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ダンジョンで潮干狩りを  作者: 大正
第四章:中年三日通わざれば腹肉も増える

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236:上等な肉の中華~小西ギルドの夜はちょっと遅い。

 

 アラームが鳴った。目を覚ますといつもの光景ではなくプレハブの建物の中だった。そうだ、時間を潰すためにギルドで寝てたんだったな。普通はこんなところで寝ないでくださいと言われるところだが、顔なじみのギルド職員に加えてこの時間帯はギルド内に探索者が居る事は少ない。


 快く許可をくれたギルド職員に感謝しよう。さて、目が覚めたらお腹が空いてきた。時刻は十一時。昼食にはいい時間だ。早速中華屋へ向かおう。


 歩いて中華屋へ向かうと、ちょうど開店の看板を出している爺さんと目が合う。


「おう兄ちゃん久しぶりだな。オーク肉食いに来たのか? 」

「あぁ、楽しみにしてたよ。ちょっと長めの休みを取ってたから来るのに時間が空いちゃったけどね」

「構やしねえよ。おかげでその間にそれなりに美味しくできる調理法を考える時間が出来た」


 爺さんは今日も元気そうだ。さて、俺は楽しみにしていたオーク肉の中華を味わいに来たのだ。


「で、満足する物は出来た? 出来たなら是非ご賞味に与りたいところだけど」

「おう、練習台がてらいくらか使っちまったが兄ちゃんたちの分はきちんと残しておいたぜ。メニューはお任せで良いか? 」

「勿論。それが一番美味い事は信用してる」

「任せな。ワシが腕をかけてできうる限りのオーク肉料理を出してやる」


 早速店に入る。人入りはまだ少ない。昼飯としては少し早めだが、客はまばらに居る。自分で水を汲んでカウンター席に座ると、お手拭きで手と顔を拭いているとまだかまだかと胃袋が主張し始めた。これは美味いものを美味いと感じられる証拠だ。今から楽しみである。


 近くで調理しているのを眺められるのもいいが、爺さんが運んでくる手間を考えるとカウンター席のほうが色々と都合が良いだろう。


 しばらくするとお通し代わりに餃子が運ばれてきた。今日はウルフ肉も無くボア肉でもなくオーク肉らしい。オーク肉の餃子とはどのくらい変わるものなのか楽しみである。


 あらかじめ仕込んであったのか、それとも手早く作ったのか、もしくは提供したくてたまらなかったのか。まずは餃子を一口、何も付けずに食す。


 まず、特筆すべきは肉汁の多さだ。おそらくオーク肉の大量の脂が餃子の皮の中に閉じ込められていたのだろう。汁が熱い。が、熱さに負けない旨味が口の中を乱舞している。餃子というより小籠包みたいだ。普段は奥歯のさらに奥で脂を存分に味わうのだが、オーク肉は口の中全体を脂と一緒に入っている刻んだキャベツが程よく油を吸い取ってくれているが、それでも吸いきれていないらしい。


 思わず「美味い」と口に出して言ってしまった。俺の顔は鏡を見たらきっとだるんだるんに蕩けているだろう。やはり爺さんに任せて良かった。これは俺では出せない味だ。混ぜ込まれている香辛料も肉の脂をより引き立ててくれている。


 脂の量もそうだが、肉もしっかりとした歯ごたえを残してくれている。これは無限に食べられるな。ご飯が欲しい。


「爺さんご飯頂戴。これは餃子だけで食べるのはもったいない」

「おう、一分待ってくれ。ちょうど炊き立てのがあるんだ」


 炊き立てご飯も付いてくるらしい。これは控えめに言って最高では? ご飯と同時に一品料理が運ばれてきた。どうやら酢豚風の様だ。


「ちょっと調味に試行錯誤したが、美味いはずだ。試してみてくれ」


 早速いただく事にする。酢豚にしては酢の量が少なめの感触がするが、肉の存在感がちょうどいい塩梅になっている。これも美味い。


 コース料理のように運ばれてくる中華の数々。一体何品持ってくるかは解らないが、お値段はそれ相応のものになるだろう。しかし、財布の中にはかなりの余裕がある、数日前に納品したオーク肉の代金が丸ごと入っているので金の心配はしなくていい。今は食事を心から楽しもう。


