第6話 幾ら可愛くなったって、ブラなんか着けたって、それでも俺は。
鏡夜が正気を取り戻したすぐ後、彼女は竜胆家の洗面室で見事な土下座を決めるきららを見下ろしながらむすっとした顔で言った。
「次あんな事やったら『アレ』、ばらすからな」
「いやもう本当にマジすみませんでしたので、それだけは勘弁してください」
「……次やったら、だから今はしない。それと、もう許すから顔上げていいよ」
「本当?やったぁ鏡ちゃん大好き!」
「わひゃっ」
鏡夜がため息交じりで顔を上げる様促すと、感極まったきららは顔を上げるどころか鏡夜の胸に思い切り飛び込んできた。
彼女は鏡夜の胸につく双球の間へ狙ったかの様に顔を埋めると、その感触に驚く鏡夜を気にせずそのまま顔をゆっくり沈み込ませていく。
「おおう……実に母性溢るる柔らかさ……」
「はずかしいからやめろっ」
「あたっ……けちー」
「けちー、じゃない」
胸に埋まる義母の顔を軽くチョップすると、しぶしぶといった様子で彼女は胸から離れていった。
そして立ち上がって鏡夜の顔に視線を向けると、感慨深そうに口を開いた。
「それにしても……本当に可愛くなったわねぇ。前々から女装とか似合うんじゃないかなーとは思っていたんだけど、まさか女装飛び越えてガチで女の子になるなんておねぇちゃんびっくりだわ」
「息子に対して何考えてたんだアンタは!」
しかしそこまで可愛くなったものなのだろうか。いや可愛い事を望んでいるわけでは無いが、ああ言われると気になってしまうのが人の性。
鏡夜は左を向いて、洗面室に備え付けられている洗面台の鏡を見た瞬間、思わず息を飲んだ。
そこに映っていたのはいつものきららと、そして自分によく似た、しかし見たことの無い女の子だった。
腰まで届く長い黒髪に、やや童顔気味だが整った顔。釣り目なところも背が低いのも自分と同じ。成る程鶴来が兄弟と錯覚してしまうのも無理はない。
しかし、自分の肌はここまで白くきめ細かく無かったし、腕や脚もこんなに細くなかった。それに確かに童顔気味だったが、記憶の中の自分はそれでももう少し大人びていたはずだ。背だって男にしては低かったがさすがにきららよりかは高いぐらいだったのに、今では彼女の目の辺りに自分の頭が来るぐらいにまで小さくなってしまった。大体150cm程度だろうか、男の頃が165cm程度だったはずなので大体15cmも縮んでいるらしい。
具体的な数字にすると、実に分かりやすくてダメージも大きかった。
……それは兎も角としてこうして実際にその姿を見ると、本当に『変わってしまった』のだと改めて思う。
自分は、竜胆鏡夜という人間は、今確かにここに居る。それは自分が一番よく分かっている。この身体になった時だって『女になった』と言う自覚はあったが、あくまでも今の身体は女になった『自分』の体だという認識だった。
だがしかし、鏡に映ったはずの『竜胆鏡夜』は、自分の知らない人間で。
そう感じてしまった時、まるで自分が消えてしまった様な、そんな錯覚に一瞬陥ってしまった。
女になったのだから見た目が変わって当然だ、今見ているその女が今のお前なのだと、そう理性は訴える。
しかし『自分』が消えてしまった喪失感と恐怖は、理性に関係なく感情を軋ませてきた。
胸が締め付けられる様な感覚に囚われ、悲しげに目を伏せる鏡夜の肩を、きららが緩く抱きしめる。
「そんな悲しそうな顔しないの、大丈夫。鏡ちゃんはどんなになっても鏡ちゃんだから」
「……ありがとう」
きららの優しい声が、鏡夜の胸にすっと届いて染み渡る。
血は繋がってなくとも親は親。長い時間をかけ、深い繋がりで結ばれた我が子の気持ちを察するのは容易いという事らしい。
(……そうだよな、多分そんな気に病む事じゃあ無い。身体が変わっただけと言えば、それだけだしな……うん)
義母が、一番大切な家族が、自分を自分だと認めてくれたという事実とそれを言葉に出してくれた彼女の心遣いのおかげで、ちょっとだけ前向きになれた鏡夜だった。
「はい、じゃあこれ着けよっか」
「いやちょっと意味が分からないかな」
きららが両手にそれぞれ持った物と彼女の言葉のせいで、ちょっとだけ前を向いたはずの鏡夜の気持ちが全力で後退を始めた。
