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間違いだらけの作品論  作者: ミン
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謝罪なんてするな、NHK!

 なんでもかんでも問題になって、なんでもかんでも謝罪するこの風潮……なんて息苦しい世の中なのか。「あたしおかあさんだから」、歌詞見たよ。批判されているけど、さて……


 何が問題あるの?

 というのが、冷静な反応なのではないか。


 しかし、歌の関係者の皆さんには、謝罪なんてしてほしくなかった。だって、やっぱりどの歌を使うか、しっかり会議をしたはずだ。そこで、色々な観点から考えて、そのうえで、「これでいこう!」と決めたはずなんだ。


 だったら、胸を張って「私たちはこういう意図でこの歌を流しました。それが伝わらず不愉快な思いをした方もいるようですが、よくこの歌を聞いてください。きっと、本当の意味が分かるはずです」くらいのコメントをすべきじゃないのか。


 それが、ちょっと反対意見が出たらすぐ謝罪、謝罪、謝罪……そんな態度だから、言う方は、好き勝手言えると思って、その批判が正当かどうかを論ずることもなく、ただ気に入らなければ、ダメだダメだと声を上げる言論の無法地帯が出来上がるんだ。


 何年か前、水泳か何かでメダルを取った選手が、「自分の力で取った」というような発言をして、バッシングされたのを覚えている。謙虚さが足りないとか何とか。


 なんて息苦しい社会なのか。


 どうして、言葉の奥に隠された意味を考えようとしないのか。受け取る側の感受性の問題だと、どうして考えないのか。こういう所に、日本人の国語能力の低下を感じ取ることができないのか。問題の本質は、まさにそれなのに。


 歌について……母親の自己犠牲を美化している、というような批判があるけど、美化も何も、それって母として、人として素晴らしいことじゃないか。そういう親の姿を見て、子供は「愛」を知るんだよ。自己犠牲が嫌? 言葉の意味を知っているのかと言いたい。

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