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ゴーレム娘は今生を全うしたい  作者: 藤色蜻蛉
4章 訪問!!領主のお屋敷
74/264

第69話 ゴーレム娘、フォローする

58 ~ 69話の連投を終了しました。


4/7(日) 17:45。




ブックマークから最新話へ飛んだ方はご注意ください。

「ルーシアナ~♪これ美味しい~♪」


「どれ~?…………あ、ホントだ」


「ルーシアナ。これはどう?あ~ん」


「え?う、あ、あ~ん………………あ、これも美味しい」


「ルーシアナちゃん。こっちもあげる。はい、あ~ん」


「あ~ん。!?に、苦い!?」


「えぇ。だから単体で食べちゃダメよ」


「差し出されなければ食べなかった!!食べなかったよ!?」


「…………騒がしくてすまんな。最近はいつもこんな感じなんだ」


「ふふふ……構わんよ。最近は子供たちも大人になって静かになってしまったからな」


「やっぱり女の子も良いわよね~~……………………ねぇ、あなた。女の子も欲しいと思わない?」


「ごふっ…………母上。そういう話は二人だけの時にお願いします」


「…………………………………………」


左右をセレスとタチアナさんに挟まれ、いつも以上に構われながら昼食をいただいている。

テーブルの上には馴染みのある料理をメインに、しかしワンランク上の素材と調理法を用いて、極上の味付けに仕上げて並べられていた。


正面には領主一家。

騒がしくしてしまい嫌がられるかと思いきや、割と好意的に捉えられている。

通常はメイドさんが給仕するため同席するらしいが、ナツナツが気にせずに食事できるように、領主が今日は席を外すよう指示を出していた。


…………なんだか悔しそうな表情をしていたが、やはり自分たちの仕事に誇りを持っているのだろうね。申し訳ないことをしてしまった。

まぁ領主一家と食事なんて、そうそうあることでもないし、今回だけは我慢してもらおう。


…………………………………………それと気になることがひとつ。


「…………………………………………」


ぐぅ~~~~~~~~…………


……………………なんで次男はお腹を鳴らしながら、お預け喰らってるのだろう…………?


「えーと…………じな……ディアスは何かしたの?それともダイエット?」


「…………気にするな…………大したことじゃない…………」


「そ、そお?」


全然大したことある雰囲気だったけど、隠したいことを無理に聞き出すこともないので納得しておいた。

他の人は当然のように聞き流しているので、まぁ何かあるのだろう…………


…………

……………………

………………………………

…………………………………………


マナーとか煩く言われなかったので、リラックスして美味しく味わえました☆

ワイワイ楽しく食事を進め、最後にデザートを頂いている。


「名残惜しいが、そろそろ終わりだな。とりあえず、ナツナツ君を護るだけの力はあるとして、共にいることを正式に認めよう。この街の住基カードはその内 届けさせるから、ギルドカードと共に所有してくれ。まとめられるようになっている」


「ありがとうございます」


私がナツナツを物扱いされると嫌がるのを察してか、そういう物言いを避けて説明してくれた。物言いを変えたところで、本質のところは変わり無いのだけど、気を使ってくれているのがうれしい。


会う前は不安だったけど、セレスやギルド長の言う通り良い人たちで良かった。

……………………ちょっと変な人たちだったけど。


「仕立て直した服は…………どうするかな…………?」


「あ、いや、この服だけで十分ですよ?元の服だけでもありますし」


「そんなこと言わないで~。着てくれると嬉しいわ~♪」


「う…………そ、そうですか?なら、頂きます」


う、う~ん…………なんか、妙に好かれてる気がするけど、気のせい?それとも皆に対してこうなのかな?

……………………嫌われることはやった記憶はあるけど。次男フルボッコとか。


…………………………………………


次男を見ると、空腹を誤魔化すように飲み物を大量摂取している。

模擬戦でも思い切り蹴りを入れちゃったし (効かなかったけど) 、模擬戦後にボコにしてしまったし、今もよく分からないが昼食抜きの刑に処されている。情報がないから確定は出来ないけど、最後のも多分 私が関わってるよね……?


……………………ざ、罪悪感が…………


デザートも終わったので、帰り支度を始める。

とはいえほとんど手ぶらで来たし、何かあっても[アイテムボックス]に放り込んであるからすぐ終わる。


領主と領主夫人、長男は仕事があるからと食堂で別れ、次男はこれから訓練ということで、途中まで一緒になった。


執事さんに案内され玄関に進む途中、


「次男次男 (ひそひそ)」


「なんだよ。あと名前覚えろ」


…………こっちが気を利かせて小声で話し掛けたのに、普通に話すからセレスたちにバレ、睨まれた。次男が。


「うん、まぁ、模擬戦で思いっきり蹴りつけたのは悪かったな~、と」


「?なに言ってんだ。模擬戦なんだから攻撃するのは当たり前だろ」


「あと、終わった後にボッコボコにしたし」


「…………あぁ……………………まぁ、俺が悪かったみたいだし?気にしてねぇよ」


……………………気にしてますよね?


