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ゴーレム娘は今生を全うしたい  作者: 藤色蜻蛉
8章 参加!! 彼と彼女等の結婚式
175/264

第166話 ゴーレム娘、結婚式に参加する②

141 ~ 167話を連投中。


1/4(土) 11:20 ~ 19:40くらいまで。(前回実績:1話/17分で計算)


word → 貼り付け → プレビュー確認、微調整 → 投稿してますので、時間が掛かります。


申し訳ありません。



ブックマークから最新話へ飛んだ方はご注意ください。

「「「「「ただいま~♪」」」」」


「はい、おかえり。ってか、私たちのとこじゃなくて、親の所に戻りなさいよ」


子供たちは、しかし私のそんな言葉には耳を貸さず、好き勝手に話し始める。


「ルー姉ちゃん!! これ!! これ美味しい!!」


「良かったわね……って、肉ばっかりじゃん。野菜も食べなさい」


「え~~、やだ~~」


「え~と…………そうだ。ぶれいこう!! ぶれいこうだよ、ルー姉ちゃん!! だから今日は草食わない!!」


「あんたら意味分かって言ってる? 分かってないよね?」


「チビ姉ちゃんにもあげる~♪」


「はい!! あ~ん」


「え!? あ、あ~ん……」


「どう!? 美味しいでしょ!!」


「そ、そうですね。美味しいです。…………でも、これ何ですか?」


「分かんない!!」


「そですかー……分かりませんかー……」


なんだろうね。見た目はお饅頭みたいな感じだったけど。


「人気者だな」


「だね」


「今日の主役は俺たちのはずなんだがな~……」


「ふふふ……いいじゃない。楽しんでもらえてるみたいだし」


続々と増え続ける子供たちに再び囲まれ始めていると、笑いを含んだ声が聞こえてきた。

いつの間にか近付いてきていたルーカスたちだ。


私が顔を向けると、それぞれ手を振ってくれる。

私も返したかったけど、それは無理。子供らが腕を掴んで離さないんだもん。

なので、口で返した。


「結婚おめでとうございます。ルーカスとキリウスさんは格好良いし、リリアナさんとフェリスさんは綺麗ですよ」


「お、おぅ……」


「ははは……ありがとう。でも、フェリスたちが綺麗過ぎて、釣り合いが取れてるか不安だけどね。せめて、引立役になってればいいけど」


「ん。今日に向けて頑張った」


「まぁ、それもルーシアちゃんたちのお陰だけどね」


「あははははは……」


男性陣が必要以上に引立役になってるのは、今もリリアナさんの上で踊ってるナツナツのせいですごめんなさい。

私が乾いた笑い声をあげていると、子供らに揉みくちゃにされつつあるオズが言った。


「こ、今回は私たちが色々と口出ししましたけど、今後はそうはいかないので、自分たちで気を付けてくださいね。髪は傷むのを抑えるのが一番重要なんですから」


「「は~~い」」


リリアナさんとフェリスさんは、子供に群がれるオズがおかしいのか、くすくすと笑いながら揃って返事をする。

ふたりの髪は、このひと月の時間を使って、私とオズがお手入れさせてもらった。


その結果がコレですよ!!