 もう一杯ご飯が欲しいな~と思っている時に更に一品運ばれてきた。


「兄ちゃんまだ胃袋に余裕はあるか? 」

「ダンジョン出てから何も食ってないからまだまだいけるよ」

「そうか、なら試してほしいもんがある。ちょっと待ってろよ」


 何だろう。何が出てくるか興味津々だ。もしかしたら俺の知らない中華が出てくるのだろうか。しばらくして、餃子の様で餃子でない、なんだかプルプルしたものが出てきた。


「猪腸粉って言うんだけどよ。ざっくり言えば米粉を使った餃子だ。とりあえず味わってみてくれや」


 猪腸粉という料理自体知らないが、形を変えた小籠包みたいなもんだろうか。とりあえず一口齧ってみる。すると中からオーク肉の脂がこれでもかというぐらいあふれ出し、そして中には細切れになっていないオーク肉が姿を現す。肉は原形をとどめており、プルプルの食感と肉の確かな感触が口の中を楽しませてくれる。


 スマホで調べてみると、広東地方の代表的な大衆料理らしい。初めて知った。爺さん色々レシピ持ってるな。田舎の中華屋にしては幅広いメニューがあるようだ。もしくは、俺のために作ってくれたのかもしれない。爺さんには感謝しよう。


 餃子みたいに見えるが、外の皮は小麦ではなく米粉を利用している分だけプルプルモチモチな成分が多いのだろう。ご飯の追加は頼まなくてよかった、外皮が米の代わりをしてくれている。


 さて、お腹もそこそこ膨れてきたな。ここまでの料理はすべて満足できる物として提供され続けている。まるでVIP席に座っているかのような中華の歓待だ。


 次にオーク肉の唐揚げが運ばれてきた。待ってましたという感じだ。少々油がとりきれていない感じがするが、そんなことは割とどうでもいい。早く肉の食感を楽しみたい。


 口にしたオーク肉の唐揚げはもも肉のようなとても柔らかい食感だった。噛むと、いや噛まなくても溶けるように溢れてくるオークの味。肉が六で脂が四。そんなイメージだが、脂の振りした肉がかなり混じっている感じだ。


 内側までしっかりと熱の通った肉が噛み切りやすく、柔らかく俺の口の中で消えていく。やっぱりもう一杯米が欲しくなってきたな。次の料理にもよるが米を追加しようかな。だが、米を入れたら次のメニューが入らなくなってしまう可能性がある。次で最後、ぐらいかな。


 そろそろ〆と行きたいが、次は何が出てくるんだろう。次々に出てくる料理に期待しかない。すると、どんぶりを抱えて爺さんがこっちに来る。ようやく〆かな。


「最後はシンプルにチャーシュー麺にしてみた。胃袋的にもそろそろ〆る頃だろう?オーク肉でやってみたんだ、脂がちょいと多めだが兄さんなら行けそうだと思ってな」


 〆にラーメン。悪くないチョイスだ。麺は少なめだが、具材が豪華だ。多分ここに乗っているオーク肉だけでラーメン全体の七割ぐらいの価値があるんだろう。満漢全席とまでは行かないが、中華のコースメニューとしては野菜が少なめだがガッツリ肉を食うにはいいラインナップだった。


 ラーメンは豚骨ではなく醤油だったが、オーク肉の脂が表面を覆っている。アブラマシマシだ。これは肉が楽しみだな? 早速肉からかぶりついてみる。


 柔らかい。口の中に入れると完全に溶けたのではないかと思うぐらいに柔らかい。これは良いな。このラーメン単品でお値段は二千円を軽く超えるだろうが、それだけの価値があると言っていいだろう。


