表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンで潮干狩りを  作者: 大正
第十五章:ダンジョン踏破は他人の手で
870/1206

870:発電

---探索者総合スレpart501---


283:名もなき探索者

なんかダンジョン庁がアンケート調査してるらしいな

B+ランクに限定されてるらしいが何の聞き取りだろう


284:名もなき探索者

あれじゃね? エレベーターについて隠してるのかどうかを洗いざらい吐かせてるんじゃね

ついてるけど秘密にしてまーすだと他の探索者の不利益にもなるし

以前の大梅田みたいに知らないけどみんな使ってます、で済む場所と済まない場所あるしな


285:名もなき探索者

多少不便でも自由にエレベーター使えるダンジョンあるならそっちに移住するという手段も取れる

エレベーター使えるレベルの探索者ならそのぐらいパッと出せるだろ


286:名もなき探索者

二、三ヶ月出稼ぎと思って動くのも有りかもな

タコ部屋に放り込まれて肉体労働やベーリング海でカニ漁するよりは金になるかもしれんし


287:名もなき探索者

なんでB+だけなんだろう? BランクでもCランクでもエレベーターについては知ることはできると思うんだが


288:名もなき探索者

エレベーターについてギルド側に報告することがB+ランクへの昇級基準とか?


289:名もなき探索者

だとしたらウソの報告をしてB+ランクになって、悠々と……いや、エレベーター無しであそこまで下りるのは今となっては苦行かもしれん

やっぱりB+ランクならそこにエレベーターが有るかどうかはみんな知ってるって事だろうか


290:名もなき探索者

現状最高位はAランクになったとはいえB+ランクとの違いといえばダンジョンを踏破したかしてないかの差と考えると、Aランクパーティーより深く潜ってるパーティーも居るって事だろうな


291:名もなき探索者

公開されてる範囲では大梅田ダンジョンと高輪ゲートウェイ官民総合利用ダンジョンは四十二層まであることは確認されている

東西それぞれギルドに許可を取った上で公開してるらしいから、全ダンジョンに三十八層にダンジョンの底がある、というわけでも無い

ダンジョン庁もダンジョンの底が何層にあるかは把握できてないってことだな


292:名もなき探索者

逆に三十層までに底があるならどこかのBランクパーティーでも報告は出来るけど今のところその様子はない

ということは少なくとも三十一層以降にダンジョンの最下層があるということにはなるな


293:名もなき探索者

三十層より浅い階層にある可能性は……そもそもスレすら立ってないダンジョンもあるからな

そこにひっそりと潜られていたら俺らにも追いかけられん

全スレ立てて人が来るかどうか試してみるか?


294:名もなき探索者

サーバーに要らん負荷をかけるだけかもしれんな

そもそも俺ら自身が一部の名もない探索者だ、ネット使ってすべての探索者が情報のやり取りをしている訳じゃない

ダンジョン内でも電波が通り抜けるなら話は別だったんだろうが、現実はそうじゃないんだ

だからこっそり潜っててもバレないだろうし、ギルド側がそれを黙認してたら確かめようがない


295:名もなき探索者

全国の査定カウンターに張り付いて査定の様子を観察して、それをつぶさに報告するぐらいしかないか

不審者通報待ったなしだな


296:名もなき探索者

ダンジョン庁は把握してるんかね? 今どこのダンジョンの最下層が何層か


297:名もなき探索者

それを確認するための探索者への聞き取り調査ってことじゃないか?

熊本第二ダンジョンのことも含めて踏破されるのは想定外だったんじゃないかと


298:名もなき探索者

熊本第二ダンジョンが踏破されるとどういう問題が起こるんだ?


299:名もなき探索者

第一第三ダンジョンが混み始めるのと、周辺地域が静かになる


300:名もなき探索者

後は純粋に魔結晶の供給元が一つ減るって話だな

発電に使うためにどれだけ在庫があっても悪くはない魔結晶の採掘資源場が一つ減ることになる

あまりにダンジョンを踏破され続けると、その魔結晶の供給が止まって発電事業に支障が出始めるかもしれない

やっと始まった完全クリーンエネルギー事業なのに国内に燃料が無いでは化石燃料燃やしてタービンを回すのと同じ末路をたどる

国内にダンジョンという供給元があることで輸入に頼らない形での発電が期待されている今、次々踏破される可能性があるってことはこれから参入しようとする企業にとってはダメージだろうな


