三十六話
すこーしの間重い話が続きます
重すぎず軽すぎず、ふわっとした話もう出来なさそうかなぁ・・・
レヴィアタンとの戦いから1日が経ち
天国の民たち全員で行われる、葬式が行われた
神全員が黒いピシッとしたスーツを着こなし
一人ずつ火の灯る松明を手に持ち
神様が眠る棺の前にある山となった大量の薬草を燃やし
その煙で魂を存在しない天国へと送り出す
この天国ではそういう習わしらしい
それぞれが松明で薬草を燃やしてる中
雲の上なのに、雨が降り出した
しかし皆気にすることなく葬式を続けていく
「おい、次お前の番だろ」
「・・・・わかってる・・・・こんな急にくたばると、どうも実感がわかねぇんだよ」
「・・・それは俺たちも一緒だ。時間は戻ってこない。それは俺が一番分かっている」
「・・・・あぁ、そうだな」
律さんと翼さんがコソコソ話をした後
律さんは棺の前まで歩き、ゆっくりと火を灯す
「ゼウス、お前といた時間、悪くなかったぜ。そっちでは少しぐらい休めよバーカ」
律さんはそのままどこか外に出て行ってしまい
それに代わるように翼さんが火を灯す
「悪りぃな、あんたに任せられた運命とやら、どうやら変えられなかったみたいだ・・・・こうなることわかってたんじゃねぇの?・・・・なんか言えよ・・・・まぁいい、お前がそう言うなら、そうしてやるよ」
なにか決意をしたような、いつもの翼さんでは見られない表情を見せた後外に出て行ってしまう
次は雛さんと暗さんが手を繋いで一緒に火を灯す
「貴方との長い人生、しかと見届けたわ。その人生に幸あれ・・・・私もこのままではいけないかもね」
「ゼウス様・・・・いつもわがまま言っててごめんなさい・・・・またいつか美味しいプリン、奢ってください・・・・約束ですからね?」
色んな人が灯していく中、私の前の聖さんが松明を持って灯していく
その顔は、いつものような優しい面影はなかった
「貴方の言う、この世界の人間全てが善人。その夢は叶うことなく幕を閉じた。きっとこの先もそれが叶うことはないだろう。だが皆、希望の光は灯されたままだ。貴方の志は全員で受け継ぐ・・・・しっかりと、その場で見ていておくれよ」
聖さんは最後の私の肩をポンと叩き、外に出る
最後の私は皆より大きめの松明を持ち、
一気に炎が燃え上がっていく
その炎は棺に移っていく
ああ、終わるんだな・・・と彷彿させる風景を見ながら
一筋の涙を流す
「少しの間でしたが・・・神様・・・いえ、ゼウス様、会えて良かったです。私が神になるなんて、まだ考えられない程ですが、絶対にこの天国を良くして・・・いつか地獄の人達も良くさせます!」
こうして、長くかんじた葬式は幕を閉じた
皆外に行っちゃったけどどこ行ったんだろう、追いかけてみようかな
それぞれの決意が垣間見れたこの話は
今後に向けてどう変わっていくのか?




