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進め!!我ら食いしん坊行進曲!!  作者: ゴハンスキー・パンモスキー
いただきます。
2/13

キャラメイク‐1

キャラメイクです

ピンポーン

「こんにちわ~、マルバツ急便で~す。お届け物届けに参りました~。辰見 陸太郎さんはご在宅でしょうか~?」

「はーい…お♪ねぇちゃーーん!!来たでーーー!!」

「待ってましたぁ!!」


数週間後、例の新神話の機材が届いた。


(おー…小さい…。確かヘルメット型なんやっけな…。こんな小さいの1つだけでええとか…今までなら考えられんなぁ…。科学の力ってスゲー。コレに色々詰まっとるんかぁ…。

ヤバイ。ワクワクが止まらへん!!)


思っとったよりもかなり小さい小包。なんや今までの体を覆って感覚を伝えるタイプと違うて、脳波をどうこうして仮想世界に入るってらしいからこの大きさで大丈夫らしい。味覚もそれで伝えるそうや。…新技術が投入されてる分かなり高かったけど、その分期待も大や。いやー…それにしても、お年玉とバイト代少し貯めといてよかったわ。正直、少しギリギリでした。


「…と、うん。大丈夫かな。」

「父ちゃん、おおきに。」

「父さん、ありがとう。」


ワイはIT系に勤めるの父ちゃんに頼み、接続とかブロバイダとかをやってもろた。だって初めてなんやもん…VRMMO。

頭の良えねぇちゃんは兎も角、ワイはあそこまで良うないからな。こういうんは分かる人にお任せや。解んなくてイライラしとうないしな。

さて、ねぇちゃんの方も大丈夫ってお墨付き貰うたし…


「新神話の開始まで後一週間くらい有るが…早速アバターを作るか。」

「賛成や♪ワイ、やりたい事あんねん♪」


新神話の開始までは後一週間近く時間が有る。が、キャラメイクとかは先に出来るらしいんで作る事にした。

この数週間、β版のwikiを見て色々考えた。初心者は情報収集が大切や。で、その中にワイの興味をドストライクで決めるモンがあった。色々と調べてみた結果、ワイの理想とするスタイルが出来そうやった。…ああ、楽しみやなぁ~♪


「ほぉ…ちなみ何だそれは?」

「秘密や!!コレはねぇちゃんにも教えん!!…じゃあまたな!ねぇちゃん!!」

「けちんぼめ…。まぁいい、楽しめるのならそれでいいか。失敗はするなよー!」


ワイは自分の部屋に戻り(今までねぇちゃんの部屋におった)、ヘルメットを装☆着!!

ベッドに横になり、目を瞑る。


『New Myth Onlineに入りますか?Yes/No』


脳に響く無機質な声。おー…こないな感じなんやな…。

ワイは『Yes』を選択。ログインした。


~~~~~~~



『ようこそ。New Myth Onlineへ。』


目を開けると…ワイは真っ白い部屋におった。


『まずは名前を決めて下さい。』


無機質な声の後、あいうえお表みたいに並んだ文字が目の前に浮かぶ。表の横には一文字消すとか戻るや記号の文字。英語やカタカナ等の文字切り替え欄。上には空欄のマス6個。

コレは…文字を触って選ぶでええんか?名前は6文字までって事か。まぁ、あんま長くても意味無いしな。


試しに『あ』を触ってみる。空欄に『あ』が追加された。横に浮かんでた『一文字消す』を触る。『あ』が消えた。

コレで合っとるみたいや。


とりあえず、『リク』と入れてみた。


『被っていないか検索します…既に他のプレイヤーが使用しています。他の名前にしてください。』


ダメやった。

まぁ、ありきたりやからなぁ…。

けど、どないしよ?ワイ、いつもプレイする時の名前『リク』しか使ってない。『タツミ』もなんか被りそうやし…『タロウ』やと遊び心がなぁ…。

…アレにするか。ちょうど6文字やし。

ワイは再度入力する。


『パキケファロ』

『被っていないか検索します…OK。

この名前にしますか?Yes/No』


大丈夫やった。まぁ…いないやろなぁ。パキケファロなんて。

ちなみに、“パキケファロ”っちゅーんは幼馴染みがつけたワイのアダ名であるパッ君の元ネタや。正確には“パキケファロサウルス”。

流れとしては辰見→辰→竜→恐竜で、それに(幼馴染み曰く)ワイが石頭やからそうなった。パキケファロサウルスっちゅーんは“石頭”の“恐竜”らしいで。…誰が石頭や!幼馴染みのボケェ!!

…まぁともかく、これでええか。略はパキとかでええやろ。


「Yesっと。」

『次に、種族を決めて下さい。』


あいうえお表が消え、『ヒューマー』『獣人』『ドワーフ』『エルフ』の文字が浮かぶ。


「これは既に決めとるで!」


ワイは『ドワーフ』を触った。ワイのしたいロールってドワーフでしか出来ん…ちゅうか、ドワーフが在るからロールを決めたんよなぁ。


『『ドワーフ』でよろしいですか?Yes/No』

「もちのロン!!Yesや。」

『次に、外見を決めて下さい。』


種族名が消え、一人の男…ワイの姿が出てくる。コレは予め全体写真を撮ってインストールさせてたからや。他にも全てのパーツを1から作る『オーダーメイド』っちゅーやり方も在るけど、ワイは面倒なんでパス。

…若干やけど、リアルより腕が太いな。wikiの説明通りやな。『ドワーフ』選ぶと腕が太くなる書いてあったけど…ワイ、こうなるなるんかぁ。

余談やけど、『ヒューマー』は変化無く、『獣人』や『エルフ』やと耳や尻尾、羽があったりでもうちょい違いが分かりやすいらしい。


「さて、弄りますか。」


wiki曰く、体を弄る時は弄りたい部位をタッチする。限度はあるけど、手足の太さや体の厚さを変えられるってあった。髪型も髪をタッチすれば変えられるらしい。色とかは顔をタッチすれば出来るとの事。肌色とかもここで決められる書いてあった。…顔で爪の色の変えれるってみたけど、なんで顔なん?爪でええんちゃう?

とりあえず、腕をもうちょい太くしてみた。ドワーフなんやから、やっぱ腕は太くしたい。胴体も上半身を厚めに。下半身と足…は弄らんとこ。このアンバランスな逆三角形のドワーフがええねん。

次に顔をタッチ。肌色を少し黒く、髪は夏の緑のような深緑に、瞳も髪に合わせてみた。

顔は…弄るか。むしろ弄らなヤバイ。ねぇちゃんと被る。ワイとねぇちゃん、メッチャ似とるねん。2つも歳離れてるけど、背の高さも顔もソックリ。幼馴染みや友達とかに双子か!ってよう言われた。今も、ねぇちゃんの胸甲に御立派なモン付いとるのに間違われる。なんで間違える?あないなたわわとした小ぶりのスイカ2個もあんのに、なんで見えへんの?スイカだけステルスしとんの?

すまん、閑話やったな。


気を取り直して、せやな…ドワーフやし、鼻をでかく、大きくしてみよ。不恰好にならへんように少しずつ…よし、大分違い出たな。肌の色と髪の色が被っとらん限り、これで大丈夫やろ。髪…はリアルのまま、ちっこい尻尾出来るこのままにするか。うし!これにしよ!!


『これでよろしいでしょうか?Yes/No』

「Yesや。」

『次に、スキルを選択して下さい。』


キタ!メインイベントや!!

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