301:名もなき探索者

>>300

なるほどな、それに地方それぞれにあるから分散して需要も賄えるから人口密度や探索者人口に応じた産出調整も出来るし、魔結晶だけなら運搬にそれほどコストがかからないというのも魅力の内なんかな


302:名もなき探索者

何より絶対問題として俺らの食い扶持がどんどん減っていくことになる

何処かのダンジョンが無くなると言うことはそのダンジョンから流れてくる探索者で探索する場所の人口が増えるからその分効率が悪くなることになる

結果的に美味しくなくなるし魔結晶も出なくなるってことか


303:名もなき探索者

確かに、今一斉に踏破しましたって言いだしたら大問題になることは解った

そして、熊本第二ダンジョンでそれが行われたのでまだ比較的傷は浅かったという事か


304:名もなき探索者

もっと大手のダンジョンだったら大ダメージだっただろうな

各ダンジョンの魔結晶の産出量データ、どこかに載ってたりせんやろうか


305:名もなき探索者

魔結晶といえば、B+探索者向けというか、具体的に言うと三十三層以降らしいがその魔結晶が緑色してるんだが

査定価格がこの間の価格改定以降下がってるらしいな


306:名もなき探索者

魔結晶の発電効率と価格について差が大きかったとかそういう理由なら納得するしかない

今のところ魔結晶を個人や企業で抱え込んでいるチャレンジャーはそう多くない


307:名もなき探索者

企業で魔結晶抱え込むとかそんな気長な投資できる奴が居るのか


308:名もなき探索者

>>307

海外だと、新しい金融商品だと声高に叫んで魔結晶の買い取りやってる企業もある

国内だと……これどうなるんだろうな、電力会社から引き合いが来たとしてもその分の利益出せるんかな


309:名もなき探索者

我が国そんなに広くないからな。倉庫だけでも場所を圧迫するし、どんな扱いで保管されてるかもわからない

早くても来年以降だろ? それまでにもギルドの倉庫に山のように積まれているはずだし、そっちの解消が先になると思うけどな

よほど大量に発電されてどっちもこっちも発電用の燃料が足りません! なんてことになれば別だろうが


310:名もなき探索者

そもそも発電所ってどのぐらいの規模になるんだ? 発表があった五万キロワット級の研究用発電所での発電効率がどのぐらいになっているのかも明確じゃない


311:名もなき探索者

小規模でも発電が出来るってなら、小規模施設を私費で建設して自前で魔結晶持ってきて売電するビジネスが出来るかどうかってとこじゃないか?


312:名もなき探索者

解らんことだらけだな。電力会社の担当……そんな奴が探索者スレに居るとは思えんし、居たとしても機密情報になるだろうから漏れる可能性も低い

今はただ待つことしかなさそう


313:名もなき探索者

実験用の発電炉の規模でも五万キロワットでしょ?

大きさはともかく、小さい奴を並べてひたすら発電するだけで効果ありそう

商用でわざわざ大きいのを建てるよりも小型のを複数設置して大出力化するってこともできるんじゃないか?

だとすると僻地でも稼働できる非常用電池としての需要もあるんじゃないかな


314:名もなき探索者

非常用電池か……集落数件分の一定量と考えれば価値はあるかもな


315:名もなき探索者

魔結晶の重さに対する発電量にもよるな

各ギルドに非常用発電施設としておくのもワンチャンある?


316:名もなき探索者

御家庭に一台非常用魔結晶発電機

発電効率が良ければそれだけで電力会社のお世話になる必要もなくなる未来が来るのかもしれん

それでも手持ちの魔結晶が切れたらお世話になることは違いないんだろうけど


317:名もなき探索者

なんか色々可能性があるらしいな。そこまでの発電効率なのか


318:名もなき探索者

いわゆる石炭火力のコンバインドサイクル発電方式よりも熱効率がいいかどうかによるんじゃないかな

しかもそれに比べて空気を汚さないとくれば原子力の次に安定した発電エネルギー技術としてかなり良いものになりそう


319:名もなき探索者

そもそも魔結晶発電って熱出るの? 熱が出ないなら効率は百%なんだと思うけど


320:名もなき探索者

熱が出ずにそのまま電気を搾り取れるらしいとはどこかで聞いたな


321:名もなき探索者

なら熱効率は気にしなくていいし、どうやら空気に対する汚染も無いらしいし

夢のエネルギー以外の何物でもないやん。なんで大々的に発表しないの


322:名もなき探索者

発表のタイミングを待っているという説がある

国内向けの発表は実験施設の試験稼働という事でそこそこの人数とそこそこの起業家や電力会社の人間を集めてパーティー形式でお披露目は終えたけど、国外向けにはまだ発信してない状態

