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「父さん…」

「どうした?リオ」

美希に説明し終わったリオはそのまま父親である友雅のところに相談しにいった。

「父さん俺…、患者の親に嘘をついた。」

「葵さんのことか??」

「…。」

友雅にあてられ一瞬動揺するがリオは冷静さを保って見せた。

「藍ちゃん本当は記憶喪失じゃないんだ。健康なんだ。術後の検査でも異常は見つからなかった…。」

「まぁ…、いいんじゃないか?」

「どうして…、どうしてだよ!!俺は藍ちゃんの家族を騙したんだ。」

「藍ちゃんがそうしたかったんだろ。それに…。」

「それに…。何だよ!!」

リオは興奮のあまり父親の友雅を怒鳴りつけた。

「お前…、藍ちゃんのことどう思ってる?」

「どうって…。か、かわいいと思うけど…」

「けど…?」

「父さん!話を()らさないでください。父さんは患者さんの言うことをすんなり聞くんですか!殺せと言われれば父さんは患者さんを殺すんですか!!」

リオは怒った。友雅は決して話を逸らそうとしたわけではなかった。

「リオ、父さんはそう言っているのではない。」

「いや!言っています。俺は…、俺は父さんみたいな医者にだけはなりたくない!!」


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