 麺にも脂が絡んでおり、ひたすらに舌と鼻を刺激してくる。醤油辛くなく、オーク肉の脂の甘い部分が口の中を駆け巡る。具材として乗っているメンマと、ラーメンと言えば忘れてはいけないなるとも乗っている。ラーメンを注文したらラーメンが出てきたが肉が美味すぎる。という感じである。


 あっという間でにラーメンを完食し、スープまできっちりいただく。もう俺の腹は満腹だ。オーク肉の神髄を知るところまでは行かないが、こんな田舎の寂れた中華屋でこれだけの高級料理を食べる事はそうそうないだろう。


「どうだったね? 満足できたかね? 」


 爺さんがしきりに感想を求めてくる。俺は満腹で体をろくに動かせないので、親指をぐっと立てる。


「食いすぎたと思うが、どれも美味かったよ。お気に入りは……猪肉腸粉かな」

「なるほど。参考にしとくよ」


 満腹でしばらく動けそうにない。つまようじ片手に周りを見渡すと、俺のほうに視線が集まっている。あいつは一体何を食ってるんだ、美味そうな匂いが漂ってくるぞという感じの視線だ。


「ところで、ボア肉があとすこしあるんだけど買い取る? 」

「それは良いな。今日の代金から差し引いておくよ。もしかしたらオーク肉も名物メニューになるかもしれねえからな」

「ただ、しばらく半分休業中なんで頻繁に持ってくるのは出来ないぞ」

「構わんさ。兄ちゃんのペースで納品してくれりゃそれでメニューを決めるからな。家はチェーン店じゃねえからその日の食材と気分で食い物を出せる」


 本当は四パックあるんだが、新浜さんのおかげで調理の方法をいくつか考えることが出来た。その分を店に卸してしまっても良いだろう。


「ちなみに、オーク肉をふんだんに使ってる分結構高い支払いになるが、財布のほうは大丈夫か? 」

「大丈夫、今日もしっかり稼いできたし、もし足りなかったら次に潜った時に支払いに来るさ」

「しかし、兄ちゃんなんでわざわざ小西に来るんだ? バスも本数少ないし駐車場も無いし、色々面倒だろう? 」

「その分人が少なくて狩場が独占できるんだよ。さすがにモンスターが多すぎてオーク肉を取りに行くのは難しいが、他のダンジョンで狩ってくることもできるしな」


 実際この間持ってきたオーク肉は清州ダンジョンで取ってきたものをわざわざここまで運んできていた。手間だとは思うが、どうしてもここで味見をしたかったのが本音だ。


「てぇことは、この間はわざわざ他のダンジョンで狩ってきた肉を持ってきたのか? 」

「そう言う事。また潜る事があったら持ってくるよ。それとも、ボア肉やウルフ肉のほうが良かったりする? それなら数だけは揃えられるけど」

「そうさなぁ。よく出るのはウルフ肉だが、ボア肉も最近人気出てきたんだよ。ここ最近探索者が増えたらしくて昼飯をうちで食っていってくれる人も増え始めている」

「覚えておくよ。何ならウルフ肉とボア肉は全部こっちに卸しても良いぐらいだ」

「ははは。家の冷蔵庫に入りきる範囲で頼むわ」


 腹がこなれてきて落ち着くと、お会計を頼む。オーク肉をふんだんに調理してくれたおかげで、万を超える出費になったがこんな贅沢ならいいだろう。今日の収入に比べれば些細なものだ。


 大満足して中華屋を出る。さて、家に帰ったらもうひと眠りかな。今日は得るものが多かった。腹ごなしに自転車で駅まで行くと上から戻ってくるかもしれないので大人しくバスを待ち、そこから駅を経由して自宅に帰った。


 家に着いて思い出す。新浜さんに連絡を取っておこう。「お土産受け取りました。有り難く使いました」返事がすぐに来ない事を見ると、どうやらダンジョンに潜っているらしい。まぁ返事はその内来るだろう。


