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「あっ、亜姑・・・?」
後ろから急に聞こえた声に美音は一瞬肩を震わせ後ろを振り向いた。そこにいたのは記憶を失くしたはずの藍がカーディガンを羽織って点滴を押し持っているという姿で立っていた。
「あっ!ごめんなさい。亡くなった私の姉さんそっくりだったので・・・。あっ、リオ先生のお父様、友雅副院長先生ですね。」
「そうだよ。藍ちゃん元気そうで良かった。」
亜・・・姑?藍は確かにそう言ったわ。
でも、友雅先生は記憶喪失だって言ってた。でも!死んだ姉に似てるって藍は言った・・・。
「友雅先生これはどう言うことですか?藍は記憶喪失なんじゃないんですか!!」
「美音!落ち着きなさい。ここは病院だ。」
そんなとき院内の廊下をリオが歩いていた。
それを見つけた藍は・・・。
「あ!!リオ先生!!」
「えっ!」
廊下を歩いていたリオは不意に聞こえた声に反応して声をあげた。振り向いた先には父親の友雅と義姉の美音それに藍がいた。
なんだ、藍ちゃんと父さんに義姉さんか・・・。
でも、なんだか義姉さん怒ってないか?ま!まさか!!
リオは歩いて3人の所に行った。
「友雅副院長に美音先生、それに藍ちゃん。こんにちは」
「リオ先生その節はありがとうございました。」
藍はリオに向かって深々と頭を下げた。
リオは「いやいや」と言って軽く笑った。
美音は2人のやり取り以前に藍の記憶がどうなっているのか知りたかった。
それを察した友雅が「そうだ!!」と何かを思い出したかのように言った。
「さて、リオに藍ちゃん。それと、美音。院長先生がお呼びなので院長室に行くぞ。」
「えっ!!!」
友雅を除く3人が声を揃えて言った。
「友雅先生?なぜ、私が院長のお部屋に行くのですか?」
「藍ちゃん。疑問に思うかもしれないけど今は黙ってついて来てくれるかな?」
「・・・はい」