「それに昼食食べられなかったの、私のせい?」


「…………………………………………いや……………………違う。ちがうな、うん」


何故か赤くなって目を逸らす次男。


『甘やかす必要はないと思うよ~?』


『ギリギリ間に合うから手を出さなかったが…………吹っ飛ばしてやれば良かった』


『やはり自由に動かせる体が欲しいですね。ええ、ホントに』


なんでいつの間にかこの三人にまで、こんなに嫌われてるのよ、コイツ…………


『『『言いたくない』』』


……………………なんか自業自得のような気もしてきた。


「何したの?ホントに。一気に次男のカースト下がってる気がするけど……」


「…………………………………………ノーコメントだ。ただまぁ、釈明してもよくある犯罪者の言い訳しか出てこなかったんだから、俺が悪い。うん」


「詳細を聞きたいような聞きたくないような…………」


「『気付いたら手が出てた。よく覚えていない』」


「ホントに何したのアンタ」


「幸運なことに未遂だ」


多分タイミング的に未遂で済まなかったら、ナビから攻撃が飛んでたんでしょうね…………


『当然だ』


そんなことを話してたら玄関に着いた。


「ルーシア~。帰るわよ~」


「あ、うん」


「それと、ディアス?」


「反省してます。もうしません」


「まったく。アンタも領主様の息子で、立場があるんだから行動には気を付けなさい」


「肝に銘じます、ホントに」


ここまでの会話をまとめると、罪悪感は大分薄くなった。どうも私は怒って良いようなことをされかけたらしい。


「次男」


「なんだ……あと名前」


「ほれ」


[アイテムボックス]からストックしている料理を取り出し、次男に放ってやる。

歩きながら食べられるようにハンバーガーを二個。紙に包んである。


「なんだこれ」


「食べ物。口に合わないかもしれないけどあげるよ。もうすんなよ~」


「あ、おい?」


戸惑う次男を置いてセレスの元へ。微妙な顔をしてるけど、私的にはこれで罪悪感も消えてスッキリだ。


「それでは、皆さま。またの御来訪、お待ちしております」


「あぁ。その時はまた頼む」


「また近いうちに失礼するわ」


「今日はお世話になりました」


「あ、えぇと…………あ、ありがとうございました」


皆が流れるように挨拶するものだから、何も考えていなかった私は微妙にズレた挨拶をしてしまった気がする…………

見張りの人にも笑われてしまったよ。


最後に次男に手を振って別れた。

よく考えたら、今日は貴族に対する応対として、ダメなことしかしてなかった気がするな。…………まぁ、次から気を付けよう。

そんなことを考えながら帰路に着いた。




ちなみに、


「うめぇ!!!!」


ハンバーガーは次男の口に合ったようです。





― Result ―


名前:ルーシアナ・ゼロスケイプ

レベル:17

HP:3,688 → 3,710

MP:13,300

力:460 → 466

体力:636 → 648

魔力:1,588

敏捷:584 → 592

運:Worst


特殊スキル

・刀剣マスタリー Lv.11

・格闘マスタリー Lv.8 → 9

・射撃マスタリー Lv.1

・火魔法マスタリー Lv.4

・水魔法マスタリー Lv.4 → 6

・風魔法マスタリー Lv.6

・地魔法マスタリー Lv.5

・生命魔法マスタリー Lv.9

・精神魔法マスタリー Lv.5

・時空魔法マスタリー Lv.8

・光魔法マスタリー Lv.2

・闇魔法マスタリー Lv.3

・錬金マスタリー Lv.2

・ゴーレムの心得

・龍王の系譜

取得スキル

・斬撃制御

・火炎斬

・雷撃斬

・水纏斬

・風剃斬

・地重斬

・斬鉄剣

・姿勢制御

・打撃制御

・精密打撃

・クイック・エアロ

・サンダー・ブレード

・サンダー・トリニティ

・アクア・バルーン

・アクア・ブレイド

・アクア・ストリーム

・ジャミング

・ヒート・ウェブ

・デミ・サイクロン

・チャージル・スラッグ

・ロック・スパイク

・ミクロ・ビート

・ストレングス

・パーマネント

・メガヒール

・メガリザレクション

・リカバリー

・バイタル・グロージィ

・ハリューション

・魂城鉄壁

・アストラル・ウェイブ

・アストラル・ブロウ

・異空間干渉

・ロング・サーチ

・マッピング

・天人の鍵

・クリア・プレイト

・ショート・ジャンプ

・スキャン

・ディスガイス

・ミラージュ

・どこでも錬金

・感覚調整


追加スキル(既説略)

・蹴撃:足を使った攻撃動作を補整する。(常時発動) (統合)

・打撃制御:自身の身体を使った攻撃動作を補整する。(常時発動)

▽《殴打》《連撃》《蹴撃》が統合され、《打撃制御》に変化しました。

・アクア・フロウ (統合)

・アクア・ストリーム


う~ん……対人戦は難しいですね。

特に相手もそこそこ強い場合。



次回。


オズが…!?


的なことを考えていますが、まだほとんど書けてません。

10話/2週間より遅くなるかもしれません。

さすがに1ヶ月は経たないかと思いますが。



読んでいただきありがとうございました。

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