先程のやり取りからすぐ、何かを思い出したかのように「ちょっと待っててね」と言い残して洗面室を出て行ったきらら。しばらくして戻ってきた彼女の両手には2枚の布が握られていた。
その、彼女の手からはみ出てる布を見て一瞬見間違いかと思った、というか見間違いであって欲しいと願う鏡夜だったが、それは何度見ても『ブラジャー』と『パンティー』以外の何物でも無かったのだ。
鏡夜には、恐らく自分の下着であろうそれらをいきなり息子に持ってきていきなり着用を命じるその論理構造が全く理解できないしその命も謹んでご遠慮したかったが、義母はそんな鏡夜におかまいなく話を続ける。
「だってこれから外出るんだしさすがにノーパンノーブラはちょっとまずいっしょー。まぁ私のじゃちょっと小さいけど、そこはしばらく我慢してね?」
「我慢してねって……そもそも外出とか聞いてないんだが」
「だって言ってないもの」
「……ちなみに何処行くんだ、RWG?」
「え?デパートだけど」
「いやごめん、ちょっとっていうかかなり意味が分からない」
RWGならまだ分かる。自分は行方不明扱いだったのだから帰ってきた事を報告する必要があるし、その他にもこの身体の事や大鎌の男の事について何かも伝えておかなければならないし。
しかしこのタイミングでデパートは無いだろう、この状況で何を買う必要があるというのだ。あれか、まさか性転換薬とかでも売っているのか。そんな馬鹿な。いやあるんだったら今すぐにでも欲しいがそんな性別がほいほい変えられてたまるか。
「だって鏡ちゃんの体、随分小さくなったじゃない?鏡ちゃんの服は当然として私の服でも合わなさそうだし、それにブラだって……ねぇ?」
きららにねっとりとした視線を胸に向けられた鏡夜は、その視線を遮るように胸を隠して彼女に反論する。
「そ、そんな目で見るな!別にそんなの着けなくてもサラシとかあるだろ!?」
「サラシって貴方……漫画とかじゃないんだから、そんなの着ける人なんて普通いないわよ。弟に変な格好させたくないって言うお姉ちゃんの気持ち、分かるでしょ?ね?」
「うっ……」
じゃあその『弟』にブラ付けさせるのはどうなのかと問いたくなったが、言われてみると確かにサラシ巻いてる女性は創作でもない限り、見た事も聞いた事も無い。いや元々女性の下着姿を現実で見る機会なんて家族のものがせいぜいである為、もしかしたら案外そこら辺にいたりするかも知れないが、少なくとも自分の知識を顧みる限りでは、サラシを胸に巻くのは普通では無いと思う。
非現実的な世界に身を置く人間ではあるがそれはそれとして、鏡夜はそれなりに常識的な人間だ。
人であるからしてある程度の例外はあるものの、思考も行動も大よそ『まとも』と呼べる程度の範疇には収まっている。
そんな鏡夜が、昔は兎も角今は女性である彼女が『女性がサラシを巻くのは普通じゃない』と言われたら多少躊躇するのも無理は無いだろう。
「い、いやしかしだな……体はアレだが、俺は男なわけでやっぱそういうのはちょっと……」
体に合わせるべきか己が心を貫き通すべきか。
常識と自意識との狭間に揺れて葛藤する少女な体の少年に、きららはゆっくりとにじり寄りながら先程鏡夜の肩を抱いた時と同じ声色で、しかしその表情には若干興奮した様な笑みを浮かべて言葉を紡ぐ。
「大丈夫、鏡ちゃんはどんなになっても鏡ちゃんだから……例え体が女になっても、女の子の下着を着けても……ね」
「そうだよ俺は俺だから嫌だって言ってるんださっきから!しかもちょっと前の台詞と良い雰囲気をなに台無しにしているんだアンタは!」
じりじりと、その手にブラジャーとパンティーを掲げながら更に興奮の色を強めて迫るきららと、声を荒げながらも彼女の気配に怯えた様な顔をして後退する鏡夜。
「全然問題ないわ、なんせ今からまた良い雰囲気になるんだから……さっきよりも若干ピンク色かも知れないけど」
鏡夜の背中が壁に当たった。
きららの進みは止まらない。
「止めろ、近づくな、問題しか無いだろなんだピンク色って。ていうか何だかんだ言って実はきららさんがが着せたいだけって止めろ、マジで、ほんと、服に手をかけ――」
キャアアアアアアアア!
