表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Crystal Brush  作者: 篠原ことり
第二章 黙示録
26/82

第十三話 キャラバンの見た夢・前編

 幸せだった時があった。私の名前を呼ぶ声が、一つは耳元で、一つは胸の内側で、これ以上望めないほど、何度も優しく響いていた。

 全てを一瞬で吹き飛ばしたのはただの金属の塊、そこに至るまでの過程を生み出したのは、私を含めた全ての人間たちの慢心と、私の愚かなまでの未来への信頼だった。私はまだ諦めきれない。来るはずもなかった幸せを。まだしがみついている。まだ執着している。汚れた羽で、小さな曲がった嘴で。私の前を過ぎ行こうとする輝くものを追っている。




「おい、秋元」

 スポーツドリンクの容器を手にやってきた真央に、大河内が早速声をかけた。放課後の校庭は隈なく太陽に照りだされ、砂の一粒さえ光の共鳴から抜け出すことを許されなかった。空気は冷たく渇き、忙しく動くサッカー部員たちの喉から湿気を奪っていく。真央は慌てて駆け出したが、その必要はないと大河内は片手を突き出して制する。

「いや、違う。涌水を見なかったかと思ってな」

「明音ですか?いえ、見ませんでしたけど……そりゃあ、見ませんでしたけど……」

真央の語尾が苦々しげに弱まっていく。

「……悪い。聞くまでもなかったな」

「はい……」

涌水明音――シナモン色の髪をした部員の一人の居場所に思いを馳せ、二人は同時にため息を吐いた。少なくとも、この学園内にはいるのであろう。生徒会長がこの学園に留まっている限りは。

「でも、明音ったら、せっかくレギュラーに上がって、次の試合に出られるっていうのに、一体どうしたんでしょうね。前までは一応真面目に出てたのに。やっぱり生徒会長の不登校と何か関係があるんでしょうか?」

真央が顔をうつむけ、不安げに言葉を漏らすと、大河内は目を細めてその肩にそっと手を置いた。彼が自分に慰めを求めていないことは知っていたし、本当に彼のことを慰められるのは自分ではないこともわかっている。だが、彼を心から愛する者として、そうせずにはいられないのだ。自分の哀れな性を胸中嗤いながら、それでも見上げる真央を見ればこみ上げる愛しさに表情と声は和らぐ。大河内はためらいつつも真央の頬にそっと手をかざした。

「大河内先輩……?」

「大丈夫だ。いざとなったら……無理矢理引っ張ってくればいい」

手を添えた真央の表情が笑いにぱっと輝いた。

「あっ、はい!」

 鶏少年こと室井の呼ぶ声に誘われて飛んでいった真央の背中を、大河内は他の誰に対しても作れない優しい微笑を以って見送った。この想いは届かなくとも良い。紅茶に投じた角砂糖のように、心の中でゆっくりと静かに溶けきってしまえば、いつしかそれがそれと分からなくなる日もくるはずだ。そうすれば、きっと苦しみも痛みもしないで済むのだろう。だが、その時が来るまでは……角から熱に絆され崩れていくその欠片が、ティースプーンの背に触れるうちは、まだ――ふと振り返った大河内は、木陰に佇む一人の女性の姿に気付いた。長い黄褐色の髪を結い上げ、萌黄色のショールで白いジャケットを羽織った肩を包み、革の手袋の指先でリボンのついた白い帽子の鍔を摘まむように持っている。彼女のことは知っていた。真央の従姉で、フランス人ピアニストのアニエス・ゾラだ。しばらくソロでの活動を休止していたが、最近また公演を始めたらしい。ようやく悲惨な事故――婚約者の交通事故――から立ち直り、可愛い従弟の傍にいて、少しずつ幸せを取り戻しつつある。そんな話を真央がぽつりぽつりとしていたのを覚えている。アニエスは大河内と目を合うと、美貌に更なる華を重ねて、小さく頭を下げた。大河内ははっとした。アニエスの琥珀色の瞳が、自分と全く同じ色を帯びていることを見抜いたのだった。

「あの……!」

 去り行こうとするその女性を、大河内は呼び止めようとした。だが、言葉が見つからない。大体どんな用件があって彼女を呼び止めるというのだ。未亡人は行ってしまった。小鳥のような頭に帽子を被せて。