 エアマットを膨らませて水洗いして干し、その後は夕方まで仮眠し、夕食を軽めにとるともうその日は身支度を済ませて寝てしまった。今日はいい一日だった。


 ◇◆◇◆◇◆◇


 side:小西ダンジョンギルド


「潮干狩りおじさん、久しぶりに来たね。でもCランクになってもスライム狩りは欠かさないのね」


 受付嬢が一日の精算を手伝いつつぼやく。相変わらずスライムの魔結晶とスライムゼリーを大量納品してくる。それだけではなく、ソロで七層までのドロップ品、二人で潜る時は九層までのドロップ品を持ってくる。


「ドロップ品が量を計って終わりになったので手間はかからないから良いんですけどねー。スライムわざわざ狩ってなんか利益でもあるんでしょうかねー」

「精神統一のためとか言ってた気がする。下まで潜って帰ってくるほうが稼ぎは良いはずなんだけど……」


 職員揃って首をかしげている。安村の行動はよく読めない所が多々ある。おそらくソロでも九層を回る実力はあるのではないか。それなのに七層までで帰ってきて、今日査定されたドロップ品を鑑みるに、ひたすらゴブリンを狩り続けた事だけは察する事が出来る。


「何か譲れない物があるのではー? っと、今日の精算終わりー! やっぱりスライムのドロップ品が重量査定になったおかげで早く帰れますねー」

「潮干狩りおじさん、Cランクになったんですね。じゃぁこれからはもっと深い階層のドロップ品も持ってくるって事ですよね」

「そうなりますねー。十一層以降の各ドロップ品の種類と内容、もう一回頭に入れておかないとー」

「しかし、一杯稼ぐようになりましたね。おじさまだけど狙い目なのかしら。あの人独身でしょ? 年上なことを除けば優良物件なのでは? 」

「いや、でも相方の女の子がいるし、狙うのはちょっと難しくない? 」

「でもあの二人、コンビというより伯父と姪って感じじゃない? 」

「確かにそんな感じではあるかも。でも実際のところどうなんでしょうね」


 仕事が一段落したところで下世話な会話をしている。誰がいくら稼いでいるかは個人情報なのでそう周りに触れ回る事は許されていないがここはもうダンジョン職員しか居ない。誰がどのくらい稼いでいるかはある程度共有されている。


「今後はCランクに上がる人も増えてくるんですかね。そうなればますます忙しくなりますよ」

「潮干狩りおじさん、朝一で帰ってくることが多いから助かるんですよねー。時間ギリギリに査定に持ってくる人が多いと帰りが遅くなるのでそこは助かってるんですがー」

「そういえば七層まで一旦潜ってそれから上がって深夜狩り……みたいなイメージであってるのかな」

「そういえば潮干狩りおじさん、ワイルドボアのドロップはたくさん出してくれるけどダーククロウの素材は卸さないんですよねー」


 査定担当はその辺もある程度把握している。実際安村はダーククロウの羽根を布団屋に卸すために保管庫に詰め込んでいるので、ギルドの査定には回ってこない。


「ダーククロウの羽根、密かに人気なんですよね。その内査定価格も上がるかもしれません」

「それって使い道あるの? 」

「なんでも、よく眠れる香りが含まれているとかで、寝具やソファーに使われてるらしいですよ。一度枕と布団の宣伝を見かけることがあったので値段を見てみたんですが、とても私たちの給料では買えるものではありませんでした」

「潮干狩りおじさん稼いでるし、もしかしたら持ってるかもしれませんね」

「どこかで体験睡眠みたいなことやってる店無いですかね」


 みんな睡眠には悩んでいるようであった。そもそも、ギルド職員はダンジョンが開いてる時間の都合上、労働基準法で言う所の残業を毎日行っている事になり、それを含めて給料に一定の特別残業代が含まれた状態で支払われている。これもダンジョン庁故の特殊な形態であった。


 主に忙しいのは開場すぐと昼、それにダンジョンを閉める時間帯であり、その間はのほほんとお茶でも飲んでいる暇がある程度には気楽な職場であった。これで特別残業代込みなので他のダンジョンの職員よりちょっとだけ給料がいい。