竜胆家のドアの向こうから、そんな絹を裂くような乙女の悲鳴が突然響いた。
「78、79、はっちじゅっうおぉなんだ!?」
竜胆家のドアの横で暇つぶしにスクワットをしていた鶴来は、ドア越しに聞こえたその悲鳴に驚いて思わず動きを止めてしまった。
「……何だかよく分かんないけど、きららさんいるし大丈夫だろ。続きしよ……って幾つからだっけ」
「まぁいいか」と一言だけ呟いて再びスクワットを始める鶴来。
悲鳴の止んだもりびと荘に、今度は1、2、と最初からカウントを重ねていく鶴来の声が響きだした。
「男が裸見られたくらいでそんな泣くんじゃないわよ、ほら服持ってきたから早く着て」
「泣いてない!それとそんなヒラヒラのスカートなんて絶対履かないからな!」
目に涙を浮かべながら言っても説得力は無いかも知れないが、それでも男には意地を張らなければいけない時がある。
淡いレモンイエローのブラとパンティーを着けて、正確には無理やり着けられて洗面室の隅で体育座りをしていた鏡夜は、可愛らしいフリルの付いたスカートと、それに合いそうなブラウスを持ってきたきららの方に顔だけ向けて声を上げた。そしてまた顔を膝に埋める。
それにしても、義母の台詞を聞いて思いだしたが鶴来に見られた時も今も、何で裸一つ見られただけでこんなに恥ずかしい気持ちになるんだ。
もし仮に裸を見られたのが男の時だったとして、ここまで激しい羞恥を抱いただろうか。
男の裸なんて、下半身にはさすがに限度があるものの上半身程度なら別に見られたところでどうって事は無いものだ。
下半身の限度を越えて見られたとしても、当然物凄い恥ずかしいといえばその通りだが、しかし見られたのは所詮知り合いの男一人と家族一人だから、多分ここまで情けない事にはならないと思う。
だったらなんだ。女性は男性よりも隠すべき部位が多いという一般常識の刷り込みによるものか。それとも、心まで体の様に――。
そこまで考えて、鏡夜はかぶりを振った。
(俺は俺だ、きららさんもそう言っている。今は……それで良い)
多分考えすぎても変にどつぼに嵌るだけだから、とりあえず今は考えるのを止めよう。
『大丈夫。鏡ちゃんはどんなになっても鏡ちゃんだから』
きららの言葉を思い返すと、楽に気持ちを切り替える事が出来た。さすが親の言葉というものは偉大だ。そう、その後に下着うんぬんの話なんて無かったのだ。
気持ちが落ち着いてきた鏡夜が立ち上がって振り返ると、ちょうどきららが先程とは別の服を持ってきたところだった。
またかと若干うんざりしながら見ると、しかしそれは先程のいかにも女らしいものでは無く、鏡夜の私物であるズボンとTシャツだった。
「さすがに私も服まで女の子っぽくしろだなんて言わないわよ。ま、サイズ的には結構大きいけど着れない事も無いでしょ」
「じゃあ何でさっきあんなの持ってきたんだ……」
「いやぁ、ちょっとコスプレイヤーとしての血が騒いじゃって……後ほら、お姉ちゃん青春真っ盛りの17歳だから。自他問わず着飾るのが好きな年頃なのよ」
「年齢関係あるのかそれ……それにそもそもきららさん17歳じゃ――」
「あーあー聞こえないー!17なんですー来年も再来年も17なんですー!」
呆れた顔で言う鏡夜に対して、きららは現実を否定する様にいやいやと首を振る。
彼女自身の言葉の通り、きららはコスプレイヤーだ。それも結構その筋では有名な、である。