「じゃあ、また公演が決まったのね」

「えぇ。12日なの。えっと、ら、来月の……」

 アニエスの懸命な日本語に温かな笑みを見せたのは、養護教諭の里見先生であった。彼女の無言の応援を受けて、アニエスもショールを下ろしながら照れ笑いを浮かべる。二人は今、校長がわざわざ淹れて持って来てくれたコーヒーのカップを片手に、応接間に向かい合って座っていた。里見先生はカップにミルクを足し、校長はやはり暇なのだろうな、と密かに確信しながら、言葉を紡いだ。

「それで、最近の調子はどう?」

「とっても元気。サオリのおかげよ。サオリ、励ましてくれたから。この帽子も。素敵なプレゼントね」

「プレゼントって、ただ一緒にお店に行って選んだだけじゃないの」

「いいえ。プレゼントよ、立派な……だって、サオリの気持ち、こもってるもの。私、嬉しくて」

アニエスは帽子の鍔にそっと触れてから、ショールを丁寧に膝の上で畳み、皺が寄らないように両手でぴんと張った。里見先生は彼女の短く切った爪に目を落し、そこに何の彩りもないことを見つけた。ピアニストなんだから、指先ぐらい気を使っていてもよさそうなのに。里見先生はすぐに指摘した。

「ねぇ、マニキュア塗らないの?」

「えっ?」

アニエスはきょとんとして顔を上げた。

「だから、ほら、マニキュア。きれいな指なんだから色がないんじゃもったいないでしょ。ジャクソン先生に聞いてみるといいかも。服とかネイルとか色々詳しいみたいだし。この間も鳥居先生が大変身してたわね。あっ、大変身とか言うと失礼ね……」

この二人の英語教師にすでに引き合わされているアニエスは、里見先生の付け足しの意味も何となく察して笑った。里見先生は「言わないでね」と人差し指を唇の前にかかげた。

「まあ、よかった。貴女が元気そうで。また落ち込んでたらどうしようかと思ってたの。秋元君ともあれ以来上手くやってるみたいだしね」

アニエスはそっと顎を傾けて表情に影を落した。真央に初めて罪を糾弾された晩夏の夜のことは、今でも夢となって、指先凍える冬の夜にさみしく擦り寄ってくる。まるで飼い主を忘れられない猫のように――真央は無邪気で素直な子だ。だからいつまでも甘ったるい嘘にひたっていることに耐えられなかったのだろう。自分とは正反対の道を行く可愛い従弟。彼が虚偽の世界を飛び立とうとしているのとは反対に、自分は羽の傷を理由にいつまでもそこに留まろうとしている。そして、自分はいつまでも彼の尾をくちばしで引いたまま。

「アニエス?」

それも決して真央に執着があるからではない。自分はやはり真央にあの子を重ねて――

「アニエス、大丈夫?もしかして……」

「違うのよ。違うの。でも、私……まだ、マオのこと……私、まだマオの傍にいたいと思ってるの。マオから離れたくないの。マオが遠くにいくのがとっても嫌。ねぇ、こういう時、マオのことを『忘れる』っていうの?」

「そうね、『振り切る』っていった方がいいかもしれないわね」

「振り切る……できないのね、私、『振り切る』が」

アニエスは悲しげに首を振って呟いた。畳んだショールの上で絡めた指は、羽を寄せ合って慰めあう二羽の白い小鳥の如く。里見先生はカップから離した桃色の唇をわずかに開いたまま、アニエスの揺れる琥珀を見つめていた。悲しみと孤独の淵にあっても美しい輝きだと思った。この女性以外には決して釣り合わない光だ。彼女以外の他の誰が持っていても、その持ち主は琥珀を深い闇に埋めてしまう。彼女だけが、悲哀と自責の水底でも宝石を輝かせられる。それを知っていたから、里見先生は決して彼女を哀れもうとしなかった。

「そんなに焦る必要ないじゃない」

里見先生は彼女の絡めた手をとって自分の両手におさめて言った。

「いくら心配しても現状は変わらない。もっと気持ちを前向きに持ちなさい。その方が救われる――忘れたの?貴女の婚約者の言葉でしょ?大丈夫よ。絶対に。秋元君は貴女の傍から離れていくでしょう。それは彼の成長には欠かせないことだから。でもね、秋元君が貴女を忘れることはないし、秋元君がいなくなっても、私がいつでも貴女の傍にいるわ」

窓から吹き込んだ風が、帽子をさらい、繋いだ二人の手を覆う。アニエスははっとしたように顔を上げた。白い帽子の内側で二人の手は一層強く結びついた。





 ランの寿命がまた一つ尽きて、花瓶から惨めに零れ落ちる。ネクタイの結び目も同時に解けた。

 ボタンを外す指に熱がこもるのは、心から崇める主の双眸を集めているから。胸は露になった場所から冷気に触れて微かに震え、羞恥に頬は赤らむ。裸の半身の前を覆い隠すように交差する手がベルトの金具にかかったところで、彼は主人を直視できないまま、脱ぎ捨てたワイシャツを拾い上げて小さく尋ねた。