 給料が多くて休む時間も十分にあるのだから、「多少」の残業は織り込み済みであった。


「あー、収入のあるいい男どっかに居ないかな」


 受付嬢は絶賛彼氏募集中らしい。しかし小西ダンジョンは若干オッサン比率が高めだ。何なら還暦を過ぎた人たちもいる。ダンジョンの中のほうが体の動きが良くなるのでこぞってダンジョン内で体を動かすことを楽しんでいるらしい。そんな理由もあり、中々年齢的にあいそうな人は居ないらしい。


「もっと出会いのある職場に移るしかないんじゃないですか、例えば清州に異動するとか」

「そういえば若い子のパーティーで中々のペースで探索を進めてるパーティーがあるわね。唾の付け所かもしれないわよ」

「でもちょっとガサツなのよね。年上の魅力でなんとか落とすことはできないかしら」

「とりあえずもう一人ぐらい職員増えてくれないかなぁ。今後探索者が増えると一人で査定カウンター担当するのも大変でしょ? 」


 たしかに小西ダンジョンの探索者数は徐々に増え始めている。と言ってもスライムとグレイウルフで止まっている探索者はほとんどであり、Dランクで止まっている探索者が大勢だ。七層にまで潜って宿泊して帰ってくる探索者も確かに増え始めているが、それでも九層まで潜って戦っている探索者はまだまだ少ないと感じる。


「その辺は手伝ってもらってる事もあるので今のところ大丈夫ですねー。むしろ支払いが多すぎてギルド内の現金が枯渇しないかどうかのほうが重要かも」

「その辺はギルマスに可能性として報告しておくしかないんじゃない? 」

「一回潜ってソロであれだけ稼がれると流石にねー。振り込みで処理してくれるのは有り難いところですが」


 たしかに、一晩泊まって数十万稼いでくる探索者は二つか三つのパーティーぐらいしか居ない。赤字ダンジョンはもう少し続きそうな予測が立てられていた。


「潮干狩りおじさん、このまま順調に探索を進めていくと鬼殺しにもなるんですかねー」

「小西ダンジョンで鬼殺しになった人ってまだ居ないわよね」

「私の知る限りではいないですね。最初の鬼殺しになったら一躍有名人になるわけですか」

「でも潮干狩りおじさん、あんまり目立ちたくないってスタンスですよね」

「謙虚ですねー。でもそういう人が気が付いたらトップを走っている事もありますしー。今後に期待ってところじゃないですかー? 」

「さて、仕事も終わったし帰りますか。私たちも明日に備えてしっかり休まないと」

「昼間は休みみたいなもんですけどねー。特に午前中、十時越えたら昼まで暇ですしー」


 仕事が終わって帰り支度を始めながら、今月のノルマと黒字になるためにあといくらダンジョン税を稼がなければいけないか、というのは全体として共有されているが、こればっかりは探索者の稼ぎに頼るしかないので困ったところである。


「じゃあ、そろそろ帰りますか。お疲れー」


 職員は全員帰り支度を終えてギルドのドロップ品保管場所にそれぞれのドロップ品と量を記録して、各場所を消灯していく。今日は残業は一時間で終わった。


 安村が色々とダンジョンで遊んでいる間、ギルド職員もちゃんと働いている事は確かだが、まだまだ小西ダンジョンの探索者数は少ない。それも一層と二層に探索者が集中しているため、金額としてはまぁまぁ赤字という所だった。黒字までの道はまだちょっと遠い。


作者からのお願い


皆さんのご意見、ご感想、いいね、評価、ブックマークなどから燃料があふれ出てきます。

続きを頑張って書くためにも皆さん評価よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
前話  今回はスライムの魔結晶は査定に出さずに保管庫に入れっぱなしにしておこうと思う。  今話  相変わらずスライムの魔結晶とスライムゼリーを大量納品してくる。???
[一言] >>でもあの二人、コンビというより伯父と姪って感じじゃない? 安村「せめて叔父と姪にして!そこまで歳の差ないから!!」
[気になる点] 腸粉、広東料理の中でも一番朝食にぴったりな一品だと思う。 作り方は案外簡単かもしれないが、作るための機材がやや面倒な気がする。
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