頑張った甲斐がありました。


ちなみにオズのセリフは、『髪は死んだ細胞で出来ている』ことに由来する。

なので、治癒魔法で回復するようなことは出来ないらしいのだ。トリートメントは『あくまでも補修と傷み防止』とのこと。


まぁ、それはともかく。


「ところで私らを助けてくれてもいいんですよ?」


「何故に上から目線……」


「なんだ、モテモテなんだから別にいいだろ?」


「お母さん方にも好評だよ? 『良い御守りを連れてきてくれたね!!』ってよく言われるもん」


「うんうん。『料理人です』って言っても信じてくれないから、もう訂正するの諦めた」


「私たちより先に諦めないで……」


ケーキ出してあげないぞ。


そんなことを話している内に、料理の無くなった子供たちがパラパラと散っていく。

最後に残った子は、『これあげる!!』と言ってコロッケを私の口に押し込むと、タタタッと去っていった。


……………………隣を見ると、同じような感じのオズがいる。


「疲れました……」


「なんだ、この寄せては返す波状攻撃……」


「はははは。お疲れさん」


ルーカスが言って、リリアナさんが一歩近付いてくると、ナプキンを口元に当ててくれた。

どうも、子供らが次々に料理を放り込んできたせいで、汚れていたらしい。

オズもフェリスさんに同じようにされていた。


「はい。終わり」


「どうもです。…………別にわざわざ拭いてくれなくてもいいのに」


「オズリアも終わり。うん、可愛い」


「あうぇ!? …………あ、ありがとう、ございます」


二人してちょっと赤くなって身嗜みを整えていると、ルーカスたちは少し真面目な雰囲気になる。


「改めて言わせてくれ。助けてくれて、ありがとう」


そう言って、四人で頭を下げる。

なんとなく、『こうなるんじゃないかなぁ』と思っていたので、私が返す言葉も決まってる。


「どういたしまして。助けられて良かったよ。でも、ホントにこれで最後にしてよ?」


「あぁ。でも、何か困ったことがあったら言ってくれ。必ず、力になる」


「うん。頼りにしてるよ」


頭を上げたルーカスがニヤッと笑って終了。


「よし。これで本当に終わりにしようぜ。感謝の押し売りも迷惑だしな」


「はぁ……まぁ、当事者同士がそう言うなら、私たちもこれ以上は出来ないな」


「むぅ。ルーシアたちがいなかったら、結婚式と葬式を同時開催するハメになってたのに……」


「それは別々に開催してください……」


「それの参加者はどんな気分で参加するんですか……」


お通夜みたいな結婚式になるぞ…………


「ふふふ……こんな冗談を言えるのも貴女たちのお陰よ。ありがとう」


そう言ったリリアナさんは、そっと私たちに手を伸ばすと、優しく抱き締めてくれた。


「姉さん、ずるい。私も」


「なら、フェリスちゃんも一緒に♪」


「よしきた」


ぎゅ~~~~~~~~…………


「あぁ…………子供が欲しくなってくるな……」


「同じく……」


ルーカスとキリウスさんが何か言ってる。

『ご自由にどうぞ』という感じなのだが、やっぱり冒険者のままだと難しいのだろうか。

まぁ、されるがままなのもアレなのでこちらからも抱き付いておいた。


ぎゅ~~~~~~~~…………


と、そこで気が付いた。


リリアナさんの胸元に、見覚えのある宝石の付いたペンダントがぶら下がっていることに。


「あ、ペンダントにしたんですね、これ」


「ん? あ、そうよ。指輪でも良かったんだけどね」


そう言ってペンダントを摘まむと、私の目の前でふりふりと振るリリアナさん。

それは銀の細工のペンダントで、シンプルながら上品に仕上がっている。


「あれ? フェリスさんもですか?」


「うん。そう」


オズの声に振り向くと、そちらでもフェリスさんがふりふりさせていた。

色は異なるが、お揃いのデザインのペンダントだった。


「折角だからな。全員で揃えてみたんだよ」


「ちなみにペンダントになった理由は、私たちがすでに指輪を購入していたからだな」


ルーカスとキリウスさんも、自分のペンダントを見せてくれた。

こちらの方が男性用ということなのか、先程のものよりシャープな雰囲気で格好良い感じだ。

キリウスさんの指元に光る指輪とも合っている。


「おぉ…………良いですね。似合ってます。綺麗だし」


「そうですね」


「うふふ。ありがとう」


「頭を撫でてあげよう。よしよし」


うん、やっぱり宝石は溜め込んでても意味がないね。誰かを飾ってこそ意味がある。


そんな感じでリリアナさんたちに愛でられていると、


「あ~~!! ルー姉ちゃんとチビ姉ちゃんがモテモテだ!!」


「ホントだぁ~~!! リリ姉ちゃんとフェリ姉ちゃんが抱き着いてる!!」


「「「「「私も~~~~~~~~♪」」」」」


子供たちが戻ってきて、女の子たちがぎゅぎゅっと一塊になった。


「…………兄ちゃんたち、もう捨てられちゃったのか?」


「離婚!? 離婚なのか!?」


「破局ってヤツだろ!?」


「…………黙れ小僧ども」


「どこでそんな言葉たんだ……」


ルーカスたちは男の子たちに絡まれていた。


「あらあら~♪ きょ~~もな~~かが良~~いわね~~♪」


「あ、セイディさん」


「ちわっす」


「ちわっすぅ~~♪」


その子供らとは別にやって来たセイディさんは、へべれけに酔っ払っていた。

顔が真っ赤で足元が覚束ず、口調がおかしい。

へらへらと締まりのない顔でルーカスとキリウスさんに近寄ると、両腕を二人の首に回して絡み始めた。


「ま~~~~ったく、時が経つのは早いわね~~~~。こ~~~~んなちっこかったあんたたちが夫婦かよ!! すわ、驚きじゃよ!?」


「いや、そんな小さいわけないだろ……」


「よせ、兄さん……反論するだけ無駄だ……」


親指と人差指で、大豆でも摘まむように『小さい』を表すセイディさんにルーカスが反論するも、すぐにキリウスさんが止める。

数々の酔っ払いを見てきた私としても、その意見には同意だ。


「にゃにおう!? 私が婚活するのは無駄だって言うにょかキリウス~~~~!! このこの~~!!」


「ぐぅええぇぇぇぇ……」


キリウスさんに文句を言いながら、ルーカスを締め上げるのは何故か。

それは誰も知る由のないことだ。合掌。


「リリ姉ちゃん、ルーカス兄助けなくていいの?」


「大丈夫。よくあることよ」


「ヤキモチ焼かないの~?」


「焼かない。あのくらいでどうなる訳でもないって分かってるし」


「「「「「お、大人だぁ~~~~!!」」」」」


余裕の笑みを見せるリリアナさんとフェリスさんに、周りの女の子から黄色い声があがった。


なお、セイディさんがルーカスたちに絡み始めた段階で、男の子たちは早々に姿を消している。

危機察知能力が高い。

私たちはセイディさんに続いて、義父母たちにも絡まれ始めたルーカスたちを尻目に、のんびりと食事に戻ることにした。


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