ……
「仕様だよ~」
『仕様だな』
「昔からの仕様なんです、それ」
誰も改善しようとはしなかったのか、これ。
「いえ、それは『ちゃんと動いてるよ!!』の証明みたいな面がありますので、ホントに表示通りの進行度ではないんです。多分」
『要するに暇潰しのための物なんだな、これが』
「なら、%表示はいらないんじゃないかな……?」
と、言った瞬間、99%から38%に下がった。
『ほ~ら、退屈しないだろう?』
「変わりにイラッとしたけどね!!!!」
その後、しばらくリズミカルに伸び縮みしながら100%になった。
暇が潰れるメリットと苛つくデメリット、結局トータルで±0な気がする。
そして『処理中……』の表示の後、
「うわぁ……」
バカみたいに長い錬金レシピが表示される。具体的に言うと、次の通り。
― 『ポーション』レシピ ―
必要素材:『薬草類』=フェルル草 (10g)
『水類』=井戸水 (200ml)
『容器』=ポーション瓶 (100ml)
『術式』=《メガヒール》
『洗浄用水』=井戸水 (500ml)
作成個数:1個
・手順1:流水撹拌洗浄
素材選択:フェルル草 (10g)、井戸水 (500ml)
操作選択:撹拌 〔詳細〕
所要時間:1分
・手順2:排水
素材選択:なし
操作選択:魔力還元消去 〔詳細〕
所要時間:1分
・手順3:薬草細断
素材選択:なし
操作選択:切断 〔詳細〕
所要時間:1分
・手順4:薬効抽出
素材選択:井戸水 (200ml)
操作選択:撹拌 〔詳細〕、温度制御 〔詳細〕
所要時間:1分
・手順5:不溶分除去
素材選択:なし
操作選択:ろ過 〔詳細〕
所要時間:1分
・手順6:濃縮
素材選択:なし
操作選択:圧力制御 〔詳細〕、温度制御 〔詳細〕、魔力還元消去 〔詳細〕
所要時間:1分
・手順7:封入
素材選択:ポーション瓶 (100ml)
操作選択:移動 〔詳細〕
所要時間:1分
・手順8:術式転写
素材選択:《メガヒール》 ※作成品質に合わせてランクダウンします。
操作選択:術式転写 〔詳細〕
所要時間:1分
・補助スキル選択
なし
◇錬金結果予想
名称:ポーション
品質:やや悪い (30)
効果:HP回復 (2%)
付与効果:不味い、青臭い、気絶回復 (微)
備考:なし
数量:1
成功率:100%
○自動修正
○手動修正
○作成開始
○戻る
「先生!!!!諦めていいですか!?」
「ダ~メ♡」
『ダメだな』
「ピー。その回答は入力出来ません」
「ヒドイ!!」
表示されたレシピの専門用語臭にメゲた。
無意識に『戻る』を押していたが反応はない。操作をロックされとる……
『さて、説明しよう。
最終的に表示されたバカ長いレシピが、先程オズが行った操作を手順毎に細分化したものだ。
『① 薬草の洗浄』が手順1と2。
『② 薬草の細断』が手順3。
『③ 薬効の抽出 及び ろ過』が手順4と5。
『④ 抽出液の濃縮』が手順6。
『⑤ 治癒術式の転写』が手順7と8。
錬金マスタリーの補助効果で多少品質が良くなっているが、錬金レシピが良くないからまだ納品出来るレベルじゃないな』
「え~と……あ、最後の『錬金結果予想』ってやつね。確かに品質が10上がってHP回復が2%になってるけど、まぁ誤差だよね」
『そこで『自動修正』を押すと、保存された錬金レシピを基に最適な操作手順に修正してくれるが、一度『手動修正』を見てみよう』
「う~い……」
間違えたフリして『自動修正』を押そうかとも思ったが、やり直しになるだけなので、諦めて『手動修正』を押す。
すると、いくつかの項目に☆マークが付き、チカチカと点滅を始めた。
「ナニコレ」
『その点滅している部分が、『自動修正』で修正される部分だ。『自動修正』を押したら、確認後に変更される。とりあえず……手順4の『温度制御』の右の〔詳細〕を押してみろ』
「…………これか」
言われるままに〔詳細〕を押すと、錬金レシピの表示はそのままに新しいウィンドウが現れた。
― 手順4:温度制御 詳細 ―
設定温度:70℃ ☆
許容誤差:0℃ ☆
● 定温制御
○ グラジェント制御
※ 設定温度は、20 ~ 30℃を推奨します。
理由:フェルル草は50℃を超えると、色、味、匂いが移るため。
※ 許容誤差は、5℃程度の方がスムーズに実行されます。
理由:上記設定範囲であれば、品質・性能に影響がないため。
○ 自動修正
○ 決定
○ 戻る
私の腕の中からウィンドウを見ていたオズが申し訳なさそうに言った。
「お姉ちゃん、ごめんなさい。80℃はダメだったみたいです」
「いや、薬効の分解温度が80℃と言っただけだから、間違いじゃないよ。うん」
「ありがとうございます。それにしても……親切ですね」
「うん……」
ややこしいかと思ったけど…………結構簡単なのでは?
