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第一章あらすじ

Make NewWorld /VR /Online; の第一章のあらすじです。

完全ネタバレのため、未読の方はご注意ください。(話を忘れた方向けです)

また、新しい事実はとくにありません。


 人気MMO、シャンバラオンラインVRのベテランプレイヤーであるカツミは、リアルの事情によりゲームを引退することになった。

 送別会代わりに挑んだ超難関クエストを、世界で初めてクリアしたカツミと仲間たちは、製作者の一人であるエマから、特別な報酬として、《転生の門》を利用する権利を与えられる。いわゆる「強くてニューゲーム」的なものだ。

 カツミは最後に新しい世界を見てみようと、ひとり転生の門をくぐった。


 転生の門をくぐると、最初の街のひとつであるウォータだった。有名NPC、マイケルに話しかけられて、初心者クエストが始まる。

 まるで本当に体験しているかのようなリアルさに驚くカツミ。システムメニューを担当する妖精のディーも、以前は単なるAIだったのに、まるで本当に生きているかのようだ。

 だが良いところばかりではなく、フレンドリストは初期化されているようで、ディーはパーティーメンバーのことも知らないし、メールも送れないという。ベータテストも兼ねているのかなと思いながら初心者クエストを終える。


 ひととおり戦って満足したカツミは、ログアウトしようとウォータの街に戻ってくる。ログアウトのために必要な拠点をまだ決めておらず、NPCのマイケルは、この時間だともうホーム登録ができないのでうちに泊まれという。ホーム登録はいつでもできたはずだが、このイベントのためだろうかと思いながら、カツミはマイケルの家を訪れる。

 マイケルの血の繋がらない妹、丁寧語毒舌キャラのハーフエルフ、サヤと共に夕食となった。食事が普通にできることに驚くカツミ。名残惜しく思いながら、案内された寝室で、ログアウトのため眠りにつく。


 ところが、朝起きてもカツミはまだマイケルの家にいた。ホームで登録しなおしてみてもやはりログアウトできない。混乱しながらも、ゲームの世界によく似た別世界に転生してしまったのだろうと納得するカツミ。

 このボーナスを与えた「エマ」は、創造神の一人の名前だとディーは言う。エマはシャンバラの門の向こう、アガルタにおり、シャンバラの門を開くには108の秘宝を解き明かさねばならない。ならばそれを集めてみようかとカツミは思う。


 サヤのウッディー狩りに付き合い、カツミはサヤに戦い方のレクチャーをする。その中で、サヤにはディーが見えることがわかる。今まで出会ったNPCは誰も反応しなかったのだが、おそらくハーフエルフだからだろうと納得するサヤとカツミ。

 しばらく戦ううちにサヤがずいぶん上達したので、もう一人立ちできるだろうと告げるカツミ。すると、サヤはカツミが行こうとしている冒険者ギルドのゴブリン討伐(軍の行う作戦に冒険者ギルドが協力するもの)についていきたいと言う。

 ただならぬ様子に事情を聞くと、サヤは自分の身の上を語り出す。第十次ウォータ防衛戦で冒険者の両親を失ったこと、同じ部隊の唯一の生存者であったマイケルの父に引き取られて育ったこと。そして、守られるだけではなく、自分も戦いたいのだと言う。カツミは、マイケルの許可が得られるなら共に戦おうと返事する。


 翌朝、サヤに呼ばれてマイケルのいる詰め所に行ってみると、話が決裂し腹を立てたサヤが走り去るところだった。

 呆然とするマイケル。妹を危ない道に誘ったと怒られるのかと怯えるカツミだが、マイケルはサヤを頼むとカツミに頭を下げる。


 訓練所で数日訓練を行った後、サヤとカツミは連れ立って偵察に出かける。ゴブリンの村討伐戦はゲームで経験したミッションなので、その記憶を頼りに対策を考え、サヤの遠見の魔法で、これまで発見されていなかった抜け道を見つける。

 見つけた抜け道を報告した結果、ゴブリン討伐作戦が大幅に変更されることになった。正面からの一斉攻撃の予定が、発見した抜け道を使い、軍と冒険者の挟撃作戦になったのだ。自分たちの情報が歴史が変えたことに少し驚くカツミ。

 冒険者たちを集めての作戦説明会の後、千人隊長ルサ=ルカがカツミに声をかけ、カツミの発見を称えて、自分の部下にならないかと誘う。カツミは断るが、ゲームの中でルサ=ルカが非業の死を遂げることを思い出す。ここで彼女についていけば、彼女を死から救うことができるのだろうか、と思うが、サヤとの約束を思い出し、いまは考えないことにする。


 雨の中、ゴブリンの村討伐戦が開始される。マイケル率いる冒険者部隊による後方からの攻撃は予想外にうまく行き、ゲームの中でカツミが体験した背水の陣の辛い戦いは回避された。軍の本体も集落への突撃準備を整え、カツミたちの役目は終わったかに思えた。

 だが、カツミは嫌な予感を拭い去れない。敵の手応えのなさに不安を訴えると、冒険者部隊のリーダーもさすがに異常を感じ、ゴブリンキャプテンの拠点を偵察に行く。

 遠見の魔法でその様子を見守るサヤは、冒険者部隊のリーダー、ロックが一撃で殺されるところを目撃する。

 ロックを殺したのは、オーガ軍最強の将。若い女と老女の二つの首を持つ、双頭の異形、リゥ=バゥだった。出会ったら逃げるしかないと言われる敵と遭遇し、マイケルは即座に撤退するように命じる。

 だが、カツミはこれでは逃げきれないと判断し、足止めのためリゥの元に向かう。


 カツミはゲームの中で、リゥ=バゥと戦ったことがあった。

 リゥは、「目の前から一人で歩いて立ち向かってきた敵」に対して「自分たちにほんの少しでも傷をつけたならば見逃してやる、できなければ皆殺し」という勝負を持ちかけてくる。カツミはこの戦いに勝利したことがあったため、わずかな可能性に賭けようと思ったのだ。


 ゲームとは違う生々しい感触に一旦は竦むが、どうにか平静さを取り戻し、戦いを挑むカツミ。ゲームのときと同じ技を使ったが、ゲームではわずかな傷しかつけられなかった攻撃が、双頭の片方を貫いてしまう。

 双頭の片方を失い、怒りの咆哮をあげるリゥ=バゥ。リゥは潰された片方の頭から茨の冠を取ってカツミに投げると、老人の頭を自ら引き抜き、カツミの目の前でそれを食らう。「絶対に殺してやる」というリゥの宣言を聞いたところで、カツミは気を失う。


外伝

双頭の片方を失ったリゥ=バゥは、オーガ帝国の皇帝の前で、「自分ひとりで鳥人と魚人を滅ぼし、半身を殺したカツミを殺す」と宣言する。


※本編中にあらすじを挿入するのが難しかったので、別シリーズとして分けました。読みづらければ別途方法を考えます。

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