表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンで潮干狩りを  作者: 大正
第一章:四十代から入れるダンジョン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/1238

17:ギルド職員は忙しい

三十万PVありがとうございます。

今更ですが、毎日八時更新です。

ダンジョンで潮干狩りを

Renta!等いろいろなサイトで発売中です。是非とも続刊のためにもご購入のほうよろしくお願いします。


「どういうこと?」


 資源管理を一手に引き受けているギルド職員から驚きの一言が上がった。


「スライムを専門で狩ってるおじさんが居ましてですねー。その人が一日でこれだけ稼いで帰ってきちゃうんですよー。ギルドの規約上、資源の引き取りは拒否できない事になってますしー」

「それは解ります。問題は量ですよ量。ここ四日間でいきなりスライムのドロップ品が急増してるけどいったいどうすればこれだけ取ってこれるわけなの?」

「それは本人に確かめてみるのが一番じゃないですかねー。今度ダンジョン潜りに来た時に連絡するよう受付に確認してみたらどうですかー?」

「それはそうね。これだけの量を納品されると定時に帰れないじゃない!」

「ですねー。まぁみんなでやれば早く帰れるでしょうからやるしかないですねー」


 ギルド職員が二人、本日の買い取り資源の数合わせに参加している。

 安村から買い取った量は通常のギルドでは大した量ではないだろうが、ここは田舎の過疎ダンジョンである。ここ数日で突然増えた買い取り量に困惑していた。


「支払い業務全部終わりました……ってまたスライムがどっちゃりですね」

「そうなんですよねー困っちゃいますよねー」


 雑談しつつも適切に買い取った資源を処理していく。処理していくスピードが落ちてないのは慣れだろう。


「この人、安村さんだっけ?これから毎日スライム狩るんですかね」

「でもこの人、不思議なんですよねー」

「不思議って何が?」

「どうみてもダンジョンで狩りに勤しむ格好じゃないんですよー。そりゃFランクなんだから潜れる階層も浅いしランク上がるまでは地道にやるしかないのは解るんですけどー」

「解るんですけど?」

「あの人今日、熊手しか持ってませんでしたよー? あとソロで潜ってるみたいでしたねー」


受付嬢は清算作業を早々と進みつつ、疑問に思った。


「……熊手? 」

「はい、熊手ですー」

「潮干狩りにでも来てるの? 」

「解りませんー。直接本人に聞くしかないんじゃないですかー? 」

「支払いの時に一度聞いてみたらどうです? 」

「う~ん、ダンジョン探索はネットに上がってる方法もあるけど、人にとっては大事な飯の種だからそう簡単に教えてもらえると思わないですケド」

「じゃぁ、粛々と処理するしかないですねー。これが私たちの仕事ですしー」

「はぁ……今日は残業かしらね」

「頑張ればギリギリ終わりますよきっと」


 結局、確認作業が終わったのは定時を三十分すぎたころだった。

 そして安村のあだ名がスライムのおじさんから潮干狩りのおじさんに変わることになった。

作者からのお願い


皆さんのご意見、ご感想、いいね、評価、ブックマークなどから燃料があふれ出てきます。

続きを頑張って書くためにも皆さん評価よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
とにかくスライムの安村(*´ω`*)
この主人公は、この先もほぼスライムしか倒さないんだよね? 称号とかつかないのかな…「スライムキラー」「スライムの天敵」「ぽよんぽよんの殲滅者」 笑顔で熊手を振るう…サイコパスだわ〜!
[一言] まさかとは思ったけど潮干狩り用の熊手だったんかい。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