『そんな感じに、変更を推奨する箇所と理由を教えてくれる。もちろん予想であるが、理由がしっかりしている場合は、信頼度は高いと思われる』
「まぁ、ポーションくらいならね~。マイアナは、錬金術師ランクもSだったから、錬金結果予想と実物がズレるまでは信用してていいと思うよ~」
「そうだね。一応、勉強として全部確認しますか」
とりあえず、このページは推奨内容に従い、設定温度を25℃、許容誤差を5℃にすると、『決定』を押してウィンドウを消す。
錬金レシピの方を見ると、手順4の温度制御についてた☆マークが消え、点滅しなくなっていた。
「ふぅ……」
ちょっと気合いを入れて、修正を始める。
…………
……………………
………………………………
…………………………………………
「オワタ」
最後の項目を修正すると、そのまま机に突っ伏した。
「お疲れ様です」
「お疲れ~」
『……………………あっ。終わったか?』
……………………ナビ貴様。寝てたな?
ひとつひとつ修正したから、一時間くらい掛かったわ……
もう一度 錬金レシピを載せるのはダルいし、この錬金レシピ上は所要時間くらいしか変更ないから省略する。
錬金結果予想はこちら。
◇錬金結果予想
名称:ポーション
品質:良い (75)
効果:HP回復 (14%)
付与効果:なし
備考:なし
数量:1
成功率:100%
品質が30 → 75に、HP回復が2 → 14%に上がり、悪い付与効果が無くなった。
うん。これなら納品出来るね。むしろ自信満々に納品出来るね、おじいちゃんが。
「おぉ~……」
『いいんじゃないか?』
「素材は普通なのですから、合格点以上ですね」
「…………そだね。でも、この結果が私の評価になるんだから、納品する場合はわざと低品質にした方がいいかもね。
あと、せめて『自動修正』でピッと終わらせるのはやめときます。実力が付かない」
三人は錬金結果予想に大いに満足した様子だけど、私はあまりの便利さにちょっと危機感を覚えたよ。
これは人をダメにするスキルだわ。
『その方がいいかもしれないな。他のスキルの補助効果と比べると、大きすぎる気がする』
「え~……そうかな~……」
「ほら、お姉ちゃんが他の人に『すごいですね、これ。コツとかあるんですか?』って聞かれたとき、それっぽいこと言えないと困りますから」
「「『なるほど』」」
全員納得のあり得そうな展開だった。気を付けよう。
「まぁ、焦石とか自分たちで使う分には最大限に利用するけどね。納品するときは、私の身の丈を超えないように気を付けましょう」
「は~い」
さて、そろそろ終わりかな?
『ちなみに『補助スキル選択』には、錬金マスタリーで取得するであろうスキルを選択する。《品質向上》や《素材節約》などがあると思われる』
《品質向上》か。汎用的に使えそうだな。そんなのがあるなら《効果向上》とかもありそうだね。
『で、ようやく終わりだが、最後に素材を入れて『作成開始』を押す』
「いきなり全部でいいの?」
『ああ』
とのことなので、机の上で放置されてたフェルル草他若干名を[錬金室]へ放り込むと、『作成開始』を押した。
「さて、所要時間が何だかんだで延びて一時間くらいになったから、休憩しようか」
『終わったぞ』
「うそん」
思わず一度も使ったことのない言葉が漏れた。
浮かしかけた腰を戻してウィンドウを見ると、錬金結果が表示されている。
◇錬金結果
名称:ポーション
品質:良い (75)
効果:HP回復 (14%)
付与効果:なし
備考:なし
数量:1
予想差異:なし
保存しますか?
○ はい / ○ いいえ
「早すぎない?所要時間、一時間あったはずだけど」
とりあえず『はい』を押して、錬金レシピを保存しておく。
その際、錬金レシピを見直すが、やはり所要時間の合計はそのくらいあった。
『忘れたのか?[錬金室]の空間特性により、過程は省略される。その所要時間は、それくらい操作した結果に至るだけで、その時間が掛かるわけではない』
「…………おじいちゃん、マジぱないわ……」
▽錬金マスタリーのレベルが上がりました!!
▽錬金術:素材節約 (微)を取得しました!!
▽錬金術:品質増減 (微)を取得しました!!
▽錬金術:効果増減 (微)を取得しました!!
▽錬金術:付与効果消去を取得しました!!
▽ステータスを確認してください。
特殊スキル
・錬金マスタリー Lv.2 → 6
取得スキル
・素材節約 (微):錬金術で必要とされる素材の必要量を減少させる。減少量は込める魔力と錬金マスタリーのレベルに依存する。
・品質増減 (微):錬金術で作成されるアイテムの品質を増減させる。増減量は込める魔力と錬金マスタリーのレベルに依存する。
・効果増減 (微):錬金術で作成されるアイテムの効果を増減させる。増減量は込める魔力と錬金マスタリーのレベルに依存する。
・付与効果消去:錬金術で作成されるアイテムの付与効果から不要な付与効果を消去し、品質・効果が減少する。付与効果の種類に応じて魔力と錬金マスタリーレベルが必要。
『まぁ、初めてならこんなもんじゃないか?』
「これ、(微)ってなってますけど、具体的にどの程度なんですかね?」
「妖精の涙ほどかな~」
『気休めということだ』
「なるほど」
……………………初めて錬金系のスキル覚えたけど、疲れたから休む。
出来上がったポーションを机の上に放置して、二人を抱えてベッドにダイブした。




