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ドS配信事故を起こしたら、人気配信者と元カノと女神M女が釣れたので、一緒にダンジョンの覇者になることにした  作者: あきかたりれお


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4/11

第4話ドSが引き寄せる者


指通りの良い白い髪をゆっくりと撫でつける。その度に精巧に作られた人形のような顔が幸せそうに綻ぶ。


今俺は、人気配信者"純白のエレミア"を膝枕している。


「あの、エレミア……本当にこんな事でいいの?ワイバーンの討伐ご褒美」


「はい……私が心より仕えたいと思うお相手に、こうして褒めていただくのが夢だったのです」


「エレミアに膝枕したい男なんてこの世に溢れかえってると思うけど」


「いいえ。イリス様が良いのです。鞭を奮う際のあの冷たく無視を見るような目。それでいて楽しそうに、相手の気持ちを暴くような笑み。私の体はイリス様の」


「おーいストップストップ。配信BAN待ったなしだから」


まさか純白のエレミアを膝枕する日が来るなんてなぁ。美人だしなんかいい匂いする。しかもワイバーンを曲芸みたいに倒してもらったから俺のレベル爆上がりしてるんだよな……配信カメラはエレミアの可愛い寝顔が写るようにしてるけど――


509:雑魚冒険者のくせに。イリス退け代われ


当然、許しちゃくれないな。アンチは想定内として――


510:私も扱き使われた後膝枕で撫で回されたいんだが


511:命令下す時のイリス様の視線たまりませぬ。低めのボイスが効きますなぁ


512:ドSむき出した後の優男っぷり。同一人物とは思えねぇ。勉強になります


"こういう"コメントの方が多いんだよなぁ。今までヤバい性癖だって隠してたけど、ニッチなファンには刺さるもんだな


「イリス様?どうかされました?」


「あ、いや。考え事――」


ドカッ


唐突に背中に衝撃が走り、エレミア諸共吹っ飛ばされる。薄ら目を開く頃には、俺はエレミアに姫抱っこで救出されていた。


「うわなにこの状きょ」


「何者です?イリス様への攻撃、敵と見なしてよろしいのですね?」


放たれるエレミアの殺気。最下層冒険者ということもあり抱えられている俺が身震いするほどだ。


「何者って?」


聞き覚えのある声。弾かれたように顔をあげる。俺の背中を足蹴にした人物は――


「私はイリスの恋人、アヤよ!」


513:修羅場配信で死ぬw


514:え?別れてなかったん?イリス二股?アルベルトは?ダブル浮気ってこと?


「い、イリス様に恋人が……?」


「いや、"元"な。一昨日完膚なきまでにフラれたはずだけど……アヤ、今更なんの用だよ?」


エレミアの姫抱っこから地面へ降り立つ。アヤは肩で息をし、杖を握りしめている。よく見ればボロボロだ。


アヤの専門は防御と身体強化。自分を護りながら中層階の最深部まで来たのか……


「な、なんのって……アンタにもう一回チャンスをあげようと思ったの!」


「チャンス?」


「よ、ヨリを戻すチャンスよ。イリスがどうしてもって言うなら、もう一度彼女になってやってもいいわ」


桃色の髪を揺らしながら偉そうに指をさしてくるアヤ。


何言ってんだこの女……悲しいを通り越して呆れてくるな


「イリス様。この女は始末してもよろしいのでしょうか?」


魔剣が軋むほど固く握りしめるエレミアは殺気だけで低級の魔物を吹き飛ばしそうだ。


「いいよエレミア。これは俺とアヤの問題だし。アヤ、俺はお前とやり直すつもりはないよ。つまんないって言われた上に、即他の男に乗り換えられたら流石に冷める。アルベルトだっけ?ソイツと幸せにな」


人の不幸は蜜の味。コメント欄が嬉しそうに荒れている。アヤにとってはイメージダウンと恥だろうが、これくらいの仕返しは許されるだろう。


「行こう、エレミア」


「なっ、ま、待ちなさいよ!アンタだってその女に乗り換えてるじゃない!鼻の下伸ばしちゃって!」


「エレミアは冒険者としてのパートナーだ。もう良いだろ?お互い次にいってんだし。てかそっちが本性かよ。猫かぶりすぎだろ」


「う、うるさいわよ!騙される男がマヌケなだけでしょ!」


「チッ……」


つい舌打ちが。アヤのことは大切にしていた。明るく笑顔が多く、小さなことで喜んでくれる彼女が大好きだった。


今やただの軽い女にしかみえねぇな……


「ギャアギャアうるせぇんだよ。ひょいひょい男乗り換えて誰にでも尻尾振るようなやつ、こっちから願い下げ。アルベルトって奴に言っとけよ。"ちゃんと首輪付けとかないと私他の男に媚びりますから"ってさ」


あーぁ。言っちまった。アヤに捨てられてS癖隠さなくなってから、どうも我慢ができない


唖然とするアヤに背を向け次のフロアへと足を進める。


「今の表情最高です。ギャアギャアうるせぇって仰った時のあの眼差し……あぁっ私に首輪をつけてイリス様っ!」


エレミアは両手で頬を抑えながら早口でメロついている。この子も大概変な子だな。


グィッ


手を引っ張られ足を止める。しつこい女だとため息が漏れそうになった瞬間、アヤが顔をあげ、俺は言葉を失った。


赤く火照り、眉は八の字に。泣き出しそうな、悔しそうな、しかし嬉しそうな――そんな複雑な顔だ。


アヤのこんな顔、初めて見――


「あ、アンタが私に、首輪付けなさいよ!」


ン……?なんか、雲行き怪しくね?


◇◇◇


515:まさかのアヤちゃんもマゾ希望wwつーか本日の視線もセリフもシビれるねイリス様っ!


516:このダンジョン変態しかいねぇのか?ヤラセ?


517:イリス様ドMハーレム確定。M女よ集え








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