「ねぇ、白蘭様、ほんとに……ほんとにこんなことしなきゃ駄目?」

「今更何を?」

「だって……こんなに見られるの初めてだし……なんだか恥ずかしくって……」

白蘭はグラスに水差しで氷の浮かぶ冷水を注ぎ、喉を鳴らして飲み干すと、目を閉じて深く息をついた。無言の命令に促され、芳乃は熱い指先を以ってベルトを外した。空を飛ぶ鳥が突如翼の力を失って落下するような、そんな無様な音がした。芳乃は少しの躊躇の後、枕元の水差しの元へと歩み寄ると、空のグラスに氷ごと水を注いで主人の口元へと運んだ。白蘭はまた水を飲み、口の中に余った氷を、音をたててかみ砕く。ベッドに寝そべる彼の隣に滑り込んだ芳乃は、敬愛のキスを以てその破片を受け入れた。

「ねぇ、白蘭様……」

「何だ?」

芳乃は白蘭のシャツの中にそっと手を滑り込ませてささやいた。

「もし、ぼくが貴方を置いて勝手にどこかへ行ってしまったら、あなたはどうする?」

「おまえが?」

「有り得ないって言うんでしょ。そうさ、有り得ないことさ……でも、もし、あなたがまだ必要としている人が勝手にいなくなってしまったら、あなたは絶対に許さないよね?何が何でも引き止めるでしょう?例え相手が死んでしまったとしても……」

白蘭は薄く目を開けた。例え相手が死んでしまったとしても、か。その響きがなぜか皮肉っぽく聞こえるのは、なぜだろう。自分が何かを忘れ去ってしまっているからなのか。事実を繋ぎ止めるための要を。だが、仮にそうだとしても――白蘭はふと口元を緩めると、掴んだ手を強く引き、従順なる崇拝者を体の下に組み敷いた。芳乃の黄土色の髪が、撃たれた小鳥の羽毛のようにふわりとシーツに広がった。一度鳥かごに閉じ込めた小鳥、悲しくさえずる淡い瑠璃色の小鳥、どうして(はさみ)を入れたその翼を、再び空に帰そうか。

「……そうかもな」

そして始まる身の寄せ合い。花瓶を落ちたランの花びらは、白い羽根に変わっていた。




 音楽室に響くのはテレマンの「ヴィオラコンチェルト」ト長調、第二楽章のヴィオラのソロパート。その軽快なメロディとは裏腹に、奏でる人の表情は沈鬱である。水無月は忙しなく動く弓を見つめながら、昨日の光景に思いを馳せていた。偶然――否、本当に偶然だったかは分からない。何となく胸騒ぎがして向かった教室で弟を見た。クラスメートを誘惑している弟を。芳醇なる堕落と罪の果実のその白い果肉を、幼い唇に食ませようとする、その見慣れた残忍な手つきを。止めなくてはならなかったのだろう。弟がこれ以上曲がった道へ進むのを止めるために。だが……彼の独り言にも似た呟きが、水無月の足をためらわせた。許さないというあの一言。弟は忘れていない。兄が犯してしまった過ちを。自分の心の弱さゆえに、彼まで巻き込んで傷つけてしまった。彼の蛮行の原因は全て自分にある。彼の、白蘭の行為は、不甲斐ない兄への復讐なのだから。そんな彼の行為を、自分が止めたところで……

 水無月は、もう一つの旋律が自分のそれに重なって聞こえることに気が付いた。目を上げて見て見れば、グランドピアノに軽く寄りかかりながら、同じ曲のバイオリンパートを弾く茘枝の姿がある。音楽室には二人の他に誰もいない。バイオリンとヴィオラの二重奏が終わると、茘枝は飴色の楽器を携えて水無月の方へ歩み寄ってきた。

「見事なものだ。休部中もよく練習したようだな」

「はい。僕にはヴィオラしかありませんから。それと、読書ぐらいで……」

茘枝は水無月の竜胆色の髪をそっと指で梳った。水無月の胸がとくんと高鳴る。

「あっ、部長……」

「君さえいれば、今度の文化祭も安心していられるな。君がこの部活にいてくれてよかったよ」

「あ、ありがとうございます……」

「私は君の音楽が好きだよ。瑞々しくて透き通っている。演奏者と同じだね」

「光栄、です。ですけど……あっ、その……部長っ!」

「何か?」

顎の下に宛がった手もそのままに、涼しげに尋ねる茘枝。切れ長の瞳に見つめ返されて、水無月は頬が火照るのを感じ、また、その温度が相手に伝わっていることにも気付いて目を背けた。

