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ドS配信事故を起こしたら、人気配信者と元カノと女神M女が釣れたので、一緒にダンジョンの覇者になることにした  作者: あきかたりれお


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第9話ダブル壁ドンっSよ!

「あの……もうそろそろ勘弁してくれないかな、アヤ、エレミア」


「いいえダメです!私がイリス様と天幕で寝ます!」


「はぁ?イリスと三年も天幕で寝てきたのはこの"私"よ!"私"がイリスと天幕。アンタは外よ」


とまぁ、今朝方エレミアが天幕を吹っ飛ばしたこともあり、予備の二人用天幕に三人の内誰が寝るかで争いになっているのだが――


「大体イリスはねぇ、慣れた布団や枕じゃないとなかなか眠れないの。昨日だってアンタの寝相にうなされて寝苦しかったに決まってるわ」


「そんな事ないです!アヤさんみたいな、いつ裏切るかわからない人と寝る方が落ち着かいないと思いますけど!」


「はい!もう二人ともそこまで。二人が天幕で寝て、俺は外。これしかないでしょ。女の子を外で寝かせる訳にはいかないし」


「イリスしゃまっ……なんて優しい……ですがダメです!イリス様のお身体になにかあったらメイドである私の責任!」


「この女はイリスなんかよりレベル高いんだから、一晩外に投げておいたところで風邪も引かないわよ」


売り言葉に買い言葉。エレミアが頬をふくらませてアヤを睨みつけ、アヤはニヤニヤと口角を上げる。俺の方も、そろそろ限界だった。


二人の背後の岩壁に思い切り手のひらを叩きつける。


「きゃんっ!」


「ひぁっ」


体を寄せ合い怯えるエレミアとアヤ。


二人の女を纏めて壁ドンする日なんて、今後一切訪れないだろうな。


「……いい子に言うこと聞けるよな?」


「は、はひ……ごめんなさいイリス様〜」


「あ、アンタのこと心配しただけでしょぅ……もぅ……」


頬を赤らめながら恥ずかしさに身を捩り、体を擦り合わせる二人に最早頭が痛くなる。


今のところ、二人の喧嘩を止める術がドSしかない。


もしかしてスキルのせいで二人ともおかしくなってるとか?


「あっイリス様!私いい事思いつきました!ちゃんと二人仲良く、イリス様のお傍にいれる方法!」


いや、こいつらは最初からおかしいのかも知れない。


エレミアの案にはそう思わざるを得なかった。


天幕の外に轢いた寝具の上で美女二人に挟まれたまま、ゆっくり目を閉じたのだった。


◇◇◇


「はい、今日は早急にやることがあります」


「一気に78階までブチ抜くことですね?!頑張ります!」


78階は、現在冒険者が到達している"魔王の棟"最下層である。


「違う。天幕を買いに行くことでーす」


「なるほどね。この女がうるさいし、三人用の天幕を買いに……」


「違う。一人用。俺用の天幕」


二人の時が止まる。しまったと後悔した時はもう遅かった。


ドSをもってしても、このわがままM女達は留まる所を知らないらしい。しまいには二人揃って――


『イリス様と一夜を共にできなくなるなら、光の刃でイリス様と私の胸を貫きます……そうすればいつまでも一緒ですよね……』


『いいわ。次は眠剤を盛れば済むだけの話。アンタをたった一人では寝かせないんだから!』


いろんな意味で身の危険を感じた俺は、やむなく三人用天幕を購入することになったのだ。


暫く料理も俺担当……ってアレ?アヤと別れる前と変わらなくないか……?


◇◇◇


「これください」


一旦ダンジョンを離脱し、王都のバザールへ。無事三人用天幕を買う羽目になった。


ちなみにダンジョンアイテムにテレポートなるものがあり、使い捨てだが割 安易に手に入る。任意の場所一箇所を記憶することができる便利アイテムだ。大体一つはダンジョンの外、一つは進んだ階層までを記憶させることが多い。


「あれ……エレミアとアヤが……さっきまで後ろ着いてきたのに……」


主人扱いしてくるくせに、こういう部分はなってないな……躾不足……なんてドSのイリスなら言うんだろうか。


バザールの露店を覗き込む白髪の女の姿が。


「あ、いたいた。エレミア――」


頬はまあるく林檎のように赤く、潤んだ瞳に眉は八の字に悩ましげ。艶めいたリップからは色気のあるため息が零れ、街ゆく人がつい見蕩れてしまう。そんな顔つきで――


魔物を飼い慣らす用の首輪を見つめていた。


う、うーん、すげー放置して行きたいけど最早公害だよな。飼い主としては責任感が芽生えるみたいな……


「え、エレミア〜……行くよ〜」


「あっ、は、ハイッイリス様!」


体をビクつかせ、嫋やかな胸を揺らしながらしおらしく駆けてくるエレミア。


ドM発揮してる時に一々色っぽくなるのなんなんだ……?


「……何見てたの?」


「ッそ、それは……」


俯いて視線を泳がせるエレミア。これはエレミアが悪いな。そう己に言い聞かせ顔を覗き込む。


「俺に隠し事?何見てたの?」


「ッ……ッく、首輪です」


「ふーん?俺が選んだ以外の首輪着けるなら、俺のは要らないよね?」


「そっそんな!イリス様からの首輪がいいです!お願い致します!イリス様からの首輪でなくては、私……」


「ん、分かってるよ。ちょっと意地悪しただけ」


「イリス様ァ……」


こういう所は可愛いなと思ってしまう。俺も大概な癖だな。


「えっと……アヤは……」


見渡してすぐ、向かいの店にて馬を打つ用の鞭に見蕩れるアヤの姿が。


「……ダンジョンに戻るぞ」


◇◇◇


テレポートにて元の階層に戻ってきた俺達。


しかしそこには、傷だらけになった身なりのいい男と獣人族の少女が折り重なって倒れているという緊急事態。


「うわ……酷い怪我だな……命からがらセーフティエリアまで逃げてきたって所か。アヤ、回復魔法を。アヤ?」


「ッ…………アルベルトッ」


「え?」


コイツがアヤの浮気相手、アルベルト――?!








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