二話。
お久しぶりです・・・
柊元生徒会長の事やら二人の間柄やら他愛ない会話をすること数分後、二宮君のスマホのアラームが鳴る。
「悪い仕事だ」
「あらあらまあまぁ。いつもより早いのね」
「あぁ。今日から新人が来るって事で30分前に来てくれって言われてんだ」
「お~。念願の年下新人かい?」
「いや。工場は初めてだそうだが当たり前に年上だ。少なくとも年下はあと二年待たな」
「あら残念」
「って程でもないな。20代って言ってたし。うちに来る人に比べたら普通に若い。俺の次に若いのが三十路前半だかんな」
「あらあらまあまぁ」
確かに若い――と、思っていると今度は四季先生のスマホが鳴った。今度のは電話である。四季先生の発言から察するに呼び出しのようだった。それも緊急の。
四季先生は一言別れの挨拶をして一足先に教室から出て行くと、それに続く形で二宮君も帰ろうとしたところで柊元生徒会長が呼び止めた。
「あぁ二宮君。例の件、頼んだよ?」
「ん? あぁ……まぁ出来る範囲で良いんだろ?」
「それで構わんよ。んじゃ~しくよろ!」
「ん。じゃあまた明日な」
そう言って二宮君も教室を後にした。二人きりになった所で今さっきで気になったことを聞く。
「例の件?」
「ん? あぁ二宮君にはいつぞやの依頼料の代わりに生徒会でのちょっとした手伝いを頼んだんだ」
「依頼料?」
「そそ」
首を傾げると全く予想外な返答が返ってくる。
「たまたまね? 本当にたまたま二宮君とまた会話する機会に恵まれてね? そこで成神瑠々について調べて欲しいとお願いされたんだ」
「!? それはそれは……あらあらまあまぁ……」
成程。成神瑠々関連の情報源は此処からだったか。
「なら私もそのちょっとした手伝いをしたいのですが」
と、協力の願いを出すと柊元生徒会長の雰囲気が少し変わる。
「んー……それはまぁ、気を悪くしたら申し訳ないけども遠慮させてもらうよ。二宮君の事はそれなりに信用はしてるけども君の事は人並みにも信用できない。悪い人じゃないってのは分かってるけどね」
「あらあらまあまぁ。仲良くは……できなさそう?」
この物言い……初対面だから信用してないってわけではなさそう? と、思うと柊元生徒会長は稀に麻紗姉さんが見せる笑みを――高校生でありながらも似つかわしい妖艶な笑みを浮かべた。
「あぁ! そこは勘違いしないで欲しい。別に仲良くしたくないわけではないよ。寧ろ仲良くしたいし友人になりたい。対等で気の許せる友人なんかより、対等で気の許せない友人なんて代物はレア中のレアだからね」
「あらあらまあまぁ……その心は?」
「――さぁ? 上手い物言いは思いつかないけど……温泉で極楽よりも遊園地でエンジョイってところかな? 齢17歳の淑女だけんどもまだまだお転婆盛りの刺激が欲しいお年頃なもんで」
お転婆盛りの淑女とは? でもまぁ中々面白い回答ですこと。
「しくよろかな?」
「もちのろん!」
はい握手。
頭空っぽにしてお読みください・・・