もしかしたら発電システムについて日本や海外で特許を取ってしまうことで海外諸国に対してアドバンテージを取ろうとしたのではないかという話

お披露目会が出来たのも特許の出願が終わったから、という予測がどっかの経済紙でなされてたと思う


323:名もなき探索者

なるほど、よく解らん。もう一段階掘り下げて解説を頼む


324:名もなき探索者

>>323

国際特許を取ることで同じ技術を使った魔結晶発電所の建設を阻止できる

魔結晶は世界のどこにでもあるので発電施設を作りに行く代わりに仲よくしよう? という外交カードが一枚増えることになる

みんな仲良くダンジョン潜ろう? という流れになれば資源が原因の紛争がいくつか解決に向かう可能性がある

デメリットととしてはダンジョンを巡る紛争がまた増えそう、ぐらいかな


325:名もなき探索者

よく解らんが国益になるならそれでよさそうだな


326:名もなき探索者

しかしどうやって技術開発にこぎつけたんだろうな

いきなり湧いて出るようなものでもないだろうに


327:名もなき探索者

その辺を知っているのは多分長官とその周りの数人ぐらいじゃないかな

お披露目会があるまで誰も知らなかったどころか、お披露目会に誘われた探索者も限定的だったらしいし


328:名もなき探索者

どこかのダンジョンに真中長官が入り込んで総理と一緒に何かしらしていたって話あったろ

あれと関係してるんじゃね?


329:名もなき探索者

小西ダンジョンにはその発電施設があると? そんなものあったら話題になってるはずだろ


330:名もなき探索者

何かあったはずなんだよな。でも首相動静を見てみても真中長官と共に小西ダンジョン訪問としか書かれてなかったらしい

詳細に何をしてたかは全く以て不明


331:名もなき探索者

これはあれか? ダンジョン内で秘密会談をしていたのは確定だろうから誰と会ってたかだよな

でも、他のメンツは護衛だったんだろ? その護衛なら何か知ってるんじゃないかな


332:名もなき探索者

あの時護衛してたのはD部隊と小西ダンジョンではちょっとした有名人の二人組と、清州ダンジョンの探索者だったらしいから、全員そろって当時のBランク探索者だったんじゃないかな


333:名もなき探索者

つまり情報源はB+探索者なら知ってる可能性もあるって事か

迂闊に知るとまずい領域の話だろうな


334:名もなき探索者

B+探索者の秘密って何なんだろう

いつか公開してもらえるんだろうか


335:名もなき探索者

B+探索者になって見ればわかるって奴かもな。B+探索者も去年から比べたらちょっと増えたらしいし、その増えた理由について考えていけば結果が導き出せるかもしれん


336:名もなき探索者

まあ、世間が大きく動こうと動くまいと俺らのやることに変わりはないんだけどな

明日も武器片手に探索だ


337:名もなき探索者

色んなダンジョンの事情を聴くと他所のダンジョンにも通ってみようかなという気にはなるんだが

何処のダンジョン潜っても風景が変わらないからまた一からスタートみたいな気分にさせられるからいまいち踏み出せないんだよな

もっとダンジョンごとの特色とか違いとかあればいいのに


338:名もなき探索者

受付嬢の可愛さでダンジョンを決める探索者もいると聞く


339:名もなき探索者

ダンジョンを選択できる余裕があるのは良い事だ

俺なんて隣のダンジョンまで三百キロ離れてるからな


340:名もなき探索者

道民か……

作者からのお願い


皆さんのご意見、ご感想、いいね、評価、ブックマークなどから燃料があふれ出てきます。

続きを頑張って書くためにも皆さん評価よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
> 電波が通り抜けるなら > 風景が変わらない タイムリー会話(あるいは仕込みおじさん) > 迂闊に知るとまずい 消されるぞ(近日公開予定)
ほんと理想的なエネルギーよなぁ そのうち人類はダンジョン付き宇宙船でGOとかなりそう 娯楽も食料もエネルギーも穴一つで賄えちまうんだぜHAHAHA
ヒグマしか通ってないダンジョンとかありそう。 別の物語が始まっちゃう。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