RWGの副所長と技術部門長としての仕事を掛け持ちする合間、その愛くるしい容姿を全力で生かしあちこちで多種多様なコスプレを披露しているのだ。
彼女のその趣味は十数年前から変わっておらず、そしてその道に入った時からずっと『美少女コスプレイヤーきらら』の名を名乗り続けている。
その間彼女の容姿がほぼ一切変わっていないのと、常に17歳を自称していることから、いつの間にか付いた二つ名が『永劫の17歳』。
その二つ名が定着する頃には、きらら自身も最初は冗談で言っていたはずの『17歳』に対して執着にも似た愛着を覚えており、そして公私問わず17歳を自称する様にもなっていたのだ。
ちなみに、鏡夜がきららに連絡を取る際に使った『切り札』やきららを脅す際に言った『アレ』は彼女の実年齢の事を指しており、それは一部例外があるものの、基本的には彼女の親友や家族並に深い仲の人間しか知りえない事実である。
「分かった分かった、17でもなんでもいいから服もらうぞ。というか、さっき無理やり下着つけさせたのもやっぱ自分が着せたかっただけだろ全く……」
「3分の1ぐらいはホントに変な格好させたくないって思ってたのよ!?……まぁそれと同じぐらい自分が着せたかったってのもあるんだけどね、てへ☆」
「おい」
「だって自他問わず着飾るのが好きってのは本当だもの。それに男の時から思ってたけど鏡ちゃん良い素材してるのに、全然ファッションに興味持ってくれないだもん。人が幾ら進めても面倒くさいし必要無いの一点張りで、無難なのしか買わなかったじゃない。だからこういうチャンスがあるとつい、ね」
(言われてみれば確かにそんな感じだった気がする……)
思い出せば、きららは度々ファッション雑誌を自分に見せては『これが良い感じ』だの『これ鏡ちゃんに似合いそう』だとか言ってきたり、二人で外出する際も決まって服屋に自分を連れて行ってはああでもないこうでもないと二人の服を色々見繕っていた記憶がある。
しかし衣服と言うのは洒落た物ほど値が張る物だが、鏡夜は着飾るという事に特に興味が持てなかったし必要性も感じなかった為、そういったものに自腹を切る気にはなれなかった。『私が選んだ物ぐらいは私が払うわよ』ときららは言ってくれたが、それはそれで申し訳のない為に結局、自分の服は一山幾らの安売り品が主流になっていたのだ。
(でももう少し、構ってあげれば良かったかな……)
自分の好きな物を好きな人と共有したいと思う人は多い。
今思えば、きららもそういう気持ちだったのかもしれない。
自腹を切る程でないにしても話に付き合ったり、彼女が買ってあげると言ったものぐらいは素直に受け取るとか、その程度なら親孝行としてやってあげても良かったなと鏡夜は思った。そして、女性としては勘弁して欲しいが男に戻ったらそういうのにもたまには付き合う様にしよう、とも。
「ちなみに残りの3分の1は……鏡ちゃんの反応が可愛くてつい。うぇへへへ」
「どっかのエロ親父かアンタは!」
やっぱさっきのは考え直そうか。
可愛らしい童顔に似合わないスケベな笑みを漏らす義母を見て、ついそう思ってしまった鏡夜であった。
「ところで鏡ちゃんブラきつくない?正直大分無理やりだった気がするんだけど。お肉も若干はみ出てたし」
「正直、結構きつい……これ途中でホック千切れないよな?」
「さすがにそこまではいかないと信じたいわ……というか自分で聞いといてなんだけど、中身男の子にブラ貸してきついだのホック千切れないかだの言われると何か数割増しで癪ね……やっぱ今からでもひん剥いてスカート履かせてやろうかしら?」
