三十七話
伏線が絡み合いますw
『お前また部屋を荒らしたのか!?」
『違う・・・・僕じゃない・・・・』
『お前以外に誰がいるんだ!この出来損ないめ!』
『僕じゃない!僕じゃないのに!なんで分かってくれないの!』
「・・・ちっ、嫌なのを思い出しやがった」
「律さん・・・・?そこで何してるんですか?」
「優か・・・・傘ささねぇと風邪ひくぞ」
「律さんこそ・・・・あの・・・」
「お前は悪くねぇ、弱い俺らのせいだ。そもそも全員が善人だなんて無理な話だったんだよ」
律さんの言葉に、私は答えることができない
ゼウス様が掲げていた目標
全員が善人
実際に天国の住民は皆いい人ばかりだ
でもあのレヴィアタンという人は殺す事に躊躇しなかった
あの人たちと分かり合える日なんて・・・来るのかな
「だがゼウスは最後、お前に天国をよろしく頼むと言っていた。少なからずその場にいた全員が、その言葉を噛み締めただろう。俺ら全員は答えを見つけてる。後はお前だけだぞ」
律さんはそう言ってその場を立ち去る
そんな事・・・・言われても・・・・
私には・・・どうしたらいいのかわからない!
何が良くて、何が悪いのか・・・・!
泣き崩れて地面に座り込んでいると誰かが傘で私を守ってくれる
振り向くと、私と同じ背丈のおさげの女の子がニコッと笑いかけた
「可愛い顔が台無しですよ?雨宿りしましょ♪」
「いや、私は」「問答無用です!」
女の子は雨が入ってこない影まで引っ張ると
涙と雨でグシャグシャの髪と顔をタオルで拭いてくれる
「あの、貴方は・・・」
「バアル・・・って呼ぶんだけど女の子に変な名前だから気に入ってないの、好きに呼んで♪」
「えっと・・・・じゃあ・・・菘さんってのはどうでしょう?」
「まあ♪いい名前♪気に入りました♡」
菘さんは嬉しそうに私の手を取るとニコッと笑いかける
優しくて暖かい人だ・・・・
「ゼウス様のことは本当に残念でしたね・・・果たしてこの先の天国はどうなっていくのやら」
「・・・・それを私がまとめないといけないんですよね・・・・私なんかに務まるんでしょうか・・・」
「責任が重いと思うなら、ブラフマーさん辺りに責務を投げればいいんじゃない?」
「それはダメです!ゼウス様は他の誰でもない、私を選んだ・・・きっとそれには理由があるはず・・・」
私がまた考え込むと、菘さんはデコピンを三発ほど当ててくる
私が思わずデコを抑えると、横腹をツンと突いてくる
「ひゃあ!?」と防御が緩むとすかさずくすぐりをしてくる
「ちょ!ひゃっ!?やめ!あははは!やめてください!!きゃーー!」
「少しは元気になりました?」
「元気のさせ方ちょっと違くないですか!?」
「私は貴方のことなんてまだ詳しくないんだから、励ましたところで逆効果です。それに、貴方はお忘れかもしれませんが、貴方はいつ一人で神様として責務を全うするように言われたんですか?」
「一人で・・・・?」
「貴方は、ちょっと前にも他の色んな神様に頼ってきてたじゃないですか♪貴方一人で変えるのではなく、全ての神の力を借りて、天国を良くする、それが貴方の仕事じゃない?」
「・・・・・・・確かに・・・・・私はすっかり・・・忘れてました・・・」
「ふふっ♪答えが見つかったようで良かったです♪それでは、お互い頑張りましょうね♡」
菘さんは小さく手を振って何処かに帰ってしまう
そうだ、臆することなんてない
私は今まで通りに、そして皆と協力して天国を良くしないと!
そして、サタンを止めなきゃ!
「お前が神だった頃の姿に戻してほしいと言ったから戻してみたが、まさかヘラに会いに行くとは思わなかったぞ」
「嫉妬のレヴィアタンがあっちにいる以上、密かに行動するならこちらの方がいいじゃない♪そ・れ・に♪仲良くなった後に裏切る時の顔が堪らないんですよね〜♡」
「お前は相変わらずだな・・・・まあいい、しばらくは頼んだぞ、バアル・・・・いや、色欲の悪魔。ベルフェゴール」
「任せて♪ルシファー♪」
一歩前進したかと思われる神達一向
その一方で、影では何者かが動いていた・・・?
バアルとは一体?シヴァの過去とは?
今回で重い話おわり!
なんとかほのぼの回に戻したいですなぁw