「部長って……意外と悪い人なんですね」

「おや、一体何のことかな」

 その時、音楽室の扉が開き、二人の注意はそちらの騒がしさの方へと移った。まずクリスが顔をのぞかせ、その次にアニエスが微笑みを見せた。クリスは室内の二人の姿勢に一瞬固まったが、アニエスはただくすりと笑っただけだった。

「天才少年画家君と天才若手ピアニストか。予想もしなかった組み合わせだな。お久しぶりですね、ゾラさん」

茘枝が丁寧な英語で礼儀正しく述べると、アニエスはクリスの脇をするりと通り抜けて部屋に入り、手の甲に施された彼のキスを受けていたずらっぽく笑った。

「えぇ、久しぶりね、レーシ君。貴方ったら、浮気現場を見られてもまるで平然としているのね。恋人さんが怒ってしまうわよ」

「お戯れを。浮気現場だなんて、人聞きの……」

途中まで言いかけて、茘枝はさっと口を噤んだ。聞き慣れたリズムが扉の向こうにある。クリスが扉を全開にしてやると、茘枝にもようやく現実が見えてきたらしく、無言で立ち去る陽の背中を見て呆れたように溜息をついた。

「全く……」

「いいわ。私、貴方に用があったのだけど、先にアキラ君の機嫌を直してらっしゃい。私はこの可愛いヴィオリストさんとお話してるから。クリス君もこの子に用があったみたいだし」

「お心遣いに感謝します」

茘枝が去ると、クリスはようやくドアマンの仕事から解放され、ヴィオラを膝に乗せて気まずそうに佇む水無月の隣に座った。クリスはすぐさま水無月の楽器に興味津々になった。

「へぇ、水無月君も弦楽部だったんだね」

水無月はやっと微笑んだ。

「うん、しばらく休部していたんだけど。ヴィオラは六歳から習っていたから、何とかね。それで、僕に何か用?」

「あっ、うん、部活って知らなかったら、また一緒に図書館に行こうかなって思ってたんだけど。今日は有瀬が花木先生に捕まっちゃってさ。また長い演説を聴かされてるみたいだから……」

「それでも楽しそうなのが、彼のすごいところだね」

談笑する二人を傍らに、アニエスはピアノに向かっていた。真央がかつて彼女のことを恋いながら弾いたピアノだが、もちろん、彼女はそれを知るはずもなく。アニエスは和音を奏でてうれしい驚きに顔を包み、それからゆっくりと演奏を始めた。「トロイメライ」に始まって、しばらくは優美で穏やかな曲が続き、バッハの「月光」で少し悲しげな調子を帯び、それからショパンの「革命」、「幻想即興曲」でいっきに追い上げた。最後に、やや休めた指で彼女がゆっくりと作り出したのは、「葬送」のメロディであった。目を瞑るクリスは、何を瞼の裏に描いていたのか――葬列に並ぶ人々は皆一様に押し黙り、俯き進んでいく。白い空、分厚い雲その外側に光を満たしているせいで真っ白な空に、喪服の黒いシルエットが浮かび上がって流れていく。遠くからそれを眺めるクリスは灰色の街を囲むブロック塀のざらついた表面に触れたような気がした。自分はいつのまにかこんな小さな町に閉じ込められてしまったのか……棺の黒い影が、背景の空から白さを切り取って進んでいく。


 突如、彼の手から弓が零れ落ち、水無月は勢いよく立ち上がった。ピアノの演奏はぴたりと止まった。

「水無月君?」

「……ごめんなさい。でも、急がないと、図書館が閉館してしまうから……」

水無月の言葉を受けて、クリスとアニエスは壁の時計を見上げた。

「あっ、ほんとだ。よかったら、アニエスさんもどうですか?」

「あら、何のお誘いかしら?」

「旧図書館です。最近開放したんですよ。すごくたくさん本があるんです」

たくさんの本、ね。あの人だったら喜んで飛んでいったでしょうに。アニエスは再度ピアノに向き直り、名残惜しそうに鍵盤に指を預けた後、その響きを味わいながら、目を閉じてゆっくりと返事をした。

「えぇ、ぜひ見てみたいわ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