「理不尽にも程がある!」
「ま、とりあえずは冗談よ。……はい、終わり」
「とりあえずって……ん、何か変な感じだ」
「それなら鬱陶しく無いでしょ?それに、そっちの方が似合うわよ。それにしても鏡ちゃん髪綺麗ねー、若いって本当に羨ましいわ……!」
「そう言われてもな。……しかしまぁ似合うとかはどうでもいいが、髪が耳とかにかからなくなったのは悪くない。それに、こっちの方が動きやすい感じもする」
洗面室の鏡の前で、櫛を片手に歯痒そうな表情をしたきららを後ろに、何度か頭を動かして揺れ動く髪の感覚を確かめる鏡夜。
その長い黒髪は今、後頭部の耳の高さよりも若干高いくらいの位置で、黒のヘアゴムを使って一纏めにされていた。所謂ポニーテールという髪型である。
きららの持ってきた服に着替えた後、ふと視界に入った自分の髪を見て『鬱陶しい』的な事を呟いた時にきららから提案されたのがこの髪型だった。
実際やってもらったら頭の重心が若干高くなった様な感じが気にならないでもないが、それでも髪が後ろで纏まったおかげで耳とか頬辺りに髪が触れてくすぐったくなる事も、体を動かす度に長い髪もあっちこっちに靡いて広がるなんて事とかも無くなり、男の時の感覚に近づいたのは結構ありがたい。
本当ならこんな髪の毛ばっさり切って男の時と同じ長さにしたかったのだが、きららに『駄目よそんな綺麗な髪なのに勿体無い!……っていうか、もしかしたらの話なんだけど、鏡ちゃん大分ちっちゃくなったじゃない?その分だけこの髪が幾らか増えてる可能性も無きにしもあらずなわけなんだけど、そういう場合これ切ったら男に戻った時どうなっちゃうのかしらね』なんて言われてしまったら躊躇わざるを得ない。
いや別に綺麗だからどうと言う訳では無いが、もし男に戻った時に切った髪の長さに応じて背が低くなる仕様とかだったら後悔してもしきれないのでならとりあえずは現状維持しておこうとそういうわけだ。
「それじゃ、準備も出来たし行きましょうか」
「はぁ……正直行きたくは無いが、こんな服しかないというのもなんだしな」
嬉しそうに急かすきららに対して、ため息をつきながらも、サイズが大きくだぶついたTシャツと、腰周りのベルトをギリギリまで締めて何とかずり落ちなくなった、何重にも裾を折ったズボンを見て鏡夜は返事を返した。
(……それに、口に出したくは無いが……ブラがきつくて辛い……)
女性用下着を買うのは嫌、というよりかそれ関連の単語を出すだけでも男としてのダメージが非常に大きいレベルなのだが、胸に感じるこの圧迫感から開放されたいのも本当なので、そこはもう割り切る事にした。というか考えるのを止めた。
ブランド物のロゴが入ったバッグを片手に玄関のドアを開けて出て行くきららに続いて、鏡夜も玄関を抜ける。
そこで二人は、いやその場にいた三人は同時に『あ』と間抜けな声を上げた。
鏡夜ときららの視線の先にいたのは、スクワットに勤しんでいた鶴来だった。
【今日の戯言コーナー】
TS物はやろうと思えばどこまでもフェチく出来るのも面白いところの一つではあるのですが、だからと言ってやりすぎると話が進まなくなるわけでしかしこの作品はTS萌えを謳ってるわけで、そこら辺の舵取りがさてどうしたものかなぁと割とよく考えたり。
ちなみに『永劫の17歳』、勿論元ネタは皆大好き某宗教。




